4月22日(土) 晴
吹く風は冷たいけれど、日向に出ると温かい。
午前中に、地元の高齢者施設・なごみに行き、接遇ボランティアのスケジュールを入れた。
なごみは、地域の高齢者たちの、自助努力・相互扶助の支え合い施設なのだ。
さくら♪は、接遇ボランティアしか出来ないけれど。
午後、4月度の「名張市がん・難病相談室」開設のため、名張市勤労者福祉会館に徒歩で行く。
高齢と思しき男性が待っておられて、がんの転移の経過を話してくださり、Drから示された、①摘出手術②放射線治療③何もしないの三択について、意見を求められた。
会話する間に、しっかりと病に向き合い揺るがない心をお持ちとみて取れたので、「年齢とデータの内容からみて、どの途を選んでもよろしいのでは。 でも、選んだ治療法に決して後悔なさらないように!」「お顔の色艶もよろしいし、目力もお強い。 信じて取り組めば、どの道を選択されてもがんに勝ち抜いていかれるでしょう」「応援しています。明るく、強く、前向きに、頑張りましょう」
家族と一部の親族にしか病気を公表しておられないという男性は、「判りました。決めました!」と言い、しっかりした足取りで帰って行かれた。
じつは今日、がん相談室に向かう途中、わが家から100㍍ほど先のお宅の前に、犬がもつれているのが見て取れた。
近づいてみたら、これが猿、野猿である。
250所帯ほどのわが団地に、野猿が出没するという話は昨年から聞いていた。「近くの里山が開発されて、食べ物が無くなったので里に下りてきた」とおっしゃる向きもあるけれど、さくら♪は、「違う!」と思う。
小利口な猿たちは、里に下りて行けば美味しい食べ物にありつけることを知ったので、苦労して山中で木の実や新芽を探すことをせず、手っ取り早く民家を伺うようになったのだ。
日よけのキャップのひさしを目深に下ろし、マスクを掛けなおして、猿から目を離さず通り過ぎた。
否、恐る恐る、二匹の写真を撮った。
猿たちは空腹のせいなのか、最初から戦意喪失しているように見えた。
・・・ほっ。
こんな背中を押してくれるがん相談良いですね。行くには少し遠いが、参考にします。