さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪あっちゃん草が、今年も咲いたよ

2009年05月02日 17時40分18秒 | 金つなぎの会
5月2日(土)

庭の片隅に、あっちゃん草が咲いている。
盛りを過ぎ、葉ははや枯れかかっているにもかかわらず、花はこの1か月ほどを健気に咲き続けている。

生前の吉原敦子・金つなぎの会理事がある時、数種類の球根を送ってくださった。
夫が用意してくれた素焼きの鉢に寄せ植えしたら、その年に白百合が咲き、紫のムスカリがピンクの名も知らぬ花と妍を競い,ほかにも二、三、見慣れない花が咲いて、以来、毎年次々咲いてくれるようになった。

金つなぎの会を立ち上げた当初、【五つの理念】と【五つのモットー】は決めてはいたものの,自分自身の体の不具合もいろいろと自覚されるなか、病友の負託を受けて、とにかく前を向いて必死に走り出したころで、あっちゃんと住井エイ理事は、理屈抜きで私を信じ伴走してくださった。

いろいろ考えて打ち出した企画に問答無用で賛同し、阿吽の呼吸で盛り立ててくださった。

お二人の協力に、発足当時からの理事さん方のサポートがあって、「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」は、全国の病友に安心を貰っていただくことが出来ている。

あっちやん草が、歌うように、語りかけてくる。
「広野さん。 どこまでもついて行くから…。 会創設5年目にあなたが『…これで、金つなぎの会を止めるわ』とおっしゃったとき、私は即座に言いましたね!」

そうだった。
平成7年の4月にJR大阪駅コンコースで24人が集まり創設された金つなぎの会は、最初から5年を目途に活動を始めたのだった。
2000年を迎えた新年に、私は敦子理事に言った。
「いのちもお金も、もう、私には限界よ。 元々、21世紀には強力な抗がん医療が構築されているでしょうって、ことで…」

敦子理事が言った。
「あなたが金つなぎの会を止めたら、全国でたくさんの人が不安を抱えて死ぬわ。 私も生きていけない…。 広野さん。 ついていくから、金つなぎを止めないでね!」

毎年ゴールデンウィークには、あっちゃん草の声を聞いている私がいる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ♪愛の言葉は、ちまきと焼豚に... | トップ | ♪庭のニラを掃除して、ニラ醤... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

金つなぎの会」カテゴリの最新記事