昨日(25日)は、夕刻から、相方と隣々市のシネコンで、上映中の『王妃の館』を鑑賞に。
映画も、1ヶ月ぶりである。
ブルボン朝の最大の王、太陽王とも称されるルイ14世にまつわる小説を執筆中の北白川右京先生の参加する超高額ツアーは、何故か、訳あり。
オカマ、警官、OL、編集者、中小企業?とおぼしき会社社長とその恋人、初老に差し掛かった男性を含め、9人のツアー客。『王妃の館』で繰り広げられるドタバタ劇。
製作元のテレ朝の看板番組『相棒』絡みのネーミングなのか・・・水谷豊氏演じる作家の北白川右京さんは、かの杉下警部と同じお名前(・・・もっと捻って、左京でも、よかったんじゃないか・・・?)。
ヴィジュアルは、かのレオナルド藤田(藤田嗣治)画伯そのもの。
オカッパというより、カッパ系のヘアスタイル、丸メガネ。
やはり、藤田画伯は、日本人にとって、日本のフランスの象徴といえる???ヴィジュアルなのかもしれないな・・・。
そのレオナルド藤田画伯を彷彿とさせるヴィジュアルで、執筆中の小説の世界に、少年時代のルイ14と、即位してからのルイ14世の料理長を演じている。
ボタニカル柄のジャット、膝丈のパンツに、紫色のタイツ姿。
あの服飾のデザイナーは、誰だったんだろうか・・・と相方。
去年あたりから、花柄・・・(花柄といってもいろいろあるけれど、結構、派手な)が、流行しているようだ。
オカマのクレヨンちゃんを演じるのは、中村倫也さん。この方は、長身だけれど、舞台などでは、オカマを演じることが多い。
舞台でもぞくぞくするような色気を放つし、アップで撮る映画でも、男性を感じない。
その独特の声、綺麗さ、キテレツさが、上手い俳優さんだなと思う。
この映画は、17世紀後半のブルボン王朝の物語を軸に、後半は、ミュージカル仕立てとなっている。
日本人の演じるフランス人ということになるけれど、ミュージカル・・・といえば、劇団四季出身の石丸幹二さんのルイ14世は、ヴィジュアル的にも、全く矛盾が無かったように思う。
赤毛(西洋)モノを得意とする俳優のオーラがそうさせるのだろうか?
魅力的なルイ14世に仕上がっていた。
ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿の要所、要所で、ロケを行ったのだろうか?よく撮影許可がおりたなぁ・・・と思うシーンも。
物語としては、結局・・・何だったの???と思うけれど、パリの空気を十二分に感じられる作品になっているようだ。