2月27日(土) 晴
朝のうち、風が冷たく冷えこんだ。
午前8時、長男から携帯メールが届いた。
今日は、亡夫の没後27年目の祥月命日である。
私が余命半年の抗がん闘病中、彼は壮絶に吐血をし、たった4日の入院生活で粛々と死への体験を刻み、あっけなく逝ってしまわれた。
Fw:祝・正定院さま27周年
----- Original Message -----
正定院さま27周年。 おめでとうございます。
死して尚、不変の鮮烈さで私たちの心に生き続けるのを肌で感じ、毎年「父親」という存在を改めて考える機会にしています。
長男は27年前、余命半年の多重がんを病んだ母親の看護と肝硬変を患っていた父親の介護のため、大阪のマンションを引き上げ名張の自宅から通勤するようになった。
父親の没後は、次男が「結婚して母さんを喜ばせたい」と言い、長男は、「じゃあ、僕が結婚しないで、母さんの面倒を見るよ」と決めてくれたらしい。
以来、今もなお、私は息子二人に返しきれない人生の借りを抱えて生きている。
◆
死ぬはずの私が生き延び、健康エリートの長寿一家に生まれ育った夫が、たった4日で亡くなるという人生の不条理に見舞われた時、【死ぬも生きるも天命のまま】と言う言葉が脳裏に刷り込まれ、のちに金つなぎの会の理念の一項になった。
夫は私の寿命だけでなく、私たちがん・難病患者への生き抜く指針を残してくれたように思う。
日ごろ、【難あり有難し】と思えるのは、実に、亡夫のこの「見えざる手」に守られている、と実感できるからであろう。
享年64歳。 息子たちは事あるごとに、「親父は、お母さんに寿命を置いていってくれたんだから、命を大事に生きてね」と言ってくれるけれど、そのたびに申し訳なく切ない反省の気持ちに苛まれる。
生きておられたら、今年91歳。 11歳年上で11人きょうだいの長男の嫁として、私は自ら望んで追っかけて飛び込んだのだ。
婚家には、相応の苦労が待ち受けていたけれど、それも今では懐かしく甘やかな記憶の中に残るのみで、【難あり有難し】と感謝できるようになったのだから、難儀な人生を勇躍受け入れて、感謝しつつ生きることも悪くはないと思う。
お隣のマダムは、夫の突然の逝去に「入院の前日も、歌を歌いながら植木に水遣りをしてはったのに、こんなに突然逝かれるなんて・・・」と悔やんでくださった。
「あれから、27年も経ったんですね」
マダムは、薫り高い水仙の花を両手にいっぱい届けてくださった。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
夜は我が家で、コラーゲンたっぷりな鶏のもつ鍋。
食後のスィーツは、さくらから不二家のシュークリーム・金と銀。 三孫が、「あれっ? 銀と元じゃないの?」と従弟たちの名前に言及して、しばらくは今年英検四級に合格したらしい、四孫の話題に花が咲いた。
ママからは、シャトレーゼのかりんとう饅頭。
ご飯は抜きで、おやつに走る、イケない家族@反省しきり。
午前9時に、地域の高齢者支え合い施設・なごみに出かけようとして、水様のものを踏んづけた!
みるくの吐しゃ物だ。
このところ、餌のせいか年齢のせいか、一日に数回吐いたりする。
後始末に時間をとられ、徒歩で行くのが無理になったので、バイクで向かう。
せっかく、万歩計の数値が増えることを期待していたのに、ね。
なごみには、オープン直後から千客万来だ。
何しろ、さくら以外の皆さまは、昨年の春以来、お買い物と病院通い以外はほとんど外出なされず自粛に努めておられるから、新型コロナとは無縁のかたばかり。
1杯のコーヒーや紅茶を前に楽しく会話して、三々五々帰って行かれた。
家族が居ても、遠く離れておられたりして、ご近所の絆の力に守られる時代である。 まずは、向こう三軒両隣の絆を大切に♪
先週の木曜に、八重子さんから頂戴した花苗を鉢植えにしていたら、頬の横をシュッと風が走った。
「えっ?」と見上げたら、スズメほどの大きさの羽色の美しい小鳥だ。
1㍍ほどに近づいても逃げもせず、しっぽを小刻みに震わせ「小さな声で、ケッ、ケッ。 ケッ、ケッ」と鳴く。
門柱、門扉、石塀、築山の植木の枝、果ては隣の空き地に停車中の軽トラックのバックミラーにまで止まっている。
その間、私を誘うように3度ほど飛来し、30分以上も翻弄されてしまった。
気になって、ググってみたら、多分ジョウビタキではなかろうかと。
はい、はい。 とても似ています。
体長は13.5-15.5 cm、体重13-20 g。スズメよりわずかに小さい。オスは頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴である。メスは頭が淡褐色でオスとは簡単に見分けられる。胸から腹、尾にかけてはオスメスとも橙色をしている。翼は黒褐色だが中ほどに白くて細長い斑点があり、ここで近縁種と区別することができる。
分類説によって、ヒタキ科もしくはツグミ科に分類される。ヒタキ類のように樹上から飛び立ち羽虫を空中捕獲で捕食する他、ツグミ類のように地上に降りることも多い(Wikipedia )
こんなに近くで、美しい小鳥に会える喜び♪
亡夫の命日に、「お父さん、来てくれたのね」と家の周りを小鳥とともに30分以上も遊べた不思議、不可思議。
ありがとうございます。
明日は、残った南天のネットを外して、この仔にあげましょう♪
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