鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

桜雪。

2015-04-09 10:59:02 | Weblog

ここ数日、冬に逆戻りしたような日が、続いていて、昨日などは、雪まで、降る始末だ。

昨日は、雪中、家人の通院のため、(1週間ぶりに)車を出そうとしたら、フロント、リア、サイド・・・雪まみれである。

着雪ってヤツですかね?
真冬のように、ガチガチに凍ってしまったりすると(しかも、氷点下5度とかになると)、20分くらいは、暖気して、温めないと、雪を払いのけることができないけれど、流石に、春の・・・しかも、晩春に差し掛かろうとしている時期である。
長傘で、払い落せるくらいだった。

自宅から数分走ると、私が、市内で、一番美しい、凄い・・・と思っている桜(染井吉野)のトンネルがある県道は、先週の木曜日(1週間前)に、満開で、一番良い時に通過できた。
その桜も、まだ少し咲残ってはいたけれども、霙(みぞれ)まじりの雨・・・でも、雪とか、霙の割合の方が多くて、氷の粒と一緒に、桜雪・・・になっていた。

染井吉野は、昨日で、完全に散ってしまっただろう。
でも、枝垂れ桜や、八重桜、我が居住地で発生?したらしい思川桜などは、雪の中で、健気に咲いていた。

先週、お花見に出かけた史跡後のお寺の薄墨桜は、散り終わりで、残念だった。

名木(であろう)・薄墨は、色の無い白っぽい・・・というよりは、その名前のとおり、薄墨・・・の色で、太陽光の下では、すこし寂しい感じがする。
けれども、夜桜などで、ライトアップされるとその盛りの頃は、もう幽玄の一言に尽きると思う。
残念ながら、夜桜での薄墨をみたことがないので、写真などの画像から、そんなことを思った。

来年・・・。
もしチャンスがあれば、あの薄墨を夜桜で、見たいと思っている。
昨日の雪・・・薄墨にとっては、散ってしまった後の雪だから、花にとっては、或る意味、ラッキーだったのかもしれない。

雪中、健気にもその花を咲かせていたのは、濃いピンク色の思川桜である。
色、形状とも染井吉野と八重桜の中間のよう品種で、可愛らしい。

季節を逆戻りしたような雪の中、可憐に咲く姿は、春を待ちわびて、やっと訪れた春の前の最後の試練なのだろうか・・・。

桜雪。
来年、桜を見ることができるのだろうか・・・?
そんなことを考えた晩春マジかの雪の日。




4月に降る雪は・・・②雪月花

2015-04-08 08:05:51 | Weblog

朝、起きてみると、雨音と一緒に、雪が降っている。

霙(みぞれ)まじりの雨だけれど、明るくなってくるに従って、雪になってきている。

4月に降る雪は、5年前の2010年4月17日に、41年ぶりの積雪・・・ということで、リアル体験は、この時が初めてだったけれど。

花(桜)に雪か・・・。

美しいもの、儚いものが、花と雪。

『雪月花』には、月もお仲間だ。

月の光は、儚い。
儚い夢のようだ。
月自身が、発光している訳ではなくて、もともとは、太陽の光だから、或いは、死んだ光なのだろう。

初夏の陽気と真冬の寒さが同居する4月。
スタートの4月。

私は、未だ、スタートできない。
いつまでも、いつまでも、グズグズしている。

それを許してくれるような雪だ。

雪だ。雪だ。

4月の雪だ・・・。




ビスケットに見る亡国:廃人の妄言

2015-04-04 11:27:37 | Weblog

曇りがち。
雨の落ちて来そうな土曜日。

お花見(染井吉野)も、今日明日といったところかな・・・?


明治の文豪・森鴎外の長女で、エッセイスト(或いは、小説家)の森茉莉の著作を読んでいて、『ビスケット』という珠玉の名文がある。
明治期の団子坂の西洋菓子店・青木堂のお菓子で育った著者が、戦後のビスケットは、不味い物ばかり・・・だという。

戦後のお気に入りは、『カルケット』で、これは、現在も明治製菓から販売されている。

乳児用ということで、安心して、食べられる・・・と思っていたのだけれど、原材料名をみると、なんと・・・『ショートニング』を使っている。
真偽のほどは、知らないが、ショートニング(不飽和脂肪酸)の化学組成は、プラスチックを同じで、早い話が、プラスチックを喰っているのと同じらしい。
ゴキブリも食べないものを、乳児用のビスケットに添加している無神経さは、筆舌に尽くしがたい。
厚労省あたりで、規制しないのは、政治とカネの繋がりなのか・・・?
ショートニングが、身体に悪い・・・という認識はないのかもしれない・・・だとしたら、やはり、お役所は、お役所なんだろうな。

ビスケット、クッキーのたぐいに、ショートニングが使われていないモノを探すのが難しい昨今、某国の某宰相夫人が、大手・某菓子メーカーをご実家に持つ方だったなと思いだした。

もちろん、某宰相夫人は、自分のご実家の会社が作った大衆向け菓子なんて、喰いやしないだろう。
今日のティータイムは、フランスのナントカで、ナントカの紅茶・・・。

だから、ショートニングが、含まれたビスケットなんざ、喰わない。

そりゃ、喰わないさ。
ゴキブリだって喰わないものを、宰相夫人が喰う訳がない。
でも、それを庶民に売りつけているあたり(別に宰相夫人が売りつけている訳ではないが)、無神経極まりないな。

この国は、もうとうの昔にイカレテしまったから、今更、何を言っても仕方がないが、食べる人に害を与えるような食品を供してはいけない・・・という基本中の基本が、基本でないところに問題があるようだ。

某スーパーには、原発事故を起こした地域の農産物が、山のように安価な値段で積まれている。

貧乏人(民)は、安価なものしか買えぬのだ。食べなければ餓死だしな・・・。

そう言えば、次期・国母に就任される予定の方のご実家は、あの水俣病の原因となった某・チッソだということも最近知った。
この御方も、カドミウムで汚染された魚なんて、喰いやしないだろう(第一、食卓に供されることない)。

森茉莉のエッセイから大きく脱線してしまったけれど、イカレテ狂った国の指針を正すことは、今更難しいが、税金を払う民が、食により、病人大国となり果てれば、国家は、じきに破綻するだろう・・・カウントダウンまで、あとどれくらいなのだろうか・・・と、ショートニング含有のビスケットを齧りながら、紅茶を飲み、馬鹿なことを考える春の週末。



尼寺へ行け!

2015-04-03 08:47:13 | Weblog

桜満開。

週末は、お天気が崩れそう・・・ということで、昨日は、日中、家人とお花見。

平日の真ッ昼間から、花見たぁ・・・これまた、優雅なもんよな。

勤め人の頃は、花見の時期といやぁ、年度末、月次決算真っ只中。
早々と会社を後にする社員を横目に、なんで、ワタシが、残業せにゃならんのかいな・・・と思いながら、1円の誤差も許さず?脇目も振らず・・・それでも、こんなワタシに、お給料下さるのは、コノ会社しかない・・・なんて、半ば、脅迫的に思い込んでいて、思い込まずには、やっていられなかったあの時期を思い出しながら・・・。


話は、横道にソレるが、今日のお題。

『尼寺へ行け!』は、かのW.シェイクスピアの『ハムレット』の科白(セリフ/何故、この漢字をセリフと読ませるのか未だに、分からず仕舞いだけれども、大昔、演劇を知った頃、演劇論の小難しい・・・全く内容がわからない本の中に書いてあったので、バカの一つ覚えのように使っている)で、狂気を装ったハムレットが、恋人であるオフィーリアに投げつける言葉である。

お花見と尼寺と、相変わらず、わけのわからぬ展開だと思われるかもしれないけれど、何のことはない。
お花見の場所が、『尼寺』だったという、何のヒネリもない、どうしようもないオチなのである。

・・・で、このお花見の場所は、国分尼寺跡公園。

自宅から、車で、20分くらい北上した場所にあるのだけれど、コレまで、一度も訪れたことのない場所(県道に面しているので、通過したことは、あるけれど、立ち寄ったことは、なかった)で、春になると、この居住地に住んでいるみなさんは、

『そうだ!尼寺へ行こう。(国有の某鉄道・東海のCMをパクリました/そうだ!京都へ行こう!)』

ということになるようだ。
閑散とした県道を行くと、道路標示。
このお花見の名所・通称『尼寺』と近隣の古墳を含む場所の正式名称は、『天平の丘公園』というらしい。
うっかりしていると見逃しそうな道で、ラブ・ホ?らしい建物の角を曲がる・・・。
雑木林を抜けると・・・サクラ祭りの提灯が。

この日は、晴れているにも関わらず、風が冷たいくらいだった。

家人、甘酒を購入。

公園中央ステージでは、おじいさん?達のカラオケのど自慢大会が、ニギニギしく、執り行われていた。そのステージを囲むように、お酒のおつまみになりそうな唐揚げ、フライ、焼きそば、お好み焼き、たこ焼き、そして、有名らしい、じゃがバターを売る出店には、行列ができている。

公園奥にある『薄墨桜』は、圧巻・・・といいたいところであるが、既に、散り終わりに近い状態で残念であったが、染井吉野は、今が盛り、山桜、八重桜は、まだ固い蕾状態。

江戸彼岸桜や、枝垂れ桜は、そろそろピークといったところで、いろいろな種類の桜が、これから1ヶ月間に渡って、咲き続けるそうである。

花見するなら、『尼寺へ行け!尼寺へ・・・。』(落ちないので、このヘンで、やめときます)