鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

七月大歌舞伎~天守物語

2009-07-24 20:56:27 | Weblog
シャワーのような雨音で、目が覚めました。
日中も時々、サーッと音を立てて降る雨。
夜から、ますます激しくなって。

梅雨明け宣言は、あったものの、ナンだか梅雨の逆戻りのようなすっきりしないお天気でしたが、ソレ程、暑くはなくて、程々ってカンジの一日。
昨日は、歌舞伎座へ七月大歌舞伎を観劇に。
来年の4月で現在の歌舞伎座が、リニューアルオープンのために、閉鎖されるってことなんで、歌舞伎座の前には、カウント・ダウンの時計が・・・。

歌舞伎座は、東銀座のビル街に突如として現れる不思議な建築物だもんな・・・。この後に何十階かのビルが建てられるみたいだけれど、外観は、そのままというかソレッぽくのこした新・歌舞伎座になるようで、でも、結局、ビルの一部ってことになっちゃうんだろうな・・・完成予定図をみるとそんなカンジ。

さて、今回の夜興行は、『夏祭浪花鑑』、『天守物語』の二本立て。
私の希望としては、昼の部の『海神別荘』、『天守物語』の鏡花二本立てで、見たかったんだけれどな。

私の今回のメインは、『天守物語』。
『夏祭浪花鑑』は、はっきり言って、ストーリーがよくわからなかった。でも海老蔵さん、獅童さんと旬の役者さんそろい踏み。
ご両人ともいま最もいい時期なんじゃないかと思う。

お目当ての天守物語は、玉三郎さんのためにあるような作品。
実は、この『天守物語』は、これで三度目。
天守夫人・富姫は、三回とも玉三郎さん。
お相手の姫川図書之助は、一度目は、片岡孝夫さん、二度目は、真田広之さん、そして今回の海老蔵さん。どうしても見たかった相手役に、堤真一さんがいるのだけれども、これは、上演劇場が、大阪(・・・ドラマシティだったかな?)だったため、断念。
いずれも、爽やかな美青年でなければ、務まらない役柄。
この物語も、ちょっと、意味不明なところがあって、全部理解できている訳ではないけれど、泉鏡花の戯曲も何度か読んでいるし、大好きな作品だ。
現在の演劇界で、天守夫人・富姫を演じることのできるのは、玉三郎さんだけだと思う。
気高く、美しく、人間ではない美貌の妖魔を、幻想的に演じていらっしゃる。この力量は、他の役者さんにはないものだし、富姫は、ほんとうに天から与えられたキャラクターだと思う。

富姫のかむろ達(すみません。字が変換できませんでした)を演じる子役の男の子もほんとに可愛くて、幼いときから、こういう舞台に立ち、本物の役者になって行くのだろうな。

妖怪・朱の盤を演じる獅童さんも凄く大きく見えた。
この方のワイルドさも前半の見もの。

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