鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

ひまわり・むすめ

2010-07-30 21:02:41 | Weblog
くもりときどき雨。細かいシャワーのような雨が突然降りかかる。


夏休みの花。
朝顔・・・。
低血圧のひとは、あまりお目にかからない花か・・・。
夏の朝の儚い命。これは、好き。

熱帯色のグラジオラス・・・白やクリーム色は、儚いけれど、赤だの橙色だの猛々しい・・・。

百日紅(サルスベリ)は、いつまでも、いつまでも、暑っ苦しい花を延々と咲かせている。

形がグロテスクで、香りは、眩暈を誘う百合。粘着質のような花粉は、毒々しいし。

・・・こうしてみると夏の花は、勢いが強くて、部屋に飾っても、こちらが花に負ける。
エネルギーを吸い取られるというか・・・そんな感じ。

そんな夏の花の女王は、向日葵(ひまわり)か・・・。
太陽を連想させるその形状。
何処までも、高く高く伸びて行くその生命力。
あの小さな種から、よくここまで、デカくなるもんだと、気だるい夏の光の中、半ば、恨めしげに眺めてみる。
群生している姿も恐怖だ。
・・・このまま、このひまわり部隊に、地上を覆いつくされてしまうのではないか・・・とさえ、思う。

何がいいたいのかって言えば、花も人も毒々しい・・・夏っぽいのは、苦手な訳で・・・。

夏の女の子・・・ひまわりムスメか・・・。
元気がよくて、健康なイメージですがね・・・。
勢いがいいのは、夏だけで、秋になると生彩がなくなる。

植物の向日葵もそうかもね。
あの枯れ姿には、目を背けたくなる。
残骸・・・老残・・・無残・・・。

でもな・・・。
向日葵は、種から油が取れるし、種は煎って食べると香ばしくて美味しい。

しかし、女の子は、食えない・・・無残に枯れゆく・・・。
夏の花は、総じて、枯れ行く姿が、醜悪だ。

ひとの命は、短くて、若さは、もっと短くて・・・ひと夏の夢に消えてゆく・・・。

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