鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

夕紅の空~夕空の記憶

2022-05-11 23:13:14 | 自然・気象

今年は、梅雨入りがかな、早いかも・・・?

 

明日夕方から、雨になるようで、5月の晴天は、あまり長く続かないみたい。

五月晴れとか五月雨とか・・・。

乾いた晴天の日が、あまりにも爽やかすぎるから、その爽快な日は、長続きしないようで、本格的な雨季の前の走り梅雨となったりするのだろうか・・・。

 

昨日。

映画が引けて、紳士のドーナッツで、新作の『宇治焙じ茶もちふわわらびもち』なる・・・ちょっとドーナッツというには、???なドーナッツと珈琲で、ティー・タイム。

相方は、エンゼルクリームとポン・デ・リングなど食し、フードコートで、夕方を迎えた。

 

17時過ぎには、工場帰りの車の渋滞に巻き込まれるから、少し早めに帰路についた。

居住地より、20分前後の隣市のホーム・センターのガーデニング館で、花など眺めて、日用品など購入し、外へ出たのが、19時に近い時間。

陽は、既に西の稜線に沈み、空が、不思議な色に染まっていた。

私の古いアイフォ~~~ンでは、その色を捉えることができなかったのだけれど。

夕焼けの朱色というよりは、ピンクか紫に近いような色で、随分綺麗な色だったけれど、こんな色って、あまりみないな・・・なんて思ったりして。

 

数年前だったか・・・もっともっと前だったか・・・。

物凄く、鮮やかな夕焼けの色に、恐怖したことがあった。

『世界は、もう終わるのだ。終焉を告げる夕陽の色だ・・・。』

・・・なんてことを、思って、母に、夕焼けがスゴイよ・・・と告げたことがあった。

世界は、焼き尽くされて、明日と言う日には、もう私は存在していないかもしれない・・・。

本当に、恐怖の炎の色だった。

 

その夕陽に象徴されたような特筆すべき世界の終焉は、無かったし、翌日には、恐怖した夕焼けの色の事は、すっかり失念していたのだった・・・。

あのときの夕焼けの色に比べれば、昨日の夕焼けの色なんざ、大したことはなかったような気がする。

 

再び・・・十数年前・・・ピナツボ火山の爆発後、夕空が、赤紫色に染まったことがあった。

このときも、やはり『世界の終焉』なる・・・ワードが、頭に浮かんだのだけれど。

 

夕陽、夕焼け・・・何故だか、もうこの先の未来がないような・・・そんなイメージが、長いコトあって、迫りくる夜の闇は、死の世界を連想させてしまうのだろうか・・・などと、相変わらず、益体のないことを考えていた。

 

・・・これは、もっともっと大昔の話で、私が、保育園児だった頃、住んでいた家は、父の会社の社宅で、社宅といっても、今のアパートとか、マンションとか・・・そんな近代的なものではなく、平屋で、今でいう3LDK?的な間取りで、その家の玄関の壁に、『夕空』という彫刻刀で、彫ったような文字があった。

玄関壁に『夕空』。

一体、誰が彫った・・・(彫ったのではなくて、何かで、書かれていたのかもしれない・・・???幼稚園児の記憶なので・・・)のかは、知らねども、なにやら不思議な文字で、笑っているようにも、泣いているようにも見えた。

その玄関は、2軒連なる社宅の家の構造上、隣接する道路から、一番遠くにある不思議な玄関で、あまりその玄関を使用せずに、勝手口が玄関の代りで、他にも縁側などから、出入りしていたような記憶があって、その笑っているような泣いているような『夕空』の文字も、毎日見ている訳ではなかった(・・・或いは、毎日見ていたけれど、覚えていなかったのかも知れず)けれど、時々、思い出しては、その『夕空』の文字をみたくなって、逢い???に行った。

どうでもいい・・・大昔の記憶。

その社宅は、数年くらい(或いは10年?くらい)前迄は、存在していたけれど、(今となっては)JR駅至近の一等地で、現在は、マンションになってしまった。

私が住んでいた頃だって、相当築年数があった(ような気がする)から、築100年近い?古民家リノベーションだったら、また逢いに行けたのに・・・そして、あの玄関脇の笑っているような泣いているような『夕空』の文字にも、もう一度会ってみたい気がする・・・。

別に、会ったからって、どうなるわけでもないんだけれど・・・。

 

益体の無いばばぁの妄言・・・夕暮色のつまらない思い出話・・・これにておしまい・・・。

 

 


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