さわやかな空気。大気は、初夏へ戻りつつ・・・???
私は、ダイヤモンドが大好きである。
多少、小ガネが、あった頃は、安価なクズダイヤを購入して、悦に入っていたけれど、去年から、手許不如意になって、宝飾品どころかクズダイヤでさえ、購入する力を失ってしまった。
自力での購買力が無くなれば、新しい物は、所有できない・・・にも関わらず、このところ・・・。贈り物として、宝飾品をいただくようになっている。かつては、無かったことなので、これも宝石との御縁なのだろうかと思っている。
・・・別に、なくても生活には、何の支障もないんだけどね・・・宝飾品なんてさ・・・。
明日のコメにも困るなんて時には、売却できるだろうか・・・二束三文で・・・。
宝石の価値なんて、まるでなくて、地金のプラチナや金などの買い取り価格でしか売れないだろうけれど・・・。
本日の画像。
昭和中期頃、製作されたプラチナ900、ダイヤモンド0.155カラットのリング。
ダイヤモンドは、小さめだけれど、質がよく透明度の高いもの。
現在は、色味のある・・・例えば、ピンク、ブルーなどが、高値で取引されているけれど、カラーダイヤ流行以前の透明で、色味の全く入っていない昔風のダイヤモンドで、四点のハート型の爪で留められている。
シン・・・とした静かな輝きで、凛とした格調高さがある。
爪の台座のデザインが、花びらのような優美さで、プラチナの重量も、昔風で、重厚な造りなのだけれど、直線的なのに、曲線的な端正さを持ち合わせたリングである。
家紋の花菱を連想させるようなデザインで、これは、和服に似合うのではないかと思う。
西洋のデザインではなく、日本的なデザインなのだろうか。
横から見ると、まだ咲き初(そ)め前の薔薇の蕾を連想させるフォルムでもある。
台座がかなり高い位置にあるので、ちょっとそこまでのお出かけだとか、普段使いには、向かない。やはり、和服か、ドレスなど、改まった席で、威力を発揮するリングなのだと思う。
・・・ってことは、まぁ・・・私が持っていても、猫に小判、ブタに真珠。
これは、例によって、相方からの贈り物。
相方が、父上から譲り受けた宝飾品の中のひとつ。
私が、宝石の中で、一番好きなのは、ダイヤモンドだと答えたので、では、どうぞ・・・ってことで、いただいたもの。
相方曰く。
『このダイヤモンドも、やっと持つべき人のところへ行ったのですよ。』
(↑・・・いやいやいや。私には、まるで相応しくないんだが・・・。)
そう・・・携帯電話を探すのに、無造作にカバンに手を突っ込んで、かき回したり、職安まで、全力疾走するような女の指におさまるようなリングじゃないだろう。
手など使わずに生活できるひとの指が、このリングには、相応しいのかもしれない。
このリング・・・やはり、相方の元に帰った方が幸せなのかも・・・???