最後のCD 『 Castle~二人の城 』(全10曲)を残し、生涯かけて男の美学を貫きとおして逝かれた敬ちゃんの、本懐遂げた笑顔を、いま雪空の彼方にわたしは見ている。
お通夜は来る12日午後6時から、葬儀・告別式は翌13日午前11時から、いずれも横浜市緑区長津田6の2の7の大林寺山水閣で営まれる。 関東地区の金つなぎの皆々さま。 体調とご相談の上、出来れば最後のお見送りを!
1月6日 (木) 曇
今にも降り出しそうに重く垂れ込めた雪空の向こうから、山下敬二郎さんの訃報が飛び込んできた。昨1月5日の午後7時55分、卒然と逝かれたそうだ。
つけっぱなしにしていたテレビで、鳥越俊太郎さんがコメントしておられるのを、「…やっぱり、」と、せつなく聞いた。
敬ちゃんの胆管がんを知ったのは昨秋だった。
夫人の直子さんから相談を受け、がん末期の闘病への少しのアドバイスをお伝えし、腹式深呼吸とイメージ療法のやり方をメール添付で送ったりもしたのだった。
そうして、「何より直ちゃんのお身お大切に!」と、やり取りの度に必ず書き添えた。
「病む人より介護する人のほうが辛くしんどいことも多いもの、どうぞお子さんたちもご一緒に、支え合って頑張ってくださいね」とも…。
今日はお昼前から、ひっきりなしに金つなぎの病友、学友、九州の次男からもお悔やみや連絡が相次ぎ、携帯メールには節子理事、久保理事、mebiちゃまからの心の篭ったお悔やみが届いた。
そういった皆々さまのお気持ちを、いつか落ち着かれたころに、直子さんにお届けしようと思っている。
◆
ほどなく直子さんの実家の佐々木家に連絡がつき、直子さんの母上の佐々木訓(のり)枝さんと話ができた。
歌手でもある訓枝さんは、敬ちゃんの凄さも重々分かっておられ、私たちは少しの間、敬ちゃんについて深い話をした。
一見取っつきにくいけれど、シャイで優しくて、でも不器用で、いつも体調が悪そうなのに舞台に上がると、一転、見事なステージを披露された。
代表曲「ダイアナ」も、お若いころの声に頼る歌い方から、さくらがクリスタル・ヴォイスと名づけた硬質の、でもリリカルで優しくヴィブラートを効かせた歌唱法に進化させておられ、聴く者の心を癒し満足させてくれた。
夕方には、病友の玉ちゃんから、「夕刊フジ」の記事がFAXされてきた。
「山下敬二郎さん がん死」、「命がけ 最後のダイアナ」と見出しが躍っている。
日本大学医学部付属板橋病院で、世界的な名医・高山忠利教授の下でがんのチーム医療を受けながらも、すでに末期の胆管がんを病んでおられた敬ちゃんは、それなのに、栃木県佐野市での最後のステージを12月26日に敢行、車椅子に座りながらも40分間熱唱されたそうだ。
直子さんから、「もう、緩和ケアの病院に転院します」と伺った後のことである。
信じられないほどの、堅い意志…
12月に入ってまもなく、腹水も溜まって食事ものどを通らない病状だったのだ。
信じられないほどの、強い気力…
行って歌った、敬ちゃん、さすが!
天晴れ、敬ちゃん。 歌手の本懐、男の花道!!
送り出してくれた直ちゃん、お見事!
ひとは、生きた時間の長さでその生を計られるものではなく、その質においてこそ評価されるものであってみれば、記事のとおりの敬ちゃんこそが、さくらの存じ上げている歌手・山下敬二郎なのだ。
2008年には、「レコード大賞 功労賞」を受賞され、昨2010年には、『Castle~二人の城』(全10曲)をCDリリースされた。 ご夫妻が歩まれた悔いのない確かな道のりを、情感豊かに歌い上げた自らへのオマージュ♪ いましみじみ聴いて、感じ入っている。
ほかに、「ラニカイの浜辺」も心に沁みる。
『Castle~二人の城』、1枚=2500円。
購入ご希望の方は、さくらあて(kitto-07@e-net.or.jp)に直メくださいませ。
直子さんに取り次ぎます。
お通夜は来る12日午後6時から、葬儀・告別式は翌13日午前11時から、いずれも横浜市緑区長津田6の2の7の大林寺山水閣で営まれる。 関東地区の金つなぎの皆々さま。 体調とご相談の上、出来れば最後のお見送りを!
1月6日 (木) 曇
今にも降り出しそうに重く垂れ込めた雪空の向こうから、山下敬二郎さんの訃報が飛び込んできた。昨1月5日の午後7時55分、卒然と逝かれたそうだ。
つけっぱなしにしていたテレビで、鳥越俊太郎さんがコメントしておられるのを、「…やっぱり、」と、せつなく聞いた。
敬ちゃんの胆管がんを知ったのは昨秋だった。
夫人の直子さんから相談を受け、がん末期の闘病への少しのアドバイスをお伝えし、腹式深呼吸とイメージ療法のやり方をメール添付で送ったりもしたのだった。
そうして、「何より直ちゃんのお身お大切に!」と、やり取りの度に必ず書き添えた。
「病む人より介護する人のほうが辛くしんどいことも多いもの、どうぞお子さんたちもご一緒に、支え合って頑張ってくださいね」とも…。
今日はお昼前から、ひっきりなしに金つなぎの病友、学友、九州の次男からもお悔やみや連絡が相次ぎ、携帯メールには節子理事、久保理事、mebiちゃまからの心の篭ったお悔やみが届いた。
そういった皆々さまのお気持ちを、いつか落ち着かれたころに、直子さんにお届けしようと思っている。
◆
ほどなく直子さんの実家の佐々木家に連絡がつき、直子さんの母上の佐々木訓(のり)枝さんと話ができた。
歌手でもある訓枝さんは、敬ちゃんの凄さも重々分かっておられ、私たちは少しの間、敬ちゃんについて深い話をした。
一見取っつきにくいけれど、シャイで優しくて、でも不器用で、いつも体調が悪そうなのに舞台に上がると、一転、見事なステージを披露された。
代表曲「ダイアナ」も、お若いころの声に頼る歌い方から、さくらがクリスタル・ヴォイスと名づけた硬質の、でもリリカルで優しくヴィブラートを効かせた歌唱法に進化させておられ、聴く者の心を癒し満足させてくれた。
夕方には、病友の玉ちゃんから、「夕刊フジ」の記事がFAXされてきた。
「山下敬二郎さん がん死」、「命がけ 最後のダイアナ」と見出しが躍っている。
日本大学医学部付属板橋病院で、世界的な名医・高山忠利教授の下でがんのチーム医療を受けながらも、すでに末期の胆管がんを病んでおられた敬ちゃんは、それなのに、栃木県佐野市での最後のステージを12月26日に敢行、車椅子に座りながらも40分間熱唱されたそうだ。
直子さんから、「もう、緩和ケアの病院に転院します」と伺った後のことである。
信じられないほどの、堅い意志…
12月に入ってまもなく、腹水も溜まって食事ものどを通らない病状だったのだ。
信じられないほどの、強い気力…
行って歌った、敬ちゃん、さすが!
天晴れ、敬ちゃん。 歌手の本懐、男の花道!!
送り出してくれた直ちゃん、お見事!
ひとは、生きた時間の長さでその生を計られるものではなく、その質においてこそ評価されるものであってみれば、記事のとおりの敬ちゃんこそが、さくらの存じ上げている歌手・山下敬二郎なのだ。
2008年には、「レコード大賞 功労賞」を受賞され、昨2010年には、『Castle~二人の城』(全10曲)をCDリリースされた。 ご夫妻が歩まれた悔いのない確かな道のりを、情感豊かに歌い上げた自らへのオマージュ♪ いましみじみ聴いて、感じ入っている。
ほかに、「ラニカイの浜辺」も心に沁みる。
『Castle~二人の城』、1枚=2500円。
購入ご希望の方は、さくらあて(kitto-07@e-net.or.jp)に直メくださいませ。
直子さんに取り次ぎます。
山下敬二郎さんは、大晦日の日に病床にありながら元気でしたが、残念でした。私たちの前で、もう一度ステージに立ってもらいたかったですね。
山下敬二郎さんは、大晦日の日に病床にありながら元気でしたが、残念でした。私たちの前で、もう一度ステージに立ってもらいたかったですね。
スターという遠い存在でなく、気さくな方でした。本音をぶつけてくださいました。
広野さんの文章に敬二郎さんの素晴らしさが表れていて私も同感でした。
人はいつか病気というものに侵され、倒れるものですが、好きなことに心奪われ、病を恐れず生きている限り楽しんでいたいと思います。
直子さん、2人のお子様の悲しみを思うと胸がつまります。
御霊の安らかなることとご家族に癒しがありますように。
敬二郎さんを思われる優しさと素晴らしさを伝えて下さる文章に、なぜか涙が溢れてとまりません。
山下敬二郎さん、どうぞ安らかにお眠りください。
たしか、大阪のホテルで「金つなぎ・LIVE」を開かれましたのを、テレビで拝見しました。
一昨年の秋も日比谷に行きたかったのですが、母の介護で残念でした。
いまユーチューブでダイアナを聴き、御霊安らかに、と祈っております。
温かく、絆が深まり 昨日のことのようです。
トイレで身支度され きさくにお話したのが
直子さんだったとはステージに登場して
知りびっくり!
松本楼で となりのおじさんと話すような
素顔の敬二郎さんとのひと時は 芸能界に
疎い私には夢のようでした。
素晴らしいコンサートをほんとうに
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします
いや、もっと鮮烈な音楽シーンを見せてくれていたような…
山下敬二郎氏の全盛時代を知りませんが、想像するだけでも偉大な歌手ですね。アーティストなどと名乗られないのが好ましいです。
仕事なんとか調整して、お目にかかります。
節子理事、MEBIちゃま、志賀さん、八重ちゃん。 ありがとうございました。
初対面は、シャイでぶっきらぼうの敬ちゃん。心を許せば、シンからの優しさを江戸っ子らしい直截さで垣間見せてくださった伊達男♪
金つなぎの皆さまとは、本当に良いご縁を頂戴しました。
さくらは、大阪から名張に駆け付けてくれた玉ちゃんと、今夜の名張発東京行きの深夜バスで、横浜の斎場に参ります。
いま、【うれしいけれど嬉しがらない】敬ちゃんは、「おねえさん、ムリすんじゃないよ~!年だからさぁ」ってシニカルに呟いてくれている…と。
敬ちゃん、皆々さま。
ほんとうに、心から、ありがとうございます。