かなり湿度が高くて、蒸し暑くなってきました。
・・・既に、食欲は、失せ、素麺のお世話になる時期になりました。
4月の初め頃から始まって、6月の中旬頃に終わったテレビ東京の午前8:15分から50分間(月-金)の帯で、オン・エアされていた韓国ドラマ『客主』52話を見終わりました。
一応、嫌韓になったのですが、ドラマだけは・・・(という軟弱な嫌中韓です)。
このドラマは、19世紀の朝鮮半島の行商人として、成功をおさめた千家客主の長男に生まれたチョン・ボンサムが、無実の罪で、父親を処刑され、商家も没落。実姉とも離れ離れになり、行商人養成学校?に入学し、自分の商家を再建するも・・・。
タイトルの商売の神・・・と言うほど、経営手腕があったようには思えませんでした。
始めた様々な事業で、モトが取れたとは、どうも思えませんでした。
所謂、日本の経営者の物語とは、少し違っているようです。
一言で、言えば・・・かの国の理想の姿を、主人公・ボンサムに求めたのかもしれません。
ボンサムは、義に厚く、行商人仲間と朝鮮の民を大切にします。
不正が許せず、それ故、様々な裏切りにあいます。
現在のあの半島には、正義は、ありません。
ただ利益のみ、自分だけの損得勘定、技術の盗用・・・そんな人間性が、スマートフォンの爆発、斜めに傾いた高層ビル、走行中、ハンドルが取れてしまう乗用車、弾丸を打つと自爆してしまう戦車、海難事故で、乗客を後回しにして逃げる船長、大統領が変われば、国家間で結ばれた前の条約は、反故だと言い張るなど・・・如実に物語っているようです。
姉・チョン・ソレの婚約者で、兄と慕うキル・ソゲには、これでもか・・・というくらい裏切られ、家族迄殺されます。前半の敵は、このキル・ソゲです。まさに、いまの朝鮮半島のような人物。
権力者にすり寄り、裏切り、謀略の限りをつくしますが、主人公ボンサムは、正義の大鉈を振るう時期を誤ります。
キル・ソゲとは、違う次元での豪商・シン・ソクチュは、王室の経済を支え、蓄財のため、謀略の限りを尽しのし上がり、長い間、商人の王を呼ばれますが、やがて落日を迎えます。
シン・ソクチュに買われ正妻となったソリンは、その美しさゆえに、身内から品物のように扱われますが、人妻となっても、ボンサムを慕いつづけ、シン・ソクチュの元を抜けだし、ボンサムの妻となりますが・・・。
両班の生まれなのに、巫女的能力があったため、父親に殺されそうになったケトンは、己の運命を変えてくれる男・ボンサムに巡り合うも、ボンサムに振り向いてもらえず、彼を手に入れる為、キル・ソゲと共謀し、王妃に寵愛される巫女にまで上り詰めますが・・・。
そこには、義はなく、自分の欲のために、血に染まった己の手があるだけでした。
そして最後の敵は、ボンサムの親友であったソンドル。
彼は、両班の生まれだったけれど、家門が没落。
いつの間にか、その再興のために、友情と正義を捨てて、ボンサムと対立することになります。
ボンサムの生き方は、『正義』、『正しい信念』、『友と民を思う心』であり、決してブレることがありませんでした。
今の朝鮮にないものの具象化のようなドラマだと思いながら、見ていました。