鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

映画:えいがのおそ松さん

2019-03-22 23:57:37 | 演劇・映画

最高気温24.9度。あと0.1度で、夏日。春をスキップ・・・。
最近は、春と秋が、短くなってきているようで、急に暑くなったりするようです。


本日は、相方と隣市のシネマ・コンプレックスへ。
朝一番上映のモーニング・ファースト・ショー『えいがのおそ松さん』を鑑賞。

テレビ東京深夜のアニメーション枠で、人気を博した『おそ松さん』の映画化。

『おそ松さん』の原型である『おそ松くん』は、1960年代に、モノクロアニメーションとして、テレビ放送されていたけれど、その六つ子の『おそ松くん』達の約10年後の世界を描いた『おそ松さん』達が、少し時間を遡って、高校時代の自分達に会うストーリーでした。

テレビでは、尺の短い短編集で、ギャグ炸裂・・・といった手法でしたが、映画では、2時間弱のストーリー性のある展開となっていた分、テレビ放送のような面白さは、半分。
テレビ放送の方が、おカネが、かかっているような気もしました。
・・・というのも、第二期の後半のエンディング・テーマ『大人÷6×子供×6』は、YMOの高橋幸宏が手掛けているし、バックの画像も、芸術性のある仕上がりでしたし・・・。

映画も女性客をターゲット?にしているようで、客層も、圧倒的に、ハイティーンの女の子達や、20代(と思われる)女性が多かったようです。

ストーリー展開にもうひとひねりあってもよかったのかも・・・と思いますが、卒業シーズンと春休みにこの作品をぶつけてきたのは、意味があることのように思えます。

春(卒業)の切なさ・・・過去の自分に向き合う・・・なんていうのが、テーマで、季節感は充分だし、永遠のモラトリアムであろう『おそ松』を始め六つ子たちを縛る過去、そしてニートとして生きる現在の時間軸が、ブレ始めたときに、新たなストーリーが展開していきます。

彼らを取り巻く、チビ太、トト子ちゃんの悩みも深いようでしたが、他の登場人物は、彼らの過去と同化するように、曖昧さをまとって登場します。
六つ子の過去にしか登場していないのですが、インパクトのある『イヤミ』さえ、スケルトンになっておりました。

テレビ放送の延長なら、赤塚マンガの個性的な面々の活躍があってもよかったように思えますが・・・。

そして、何より、気になるのは、『おそ松さん』の続編が、あるのか、ないのか・・・気になるところです。