冷たい雨、強い風・・・。嵐っぽい・・・一日。
・・・一昨日からの続きです。
本日の画像。舞台上の緞帳?スクリーンに映し出された上演前のタイトル。時間が経つと、『勇』と『記』の字がイロイロ変化するようです。
新感線の客演というと堤真一さん、市川染五郎さん、内野聖陽さんといった所謂、演技力があって男っぽくて、かっこよくて・・・といったラインでの構築でした。
今回の主役・飛頭蛮役の上川隆也さんも実力派だし、正統な二枚目俳優さんなのですが・・・。
どうも、去年あたりから、
『・・・かっこいいんだけどな・・・。』
と思うようになってしまいました。
(今年の4月に東京芸術劇場で上演された『その男』的には、とってもよかったんですが・・・)
なんか、大人しすぎるというか、控え目というか・・・静かな魅力の俳優さんなのだけれど、もしかして、どっちかっていうとテレビ向きな方なのかな・・・と。
帝劇で2004年の暮れに上演された『SHIROH』のときは、悩める殉教者を、とてもきれいに、正統派で、演じていらした。
天性の歌唱力をもつ中川晃教さんがお相手だったから、大変だったかもしれません。
・・・どうなんだろう・・・???と思うのは私だけか・・・。
サジ役の堺さんに喰われていたような印象を受けるのは・・・。
実際、サジを信じていたのに、最初から騙されていたという役だし、それ以前に、友だと思っていた稀浮名(山内圭哉さん)と音津空麿(粟根まことさん)の罠に落ちて、復讐の鬼になっていたはずなのに、こんなに簡単に騙されていいのだろうか・・・と思うくらい甘いキャラを、静かに演じていた・・・というところが、ミソなのかもしれない・・・。
結局、飛頭蛮は、いいひとなんで、鬼には、なり切れなかったようです。
そのへんは、きっと上川さんのような端正な二枚目でないと演じ切れないのでしょう・・・きっと。
原型は、デュマの『モンテ・クリスト伯』のようだけれど、自分を陥れたモトの親友達に復讐をしていく過程が、省略されてしまったようで、少し物足りない。復讐劇とは違うのか・・・。
あんなに簡単に終わりにしてしまう物語の構造が薄すぎるような気もしています。
もっと、じわじわ復讐するのかと思いきや・・・というのが正直な感想。
明日につづきます。
・・・一昨日からの続きです。
本日の画像。舞台上の緞帳?スクリーンに映し出された上演前のタイトル。時間が経つと、『勇』と『記』の字がイロイロ変化するようです。
新感線の客演というと堤真一さん、市川染五郎さん、内野聖陽さんといった所謂、演技力があって男っぽくて、かっこよくて・・・といったラインでの構築でした。
今回の主役・飛頭蛮役の上川隆也さんも実力派だし、正統な二枚目俳優さんなのですが・・・。
どうも、去年あたりから、
『・・・かっこいいんだけどな・・・。』
と思うようになってしまいました。
(今年の4月に東京芸術劇場で上演された『その男』的には、とってもよかったんですが・・・)
なんか、大人しすぎるというか、控え目というか・・・静かな魅力の俳優さんなのだけれど、もしかして、どっちかっていうとテレビ向きな方なのかな・・・と。
帝劇で2004年の暮れに上演された『SHIROH』のときは、悩める殉教者を、とてもきれいに、正統派で、演じていらした。
天性の歌唱力をもつ中川晃教さんがお相手だったから、大変だったかもしれません。
・・・どうなんだろう・・・???と思うのは私だけか・・・。
サジ役の堺さんに喰われていたような印象を受けるのは・・・。
実際、サジを信じていたのに、最初から騙されていたという役だし、それ以前に、友だと思っていた稀浮名(山内圭哉さん)と音津空麿(粟根まことさん)の罠に落ちて、復讐の鬼になっていたはずなのに、こんなに簡単に騙されていいのだろうか・・・と思うくらい甘いキャラを、静かに演じていた・・・というところが、ミソなのかもしれない・・・。
結局、飛頭蛮は、いいひとなんで、鬼には、なり切れなかったようです。
そのへんは、きっと上川さんのような端正な二枚目でないと演じ切れないのでしょう・・・きっと。
原型は、デュマの『モンテ・クリスト伯』のようだけれど、自分を陥れたモトの親友達に復讐をしていく過程が、省略されてしまったようで、少し物足りない。復讐劇とは違うのか・・・。
あんなに簡単に終わりにしてしまう物語の構造が薄すぎるような気もしています。
もっと、じわじわ復讐するのかと思いきや・・・というのが正直な感想。
明日につづきます。