強風の吹きすさぶ春分の日。
昨日・一昨日と半年ぶりに仕事をした。
仕事と言っても、実際には、キャリア不足で、ただその現場に居た・・・というだけの情けない結果になってしまったのだけれど。
現場というのは、或る食品会社のシステム変更(ウィンドウズXPのライセンス切れを前に、OSを入れ替える作業とヴァージョンアップ)作業。
パソコンが触れれば大丈夫・・・ということだったのだけれど、やはりネットワークシステムの関係となると全く手が出せない状態で、忸怩たる思い。
チーム4人という契約だったのだけれど、どうしても一人足りなくて、ワタシにお声が掛ったのだけれど、私は使いものにならなくて、実質3人での作業になってしまった。
さて。私の無能ぶりは、ともかく。
システムを変更する作業前に、受付で、体温チェック、1か月間の渡航の有り無しなどチェックされ、工場外の事務所でも、エアーキャップを被るという徹底ぶり。
毛髪の混入などを防ぐためだし、ノロウイルスや食品を介して感染する細菌などにも厳重な体制。
食中毒や異物混入は、食品会社にとっては致命傷になるのだろう。
そんな衛生体制は、かの業界としては、当然のことなのだろうと改めて思ったのだけれど、腐敗を防ぐ防腐剤、油脂の酸化を防ぐ添加物類、材料の質にこだわるより、安く美味しく仕上げる化学薬品類。
大量に作れて、衛生的で、味もよく・・・。
それを可能にした食品業界の恐るべき儲けのカラクリ。
いまだ流出し、海にダダ漏れの放射能。
そんな危険な日本の食を考えるのが、今日のお題。
お医者さんであるにも関わらず、薬品否定、流通している食品の危険性を真っ向から警告している辛口の本『医者いらずの食』。
辛辣で、シニカルな語り口の中で、真実?を一刀両断。
この本を読むと、現代の日本では・・・たぶん、安心して食べられる食物は、皆無なのではないか・・・とさえ、思われる。
韓国ドラマ・宮廷女官チャングムの誓いで、宮廷の最高尚宮のチョン・マルグムが、
『料理人は、人が口にして害になる料理を出してはいけない。』
というセリフが、重い。
儲け優先の偽りの食材を提供している日本の食糧品会社・外食産業には、耳を塞ぎたくなる言葉だろう。
2日間だけだけれど、一緒だったチームの3人の男性はいずれも独身。昼食は、2日間ともファミレスのハンバーグランチ・・・。
このランチ・・・500円前後で供するところをみるとどんな牛肉を使っているのだろうか・・・言いたくないが、抗生物質漬けの牛、農薬漬けの野菜・・・。
食を安価に提供するには、それなりのカラクリがあることを知って、自分で防御するしかいまのところ手立てがなさそうである。