朝から強風。乾燥した晴天。
数年前から、同じ道で、よく見かける女の子がいます。
或る時は、朝。或る時は、昼下がり。或る時は、夕方前。
背丈は、小学校高学年か、中学生くらいで、マルっとしていて、いつも可愛らしく、トコトコ歩いている姿。
可愛らしいといって、そのへんのテレビに出ているアイドルとか・・・そういった類の・・・所謂、作られた可愛さではなく、自然にかわいい・・・というか。
その姿(容姿)は、健常者とは、ちょっと違っていて。
着ている服もとても、可愛いくて、良くにあっているのです。その女の子の家族が、着用させているのでしょう(・・・と勝手に思っている)。
とても大切にされている感じがするのです。
そして、なにより、いつも楽しそうに歩いているのです。
たぶん・・・その女の子は、女の子という年齢ではないのだろうと思います(便宜上、女の子という表現をします。実際のところわからないので)。
拙宅の近くに、その女の子のお勤めする職場があるのかもしれません。
だから、頻繁に遭遇するのだと思いますが、違うかもしれません。
私は、その女の子が、いつも楽しそうに歩く姿みて、この子が、悲しむことのないように・・・と、身勝手にも、そう祈ってしまうのです。
この子に、辛いことが起きませんように。
この子が、いつも幸せでありますように。
この子が、泣くことがありませんように。いつも笑っていてくれますように。
でも、こんな身勝手なことをお祈りしなくても、あの女の子は、充分、幸せなのだと思います。
あんなにしあわせそうに、楽しそうに道をあるいているひとは、それ程、多いとは思いません。
あの女の子が、笑っているだけで、世界は、暖かなひかりに包まれるような気がします。
あくまでも、そんな気がするだけで、ホントウの事は、なにひとつわかりません。
ただ、時々、道ですれ違い、私が、その女の子を、車の中から、見るだけ・・・。
ただそれだけのことなのです。