♪おいしさが、死を遠ざける？ …ん！

４月３０日(木)

昨日は墓参の帰途、病友のＡ子さん宅に立ち寄り、ご主人が掘りに行きＡ子さんが茹であげた筍と、手づくりのバナナシフォンケーキをいただいた。
パパ一家もおいしさを知っているからか、クルマを降りてお礼を言っていたっけ。
うれしいな～♪

金つなぎの会の集いに参加される時には、必ずバナナシフォンや抹茶あずきのケーキを手づくりして持参してくださる。

年若くしてスキルス性の胃がんを病み、初期のころには死を覚悟しておられたらしい。
お宅に伺ったら、居間の箪笥にはタオルや家族の下着の在り処を書き付けた張り紙があり、キッチンの食器棚にも来客用の食器や家族の食器の別などが細かに書いて貼り付けてあった。

Ａ子さんの死への覚悟が読み取れて、覚えず背筋が伸びた。

「でも、ね。　あなたは、まだまだ、死なないのだから！　必ず、生きられるのだから！」
ほんとうに、生きられるのだから。

それより、ご家族の心のうちを想像してみて！
４０歳代の妻の、母の、死の覚悟を日々突きつけられているご家族の、やるせない心のうちを少し想像してみて！

Ａ子さんは、「分かった…」と言い、その場で書き付けをすべて外してごみ箱に捨てた。
ＯＫ，大丈夫！
これで、生きられるわ♪

料理上手で家族思いのＡ子さんは、ご主人の出勤時間に合わせて朝４時に起き、ご家族のお弁当を３個も作るのだという。
日々、必死に妻と母を生きているＡ子さんが、金つなぎに出会って、お菓子つくりの腕を上げ野菜を上手に作り、「あはは、あははは～♪」と笑いあう仲間の絆を手に入れた。

このケーキ。　パパ一家、ウォーキング仲間のＮさん、踊りの先輩の渡邊さんに届けて、みんなでおいしさのお福分けを喜びましょう。
ありがたいなぁ。

病友の元気が、うれしいなぁ。