終日の雨。
最高気温16度。もはや初冬・・・???
本日は、朝から、相方と映画。
月イチ歌舞伎・三谷かぶき・月光露針路日本 風雲児たち を鑑賞。
昨年6月の舞台をシネマ歌舞伎化。
新型コロナ肺炎の流行前の活気ある劇場の雰囲気。
歌舞伎座も、公演自粛で、半年?くらい、公演がなかったよな・・・今年は。
江戸時代。
嵐に巻き込まれて、伊勢から、アリューシャン列島迄、漂流後、ロシアに渡り、日本への帰国だけを目標に、厳しい寒さに耐え、帰途の道を探り続ける大黒屋光太夫他、17名の船乗りたち。
過酷な環境のなかで、仲間は、一人減り、二人減り、ロシア帝国の首都サンクトペテルブルクに到着したときは、たった5人に。
江戸期の漂流者たちの中でも、ジョン万次郎こと中浜万次郎は、アメリカへ。
そのあたりが、著名だけれど、大黒屋光太夫の他にも、ロシアに漂流した日本人もいるのだろうし、東南アジアやインド、或いは、その先???迄、行った日本人もたくさんいるのだろう。
舞台は、寒さと飢え、絶望の演出で、全体的に、暗いトーンで、その中で、交わされる、三谷幸喜のクド過ぎるギャグを、歌舞伎役者達が、滑稽に演じる。
以前にも書いたけれど、私は、三谷幸喜というひとの作品が、あまり好みではないので、ひっぱり続けるギャクが、うっとおしくて、何が面白いのだか、理解できない。一般受けするところをみると、私だけなのかもしれない・・・と、彼の舞台を見るたびに、そう思ったりする。
出演は、高麗屋・親子孫の三代が勢ぞろい。お父さん(松本白鷗)は、歌舞伎より、ミュージカルやテレビ出演が多いし、松本幸四郎、子息の市川染五郎とともに、
三人とも顔がよく似ている。
歌舞伎・ワンピースで、主役を務めた市川猿之助は、ワンピースの時と同様に、水主役とエカテリーナ女帝役の二役を、静かな迫力で、演じるあたり、やっぱ、このひとは、女形なのね・・・と思ったりで。
最近は、お姉言葉を操る国税局のエライひとを演じてた片岡愛之助は、やっぱ・・・歌舞伎役者だったのね・・・うんうん。梨園とは、ちょっと違う普通の血脈のお顔だけど、美男だよね・・・。
今、旬?の三人を一同に集めた豪華な顔ぶれ。みんなひとりで、主役が張れるんだよね・・・この方々。
そういう意味では、贅沢なのかも?
結局、日本に帰国できたのは、光太夫(松本幸四郎)と磯吉(市川染五郎)のたったふたり・・・。
そののちのことは、触れていいなかったけれど・・・。
続きは、本でもよみましょうかね・・・。
休憩なし約135分の上映。