台風13号接近中。
進路予報円の真ん中が、居住地と転居先の上空???
朝方は、だいぶ涼しくて、熱帯夜からは、開放されたものの・・・。
お昼過ぎから転居先へ。
大雨警報、避難勧告とかでていたようだったけれども。
31回目の月命日。台風が去ったら、御墓参りしよう・・・。
5年から8年くらい前かな・・・或いは、もっと以前だったか・・・。
覚えていないくらい・・・もう随分と時間が経ったような気がするけれど、エルメスのオード・トワレ『イリス・ウキヨエ(浮世絵)』が、量り売り用2mlのガラス管の容器に残っていたので、使い終わってから、捨てようと思って、使ってみた。
買った当時は、なんだか、漢方薬?のような匂いで、あまり好きではなかった故、押入れの中に仕舞い込まれて、そのままになっていた訳なのだけれど、今日、使ってみて、案外、深くて佳い香りだった。
香水の表現に、パウダリー(粉っぽさ)というのがあって、女性っぽい香り・・・とでもいうのだろうか。
元来、爽やかなグリーン系、シトラス(柑橘)系、ラベンダーなどのハーブ系の香りが、好みだったせいか・・・その粉っぽさとか、甘い花々、ムスクやシベットといったアニマル系の香りは、酔ってしまってダメだったのだけれど。
随分と歳をとって、そのパウダリー系が、嫌いではなくなった(・・・といっても好んで使う訳でもなかった)し、PTAのオバさん達に、紛れ込んだ中学生が、オバさんたちの使う香りに、呼吸が苦しくなった・・・なんていう経験などもあって、専ら、爽やかな・・・いわゆる、ユニセックスという男女兼用、色恋なし・・・という極めて、清潔な香りを好んでいた時期が、相当長かった。
自分で、僅かながらでも、お金が稼げるようになってから、シャネルの『°19』が、デビュー香水となったけれど、これは、今でも、好きな香りだ。
(もうオバさんだから、合わないかも???若いひとの似合う香りだしな・・・)
歳を経るごとに、やはり好む香りも変わってくるのだろうし、十数年前に量り売りで、買って、気持ちの悪くなる香りも、年月とともに、佳い具合に練れてきた感じもする。
ただ、量り売りは、完全開封で、空気に触れてしまうから、やはり、劣化しているのに違いないと思うのだけれども。
合成香料ではなく、天然香料だったと思うけれど、やはり、エルメスとかシャネルとか、ゲランなんかは、壜を開封しなければ、百年は、ゆうに保つということだから、これも一種の芸術なのか・・・とか、思ったりで。
でも、最近は、調香当時の原材料が、地政学上の理由とかで、入手できなくなって、処方箋が、変わってしまって、あのときの香りじゃない・・・いや、全然別物???と思うことも多くなってきた(ような気がする)。
2ml入りのガラス管の底の方に、数滴残っていた『イリス・ウキヨエ』も、使い切ってしまった。
漢方薬?のような苦みも、なかなかに、よいものだと思ったりする。