ここ数日、冬に逆戻りしたような日が、続いていて、昨日などは、雪まで、降る始末だ。
昨日は、雪中、家人の通院のため、(1週間ぶりに)車を出そうとしたら、フロント、リア、サイド・・・雪まみれである。
着雪ってヤツですかね?
真冬のように、ガチガチに凍ってしまったりすると(しかも、氷点下5度とかになると)、20分くらいは、暖気して、温めないと、雪を払いのけることができないけれど、流石に、春の・・・しかも、晩春に差し掛かろうとしている時期である。
長傘で、払い落せるくらいだった。
自宅から数分走ると、私が、市内で、一番美しい、凄い・・・と思っている桜(染井吉野)のトンネルがある県道は、先週の木曜日(1週間前)に、満開で、一番良い時に通過できた。
その桜も、まだ少し咲残ってはいたけれども、霙(みぞれ)まじりの雨・・・でも、雪とか、霙の割合の方が多くて、氷の粒と一緒に、桜雪・・・になっていた。
染井吉野は、昨日で、完全に散ってしまっただろう。
でも、枝垂れ桜や、八重桜、我が居住地で発生?したらしい思川桜などは、雪の中で、健気に咲いていた。
先週、お花見に出かけた史跡後のお寺の薄墨桜は、散り終わりで、残念だった。
名木(であろう)・薄墨は、色の無い白っぽい・・・というよりは、その名前のとおり、薄墨・・・の色で、太陽光の下では、すこし寂しい感じがする。
けれども、夜桜などで、ライトアップされるとその盛りの頃は、もう幽玄の一言に尽きると思う。
残念ながら、夜桜での薄墨をみたことがないので、写真などの画像から、そんなことを思った。
来年・・・。
もしチャンスがあれば、あの薄墨を夜桜で、見たいと思っている。
昨日の雪・・・薄墨にとっては、散ってしまった後の雪だから、花にとっては、或る意味、ラッキーだったのかもしれない。
雪中、健気にもその花を咲かせていたのは、濃いピンク色の思川桜である。
色、形状とも染井吉野と八重桜の中間のよう品種で、可愛らしい。
季節を逆戻りしたような雪の中、可憐に咲く姿は、春を待ちわびて、やっと訪れた春の前の最後の試練なのだろうか・・・。
桜雪。
来年、桜を見ることができるのだろうか・・・?
そんなことを考えた晩春マジかの雪の日。