くもりがち。
気温・湿度も高くなって来て、来るべき梅雨の季節を予感させるような一日。
まだ多少の実入りが、あった頃、まるで馬鹿みたいに、『香り』を探していた。
世の中に、数千も種類のある香水類の中で、気に入って私の収入で賄えるものは、ホンの数種類だった。
まだ駆け出しの頃(20代初め頃)、シャネルの『°19』で、グリーンフラッシュの洗礼を受けて以来、やはり、一番の好みは、冷たい感じのする所謂『グリーン』という香調のもので、『イヴォワール(象牙)/バルマン』、『ENVY/グッチ』などが、その系列の香りのようで、気に入っていた。
香水・・・といえば、かのマリー・アントワネットが、菫(すみれ)の花の香水を好んだこともあって、花の香り・・・フローラルが王道だろうと思っている。
マリー・アントワネットは、贅沢な女王様だったけれど、こと宝石と香水に関しては、シンプルなものを好んだ・・・という記述をよんだことがあって、母であるオーストリアのマリア・テレジア女帝は、アントワネットが幼少の頃は、質素な教育したのかもしれない。
本日の画像。
ジノリのプレートのうえに、エルメスのシリーズ・エルメッセンスの中のひとつ、『べチパートンカ』をおいてみた。
このベチパートンカは、クールで、爽やか・・・なグリーン系(・・・もしかすると、もうグリーン系とかいう分類は、していないのかもしれないけれど)で、これからの鬱陶しい季節には、清涼感のある香りで丁度いいかもしれない。
エルメスの香水の使い始めは、かの巨大通販会社と同じ名前の『Amazon』である。
こちらは、木の香り・・・というか、ウッディ調ということで、落ち着いた甘さのある香り。
昼間のオフィス使いでもよさそうである(・・・といっても、駆け出しの頃?は、収入も少なくて、香水は、1本買ったら、使い終わるまでは、新しいものなんか、買えなかったし、・・・昨今の円安なんて、問題外で、舶来品は、何でも高価だった。固定為替制?だったのか・・・1ドル240円とか・・・そんな時代だった頃だろうか・・・その後、変動制になったけれど)。
その後、『地中海の庭』で、ダメ出し(気持ちが悪くなって使えなかった)、『ナイルの庭』で復活、『ローズイケバナ』を経て、この『ベチパートンカ』のミニ香水は、好きな香りだ。
フルボトル100ミリリットル/60,000円くらいなので、手が出ないが・・・。
気に入ってはいるが、価格の壁をクリアできない。
・・・夏の間は、浴びるように使ってみたいが・・・、私にとっては、贅沢すぎる逸品だ。