3月5日(日) 晴
物事に【夢中・熱中】することで我を忘れ、がんの不安・恐怖から逃れられ、免疫力のひとつの指標である白血球の上昇をたびたび実感した、抗がん闘病の日々…
毎週日曜の午後にTV中継される競馬中継に、馬券を買って参加する試みは、月曜日の採血で病友がたの白血球をグンと上げ、皆さんを喜ばせた。
きっかけは今を去る23年前の4月、当時抗がん治療で入院中の私を、毎日見舞いに来てくれていた長男が、日曜日の午後、病室で競馬中継を楽しみ、あるとき、「母さんの好きなサクラとビワが出るよ」と誘ってくれたので、サクラチトセオーとビワハヤヒデを買ったのだった。
ビギナーズラックで、馬券が当たり、私は病室で出走からゴール・インまで大騒ぎをし、非日常の体験に興奮して結果に大喜びをし、翌朝の採血でそれまで2000を上回ることになかった白血球を4300にまで押し上げた。
競馬に夢中になって我を忘れ、ついでにがんの再発・転移の恐怖も忘れたせいであったようなのだ。
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老女の闘病日記・日に新た日に日に新たなり
人はなぜ、病むのか?人はなぜ生きるのか?なぜ、死ぬのか?