7月2日(水) 晴
かんかん照りの一日、朝から電話に掛かる、電話をかける、お人が来られ、新聞の集金さんも来られ…
パジャマの上にサマーコートを羽織って出て、「あ、お出かけですか?」と言われたりして、ゆるゆるうだうだすごす。
夕方、市域情報誌「ゆう」紙に、7月の名張市がん相談の1週延期の原稿を送稿する。
◆
昨日は、学友ののりちゃんが「行きたいわ♪」と言い出したのをきっかけに、もう、20年も昔に、初めてこのお店に連れて来てくださった同じ松阪高校の学友・まっさんと誘い合わせて、室生口大野駅からほど近くの、葛どころ・やまがを訪れた。
いつでも、注文を聞いてからつくりはじめる葛きりを、すぐにいただきたくて、予約の時間を伝えてあったのに、やまがのおじさんは、相変わらず悠揚迫らぬやり方で、まずは台所で葛を解き、バットに流し込み、それから私っちのところに戻って、つもる話にお互いが打ち興じるという按配だ。
ん。
これぞ、10年ぶりの、やまがの葛きり♪
吉野の本葛を手を掛けて葛切りに仕立て、和三品の、はんなりと品の良い糖蜜でいただく。
伍すの器に、ひと盛り1200円。
至福のとき。
お話に夢中のおじさんを急かし、「ねぇ、ねぇ、葛焼きも♪」
これがまた、もっちりとした食感と品の良い甘さが相俟って、とてもおいしいの!
1個200円。
ご長男が、漆芸作家の岸本圭司氏。
日本工芸大賞ほか各種の賞を得て、気鋭の作家として知られている。
20年ほど前、岸本さん策の桜花の棗が欲しくて、買おうかどうしようか迷った末に、結局あきらめた。
自らの命の末が目の先に見えているのに、お茶道具の棗が黒地に桜花散らしとあって、とても欲しくなり、しばらく執着していたけれど、さくらが持つにはもったいなくてあきらめた経緯がある。
岸本先生、今も高島屋ギャラリーなどで、積極的に展覧会を開いておられる。、
父、彰夫氏の、自慢のご子息なのだ。
自らは仏壇の塗師として知られ、作家の榊莫山先生とは、親友である。
先生は今は亡く、このお店の扁額やさりげない作品に残っておられる。
写真撮影が趣味のおじさん(私たちは岸本彰夫さんを親しみをこめてこう呼ばせていただく)は、見事な作品を多数残しておられ、このふくろうも傑作だと思う。
プロの写真家でさえ、フラッシュを炊いて赤い目の梟を写真集に収容しておられるというのに、おじさんはひと晩中梟の森と対峙し、夜半、水を飲みに出てきた瞬間を逃さず、見事に撮影に成功された。
この目の強い光!
金色乃地にに黒い眼が、ィすぉもって光っている。
この目に射すくめられるような緊張感をもって、拝見させていただいた。
鶴の飛翔も、北海道ニ粘って、群れ飛ぶ鶴をカメラ・アイで捕らえておられる。
その一羽の、なんと大らかに、優雅に、美しく飛んでいることか。
梟も、この鶴も、実物写真の素晴らしさを「さくらブログ」では、到底伝えきれてはいない。
ぜひ一度、やまがにお出かけになり、写真と対面してくださいませ。
今年85歳の翁の独居のお店だから、小綺麗に掃除が行き届いているわけではないし、なにしろ、萱葺きの古民家
なのだ。
のりちゃんとさくらは、「おじさん、今度来るときは草引きとお掃除を手伝うから、ね!」
さくらは、本当に、そう、思っている。
重い!
見事に重い!!
ニコンのカメラと望遠レンズなど3本で、総額300万円のカメラ機器。
室生の弘法さまは、どうやら筆を選ばれるらしい。
榊莫山先生の屏風には、良寛和尚の詩句が飄々と踊っている。
かんかん照りの一日、朝から電話に掛かる、電話をかける、お人が来られ、新聞の集金さんも来られ…
パジャマの上にサマーコートを羽織って出て、「あ、お出かけですか?」と言われたりして、ゆるゆるうだうだすごす。
夕方、市域情報誌「ゆう」紙に、7月の名張市がん相談の1週延期の原稿を送稿する。
◆
昨日は、学友ののりちゃんが「行きたいわ♪」と言い出したのをきっかけに、もう、20年も昔に、初めてこのお店に連れて来てくださった同じ松阪高校の学友・まっさんと誘い合わせて、室生口大野駅からほど近くの、葛どころ・やまがを訪れた。
いつでも、注文を聞いてからつくりはじめる葛きりを、すぐにいただきたくて、予約の時間を伝えてあったのに、やまがのおじさんは、相変わらず悠揚迫らぬやり方で、まずは台所で葛を解き、バットに流し込み、それから私っちのところに戻って、つもる話にお互いが打ち興じるという按配だ。
ん。
これぞ、10年ぶりの、やまがの葛きり♪
吉野の本葛を手を掛けて葛切りに仕立て、和三品の、はんなりと品の良い糖蜜でいただく。
伍すの器に、ひと盛り1200円。
至福のとき。
お話に夢中のおじさんを急かし、「ねぇ、ねぇ、葛焼きも♪」
これがまた、もっちりとした食感と品の良い甘さが相俟って、とてもおいしいの!
1個200円。
ご長男が、漆芸作家の岸本圭司氏。
日本工芸大賞ほか各種の賞を得て、気鋭の作家として知られている。
20年ほど前、岸本さん策の桜花の棗が欲しくて、買おうかどうしようか迷った末に、結局あきらめた。
自らの命の末が目の先に見えているのに、お茶道具の棗が黒地に桜花散らしとあって、とても欲しくなり、しばらく執着していたけれど、さくらが持つにはもったいなくてあきらめた経緯がある。
岸本先生、今も高島屋ギャラリーなどで、積極的に展覧会を開いておられる。、
父、彰夫氏の、自慢のご子息なのだ。
自らは仏壇の塗師として知られ、作家の榊莫山先生とは、親友である。
先生は今は亡く、このお店の扁額やさりげない作品に残っておられる。
写真撮影が趣味のおじさん(私たちは岸本彰夫さんを親しみをこめてこう呼ばせていただく)は、見事な作品を多数残しておられ、このふくろうも傑作だと思う。
プロの写真家でさえ、フラッシュを炊いて赤い目の梟を写真集に収容しておられるというのに、おじさんはひと晩中梟の森と対峙し、夜半、水を飲みに出てきた瞬間を逃さず、見事に撮影に成功された。
この目の強い光!
金色乃地にに黒い眼が、ィすぉもって光っている。
この目に射すくめられるような緊張感をもって、拝見させていただいた。
鶴の飛翔も、北海道ニ粘って、群れ飛ぶ鶴をカメラ・アイで捕らえておられる。
その一羽の、なんと大らかに、優雅に、美しく飛んでいることか。
梟も、この鶴も、実物写真の素晴らしさを「さくらブログ」では、到底伝えきれてはいない。
ぜひ一度、やまがにお出かけになり、写真と対面してくださいませ。
今年85歳の翁の独居のお店だから、小綺麗に掃除が行き届いているわけではないし、なにしろ、萱葺きの古民家
なのだ。
のりちゃんとさくらは、「おじさん、今度来るときは草引きとお掃除を手伝うから、ね!」
さくらは、本当に、そう、思っている。
重い!
見事に重い!!
ニコンのカメラと望遠レンズなど3本で、総額300万円のカメラ機器。
室生の弘法さまは、どうやら筆を選ばれるらしい。
榊莫山先生の屏風には、良寛和尚の詩句が飄々と踊っている。
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