つくば植物園で「変化朝顔展」が行われていました。珍しい朝顔が数多く展示されていました。その中から一部を紹介します。牡丹咲朝顔の親牡丹(八重咲)であり、「青水晶斑入弱渦葉淡桃爪覆輪丸咲牡丹」と言う仰々しい和名です。この親から1/16の確率で牡丹咲朝顔が生まれるそうです。朝顔を見る際の見方を変えてくれる展示会でした。写真は、9月16日に撮影しました。
つくば植物園の絶滅危惧植物展示区画で見かけた珍しい野菊です。草丈は低く、花も直径が1cm程度で小さいです。わが国では北海道~九州にかけての山中や海岸の岩場(石灰岩地を好む)に離隔的に分布し、朝鮮半島や中国にも分布すると記されていました。近年芝生等の輸入で、わが国独自の種と朝鮮半島の種が混雑することもあるようで、日本固有種は極めて貴重になっているとか。写真は9月16日に撮影しました。
つくば植物園で「変化朝顔展」と言う展示が行われていました。初めて入って観るとこれも朝顔なのか?と思わせるような珍しい花が展示されていました。研究員の方の説明を聞くと、変異によってできる花が多く、親木を育ててその中から1/16とか1/32またはそれ以下の確率で変異が起きるものだそうで、気が遠くなるような手間をかけて咲かせた花のようです。花弁が細く分かれているものを「采咲」と呼ぶようで、和名の付け方も大変変わっています。その概要は「葉の色、葉の模様、葉の形、花の色、花の模様、花の形」を感じで表現したもので、これを聞かないうちは全く理解できませんでした。写真の花は、「青水晶斑入弱渦柳葉淡桃爪覆輪采咲」と言う和名が付けられていました。花だけを見てはいけないんですね。写真は9月16日に撮影しました。
つくば植物園で見かけました。とても香りの良い花です。夕方から夜にかけて香りを出すそうです。説明によれば、インド~マレーシア地域原産で、「Hedychium coronarium var. chrysoleucum」、ショウガ科の多年草です。最近は園芸用に白い花などの「ジンジャー」が販売されています。花から抽出した液は香水の原料にされているそうですから、香りが良いのも理解できます。葉や茎も花後に刈り取ってしばらく部屋等におくと消臭効果があるようです。写真は9月16日に撮影しました。
9月13日の中秋の満月の夜にとても香りの良い月下美人が咲きました。今年は7月頃から逐次咲いてもう10輪近くが咲きました。満月が空高く輝く頃(夜10時頃)にこの花も満開を迎えます。とても花が咲いている時間は短く、翌朝には萎んでいます。それだけにひときわ愛おしい花です。
9月13日の夜は美しい中秋の満月でした。部屋の中から見る月は、いつの世も変わりなく遠くに住む家族を思い、友を懐かしむには相応しいのかもしれません。今年はタイミング良くこの夜に合わせて月下美人が咲きました。
つくば植物園の食の植物の多様性展示区画では、多くの野菜や果物の花や実を観察できます。ヘチマは最近窓辺で育てて断熱効果を期待する人も増えてきたようで、人気があります。黄色い花は直径が5-7cmほどあり、写真のような実を付けてどんどん大きくなります。写真は8月26日に撮影しました。
つくば植物園で毎年夏の暑い時期に美しい花を見せてくれます。海岸などのに群生するユリ科の多年草です。ノカンゾウに似ていますが、花がやや遅く咲き始めるのと海岸に群生することで区別できるそうです。若い葉は柔らかくておひたしなどにして食べる事が出来るようです。根には薬効があり生薬とされるとか。それにしても美しい花で科医としうっとりします。写真は8月26日に撮影しました。
つくば植物園で見かけました。毎年夏に美しく咲きます。写真のように草丈は高くないですが、アザミ独特の棘が葉にあり、艶があります。薄紫色の花がとても綺麗です。説明によれば、海岸の砂浜等に群生し、「Cirsium maririmum」、キク科と記されていました。根はゴボウに似ていて、食用にもなるようです。写真は8月26日に撮影しました。
つくば植物園の絶滅危惧植物展示区画で見かけた珍しい花です。白い漏斗状の花は、ツクバネウツギの特徴を持っています。写真のように枝の先端付近に花が集まって咲くようです。説明によれば、日本(琉球)、台湾に分布し、「Abelia chinensis var.ionandra」、スイカズラ科で、絶滅危惧IA(CR)に指定されています。
つくば植物園の池の辺で咲いていました。毎年この美しい花を見るのが楽しみです。写真のように純白の花は、いかにも白鷺が羽ばたいて飛んでいるように見えます。自然の造形美に感激する花です。余りの美しさから心ない人によって乱獲され、いまでは絶滅を危惧されている植物の一つです。大切に保護し、観察できるようにしたいものです。サギソウはラン科の植物で、白鷺の羽根のように見える部分は、唇弁です。写真は8月26日に撮影しました。
つくば植物園で見かけたマメ科の可愛い花です。和名の由来は、茎は細くても馬をつなげるほどに強いことからだそうです。可愛い花には鞘のついた豆が実ります。本州から九州にかけて分布している落葉性の小低木です。写真は8月26日に撮影しました。
つくば植物園で見かけた秋の七草のひとつ、「藤袴」です。写真のようにまだ完全に開花していませんが、淡紫色の小さな花が集まって咲く花です。全国各地の河川敷などで自生する多年草ですが、最近の河川の護岸工事が進んだこともあって、自生する種は激減しているようです。
つくば植物園でまだ強い夏の名残りの陽射しを受けて咲いていました。萩の花、尾花(すすき)、葛花、撫子に次いで5番目に詠われる花です。黄色い小さな粒のような花が無数に咲いています。写真は8月26日に撮影しました。