鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

雷都日記-2

2023-12-02 22:22:23 | 雷都日記

風もなく穏やかな初冬の週末。

 

うとうとと・・・眠りこけていたら、あっという間にお昼過ぎ。

 

旧居宅では、いつでも、鳥の声がしたけれど、ここでは、雀、キジバトくらいかな。

ベランダの手すりに雀が遊びに来てくれる朝もある。

 

夜間・・・。フクロウの声がしないのが寂しい。

フクロウは、毎夜啼いている訳ではなくて、季節によって・・・だけれど。

もう聞くこともないか・・・。

この家の西側には、片側2車線の県道が通っていて、深夜でも走行する車の音が聞こえるし、東側には、JRの線路。時々、電車と思われる音が聞こえてくるので、案外近いのかもしれない。

 

旧居宅で、使っていた電気炊飯器は、置いてきた。

内釜のテフロン加工がはがれて、コレは身体によくない・・・と聞いていたので、コレを機に、ステンレスの保温調理器・シャトルシェフなる鍋を購入した。

炊飯などは、米を研ぎ浸水30分、ガス火にて、10分弱沸騰させて、保温機の中で、15分保温させるとご飯の炊きあがり。美味しい。

オーブン電子レンジも置いてきた。コレもご長寿様なので、先が短かろうと・・・。

冷蔵庫もエアコンも・・・母が使っていたものは、悉く置いて出てきた。

愚弟とその嫁が情け?容赦なく処分することだろう。
生前の母曰く・・・。

『私が死んだら、愚息が、使えるもの以外、全部、処分するよ。十把一絡げでね。』

 

母が使っていたもので、持ってきたものは、こまごまとしたキッチン用品、小チェスト2棹、ヒートセラム(かなり電気を喰う電気ストーブ)、灯油ストーブは、この家に運ぶ途中で、破損してしまったので処分。

母の雑記類、写真、お位牌。飲み残しの漢方薬。

 

母に会いたいな。

今月の月命日には、御参りに行こうと思っている。

 

 


師走の始まり(2023)氷点下の朝

2023-12-01 21:33:22 | 雷都日記

12月の始まりとともに、今朝の最低気温が氷点下。

雷都は寒い・・・。

 

今年もあと1カ月を切った。

結局のところ、母と暮らした家を出て、母の知らない土地に住むことになった今年(・・・というより、去年の1月に既に、この家は、購入していて、床をフローリングに貼り替え、キッチン・バス・トイレをリフォームして・・・なんてことをやっていて、本来ならば、今年三月の母の三回忌迄には、旧居宅を出ようと思いつつ、それから8カ月も、グズグスと過ごしている間に、兄も亡くなってしまったりで、なかなか、思うように移動できなかった)。

なんとか・・・身体だけは、引っ越せたけれど、持ってきた荷物は、ほとんど、梱包状態のままで、現在に至るという・・・いつものテイタラク。

別に、誰に文句を言われることもなく、食糧がなくなれば、車で、10分程の生協のスーパーで殆どを調達しているし、徒歩5分前後の圏内に、ドラッグ・ストア、郵便局、(取引はないけれど)銀行などもあるし、ファミレスが、3軒もあって、コレは全く利用しないので、どうでもいい・・・。

年末迄には、荷物を片付けて、どうにかしたいところなのだけれど、上手くいくかな・・・ってことで、今日1日は、あまりお日柄(暦)がよくないようで(アテにはならないけれど、控えめに過ごした方がいい日らしい)、寒いを理由に、二階で、グウタラ過ごしていた。

寒いは、寒いけれど、朝8時半頃から、午後3時くらい迄、陽当たりがよくて、日なたにいれば、暖房は、ほぼ必要ない感じ(母が生きていた頃、冬は、正午迄は、陽の当たるサンルームで過ごしていたから、母と同じことをしている)。

2週間の電気料金が、1600円程度だったから、1カ月で、4000円ってトコかな。

ガスはプロパンなんで、割高かも・・・。

 

旧居宅は、井戸水だったので、水道代も掛かって来るな。

 

電気・ガス・水道・・・1年8カ月前から基本料金は支払っていたので、かなりのムダ金だったけれど。

 

インターネットも。

・・・コレは、2週間前に、引越して、すぐWI-FIを接続しようとして、全然繋がらず。

LANケーブルでは使えるから、モデムの異常か???

なんのために、高いカネ払ってんだろう・・・???

翌日に、通信会社に電話してみたところ・・・

『無線契約されていません。』

ってコトだった・・・ヒカリケーブルとルーターだのモデムなど接続しても、無線契約がないと、WI-FIが使えないって、どういうことなんだろう???

コール・センターのオペレーターは、15分くらいで、無線契約できますので、一度、電源を切って、15分後に再び、電源を入れてみてください・・・ということだったので、仰せの通りにしたら、スマートフォンのWI-FIは、復活。

二階のパソコンも使えるようになって、ヤレヤレ。

・・・一度、接続したあと、無線契約ってのをしないと繋がらない・・・というのは、納得いかなかった。

全部、セットで、月々5千円だかのプロバイダー料金だの、機器レンタル料金とか払っているのに・・・まあ、8カ月も接続せず、放っておいたワタシが悪いってか・・・。

 

転居するってのは、大変なコトだな。

私には、人生で、3回目の転居だけれど、過去2回は、家族での転居だったから、学校から新しい家に帰れば、既に、引越しは済んでいたし、自分自身で、引越しするのは、今回が初めてだから、勝手が分からなかったけれど、身の回りのものは、全て、車に積んで、何十回にも分けて、ちまちま運んだので、時間もかかって、精神的な焦りもあって、現在に至る。

・・・母の知らない土地と家に来たけれど、母と暮らしたあの家には、もう私の戻れる場所ではなくなったし、この世の中で、私の家と言えるのは、今居るココだけなんだな・・・など思った十二月始まりの日。

 

 


霜月最終日(2023)

2023-11-30 22:11:22 | 雷都日記

霜月最終日。

よく晴れて、昨日の強風も納まる。

 

今月の17日。

雷都中心部より、北西の地に移住して、2週間。

旧居宅は、雑木林の中にある家だったから、近所も離れていて、人目を気にする・・・ということがなくて、居室のベランダに、何も考えず、下着を干したりしていたけれど、ここは、隣近所がかなり近くて、やはり、下着類は、見えないように干さねば・・・とか、田舎者は気を使う。

西隣は、更地になって、どん詰まりの奥の家も売りに出されていて、密集しているようで、案外、過疎地なのかも・・・市街地なのに・・・。

 

母と暮らした家も、弟一家と一緒でなければ、どんなに幸せだったことだろう。

そういうストレスは、無くなった。

・・・無性に母に会いたくなるときがあって、私の想像していた母の終焉は、まだ少し先で、病院に入院して、今後のこともキチンと話して・・・って思っていたので、準備を始める前に逝ってしまったから、母が亡くなった直後から今迄、かなりな地獄だった。

今は、もう弟達との縁も切れたと思うし、義妹の心とは裏腹な上っ面だけのリップ・サービスな言葉に、騙され???ることもなくて・・・。

 

母は、常々・・・。

『私(母)とあんた(私)だけなら、何の問題も心配も起こらなかったのに・・・。バカ息子のために、私は、毎夜、眠れない・・・。』

と嘆いていたから、そんな息子を産んだ母の業(劫?)を、何故に私が引き継がねばならぬのか・・・と常々思っている。

・・・・母は、これまた常々

『あのバカ息子は、自分が産んだ気がしない(・・・って、産んだんだろうが?)。あいつは、父親の血が100%だ。私の血は一滴も入っていないような気がする。』

と言っていた。本心なのか、悩む心が言わせたことか・・・。

 

そんなこともあってか・・・。今年春の母の三回忌には、喪主である弟一家は、欠席で、母とは直接血の繋がらない義理の娘と息子が、法事に来る・・・という奇妙な法事になったんだった。

そして、三回忌のときに、兄は、余命(1年弱)宣告を受けたのに、母の法事には来てくれた。そして余命宣告よりも早い九月に兄も逝った。

 

母の遺産を相続しても、母の法事すらしない・・・。

そんな弟との縁も切れて、これから、私は雷都で暮らす・・・。

それを実行した霜月。

環境も変わり、それでも・・・旧居宅に居たときの続きで、暮らしている。

 

 


雷都(らいと)日記

2023-11-21 12:48:27 | 雷都日記

おだやかな冬晴れ。

気温は0度近く下がるも、日中の最高気温15度で、暖かい。

 

ここは、雷の都。

旧居住地も雷は多かったけれど、こちらは、山に近いので、俄か雨や雷雨が更に多いのかも。

 

本日で、5日目。

処が変わると、なかなか寝付けないものだね。

夜中にふと、母と住んでいた旧居住地を思い出す(夜中でなくとも、思い出しておりますが)。

母の気配が全くない・・・母の知らない土地で、ひとり暮らしている。

 

母の生前。

眠れぬ夜には、よく香を焚いた。

今日は、朝から、その香を焚く。

久しぶり。

母が亡くなってからは、仏事用の線香を焚いているけれど、線香とは、少し違うんだろうな・・・。

 

『ああ。いい香りだ。』

・・・という母の声が蘇る。

 

結局のところ・・・。知らぬ土地に居を構えても、旧居宅の習慣は、変わらずだから、キッチンの配置とか、まだまだ慣れぬストレスも多い。

旧居宅は、雑木林に囲まれた一軒家だったから、周囲(近所)の目を気にすることもなかったけれど、ここは、住宅密集地。
お隣の生活音などが、聞こえてくる。

西隣は、崩れかけた平屋が建っていたけれど、夏頃だったか・・・撤去して更地になり、売りにだされている。

東隣りは、(たぶん)年金暮らしの老夫婦の二人暮らし。

相方曰く・・・東隣、その前の住宅は、傾きかけている・・・所謂、老朽化しているけれど、傾き具合から言って、拙宅には、崩れてはこないだろうし、この家(拙宅)は、その年代の法定基準より、かなり頑丈なつくりであるから、中古住宅では、お買い得とのことで、施工したのが、大工さんの家だから、たぶん、材料は、一般のものより、よいものを使っている・・・(らしい)とのことであった(ホンマかいな?)

私のように、母が亡くなり、独り身で、無職の身には、昨今、アパートの入居も難しいらしく、そして、雑木林の中の一軒家で、長いコト過ごした身には、アパートなどの隣と隣接している居住空間には、耐えられない(と思う。現在の密集した住宅地もかなりのストレスでもあるので)。

高齢者サービス付きの介護施設などの食事は、たぶん・・・私には合わないと思うので、自分で出来ることが、出来なくなるとき迄、この状態を長く維持できたら、それで充分。

 

今、冬の暖かな日差しの中で、書いている。

1階の日当たりは、あまりよくないけれど、二階は、たっぷりと初冬の日差しが流れ込んできて、暖かい・・・。

・・・そして、今は、荷ほどきなど殆ど済んでおらず、ダンボールの積みあがった部屋で、寝起きしている・・・(いつになったら、片付くのやら?)

 


雷都(らいと)へ・・・。

2023-11-18 10:04:56 | 雷都日記

昨日の雨から、初冬の晴天。

 

昨日、引越しました。

終日、転居前の家の掃除と未搬入の生活用品のパッキング。

天気予報は、午前中から昼過ぎ迄、大雨のち夕刻には晴れ。

予定では、15時迄(雨が上がり次第)荷物を車に積込み、16時には出発ということで、それでも、午前中の雨の具合から、明日に延期してもいいんだけれどな・・・などと思いながら、結局のところ、転居前の家を出たのが、17時半。

2時間半の遅れでした。

 

最悪、寝袋もあるし、ダンボールの山の中で、眠っても、何の支障もないや・・・的な。

車の荷物は、翌日に降ろせばいいし。

誰も、何も困らないし。

 

18時半には、転居先へ到着の予定だったのに、夕方の帰宅ラッシュの渋滞・・・なめてました。

遅れに遅れで・・・。

 

それでも・・・なんとか一夜を過ごせました。

 

普通の引越しと違って、転居前の家の家財道具は、自分自身の車で、運べるものだけに限定し(・・・というか、古いものばかりだし、重いし、引越しやさんをお願いして、運び込む程の価値もなし。エアコン・冷蔵庫などの家電もまだ新しいとはいえ、3年くらいは経過しているから、新品を買ってしまったほうが、輸送費をかけるより安上がりだろうし・・・・)、去年から、ちょこちょこ運んでいましたので、あとは、身の回りのモノだけと軽く考えていましたが、イザ・・・鍋釜、服、日用品、使かけの食材などなど・・・1500ccセダンのトランクには、全部積み込めず、リアシート、助手席にまで、ぎっしり・・・大きな家財より、小さな日用品・・・コレらに悩まされた感もあります。

 

現在、一階は、ダンボールの山で、足の踏み場もありませんが、これから徐々に片付けいきます。

予定では、年末迄に、すこしづつ・・・捨てるものは捨て、買うものは買う・・・そんな感じで、進めていけたら・・・と考えています。