つくば実験植物園でさくめずらしい「チョコレート色」をした蝋梅の仲間の花です。北米東部地域原産の落葉低木で、我が国にある黄色い蝋梅ほどの良い香りはしませんが、花の色が独特で、遠くから見ると黒色にも見えます。写真は4月12日に撮影しました。
つくば実験植物園の落葉樹林の林床部で群生しています。毎年4月中旬頃独特の唇弁を持つ花が咲きます。この唇弁は、弓矢から体を守るために武士がつけていた「母衣(ほろ)」に似ているため、別名を「母衣かけ草」とも言うそうです。和名は一の谷の合戦で戦った「熊谷直実」に因んで名づけられています。平家の武将でこの戦いで敗れた「平敦盛」に因んだ「敦盛草」もあります。写真は開花したばかりの4月12日に撮影しました。