昨日の続き・・・。
以前、この拙なブログにて、『モディリアーニの鏡』ということで、書いたことがあるのですが、かのイタリアの夭折した画家 アメディオ・モディリアーニの描く肖像画をご存じでしょうか。
妙に、首が細長く、どちらかといえば、平面な・・・のっぺりとした画風の・・・それでも、一度みたら忘れられないような・・・造形・・・。
(前期は、瞳を描いていたけれど、晩年・・・っても、30歳前か、もっと若かったのか・・・そのころは、瞳を省略して、よりフラット?な造形になったみたい・・・愛人だか、恋人だか、モデルだか、奥さんだか・・・いろいろと人間関係が複雑だったみたいで?)
あのような造形に映るのが、自宅の脱衣所にある洗面台についている鏡で、3~4メートル離れ視ると、いやいや・・・映る姿の細い事、細い事。
至近でみると、フツーに見えるのですが・・・。
鏡によって、映り方に、クセがあるようなのです。
そんな、ど~でもよいのようなことを考えていたら、ある一行の記述に行きあたりました。
『中世からルネサンス期に栄華を極めた水の都ヴェネチアに於いて、鏡を鋳造するのに、水銀にアマルガムを混入させて、従来の鏡より、より柔らかく映る鏡が、高値で取引された・・・。』
かのメガデパートの洗面所の鏡も、もしかしたら、普通の安価な鏡とは、一線を画す?鏡なのかもしれないな・・・などとオボロゲながら、思ったりしました。
このメガデパートの3階のフロア(・・・くらいだったと思いますが、或いは、4階か5階か・・・?)は、欧州のブランドショップが並んでいて、このフロアは、上得意様とか富裕層専用フロア・・・とでも申しましょうか。
一見さんってのは、ちょっと入りにくいフロアだと(私自身は)、そう思っているのですが、ここの階のお手洗いは、別格です。
御手水を使うには、多少、勇気が要ります(特に、ワタシなどは・・・)。
他のフロアとは、ゼンっゼン(全然)違っておりました(数年前の記憶なので、もしかすると、洗面所もリニューアルされているかもしれません)。
まず、行列がないから、穴場といえるかもしれません・・・。
ゴージャスなお手洗いで、鏡なども、たぶん、かなり、違うものだと思います。
舞台の楽屋などにある女優さん専用の鏡台も、テレビドラマのシーンに登場することがありますが、鏡の周囲を白熱電球が、いくつも設置されていて、スポットライトを浴びた状態でのメイクの映りを確認するためでしょうか。
コレもひとえに、自分の肉眼で、自分の顔を見られないために、鏡という道具が必要な職業といえそうです。