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1月24日(月) 晴
午前8時の急行で、ニシカワくんと大阪へ。
阪急京都線で、北海道から来られた美和子さんと竹内節子理事、市田良子理事、ニシカワ君とさくらの5人で京都に向かう。
こよなく暖かく優しく晴れた早春の京都は、吹く風もほとんどなくて、なんと有難い!
「ありがとうございます。 今日もまた、有難くも金つなぎの神さまご降臨!!」と、天を仰ぐ。
正午着の金閣寺に、最短距離と時間で着けたのが有難く、欣然と輝く鹿苑寺金閣に、思わず頭を垂れる。
このお寺の不動明王さまは、特に頭と眼に霊験あらたかとの看板があり、金つなぎの病友がたの「認知機能と白内障・緑内障の衰え予防」をねがって、深々と二礼二拍手一礼、合掌。
がんを病んで25周年を迎えた金つなぎは、年々正体が露わになって治癒率が上がってきたがんよりも、加齢とともに起こる認知症や目の病のほうが心配である。
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市バスを乗り継いで、銀閣寺前の白沙村荘を訪ねる。
当方の手違いで、予約の時間を1時間遅くなってしまい、恐縮しつつバスを降りて併設の食事処「はしもと」近くに差し掛かったら、お店の前まで出迎えてくださった従業員さんが、いち早く見つけて駆け寄ってくださった。
白沙村荘が完成したのが1916年、今年105年を迎える国の名勝指定(邸も庭園も)だ。 主池や蓮池を廻る回遊式の庭園も、当時のままに保存され、日本の庭園文化の巧緻なしつらえに目を見張る。
食事は和食で、先ずは八寸の器が瓢箪をかたどった木製で、緑釉の小さな器にほの甘い味付けのくるみが盛り付けられ、イワシの酢締めを赤蕪とレンコンで巻いたいかにも京料理の口取り、出汁巻き、搗ち栗、包み生麩、蕪で巻いた一口寿司、あしらいにはお正月らしい千代老喜と黒豆が、こぢゃれた盛り付けで供されて、口福・眼福を味わった。
ほかには、丸大根のふろふき、天ぷら、赤だし、胡瓜の糠漬け、出汁昆布の煮付け。
心のこもった手づくりに、煮付けた大根やパプリカの天ぷらの意外性と正統派の海老の天ぷらの美味しさのギャップも楽しい。
食後のスィーツは、抹茶わらびに晩白柚。
大徳寺納豆をあしらった、味噌松風がおまけに供されて、「あら、うれしいですぅ」
これで、お代は2200円(税込み)。 大いに納得しました♪
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後列真ん中の麗人が、橋本関雪の孫嫁・橋本妙さん。
二代・橋本帰一の奥さまで、現在は、白沙村荘のオーナーさんだ。
白沙村荘は、明治から昭和初期にかけて活躍した日本画家・橋本関雪が自ら設計して造り上げた邸宅で、1万平方㍍もある敷地内には、画室・母屋・茶室・四阿・持仏堂・洋館などが、当時のまま良く手入れされて保存されている。
完成したのが1916年、今年105年を迎える国の名勝指定(邸も庭園も)だ。 主池や蓮池を廻る回遊式の庭園も、当時のままに保存され、日本の庭園文化の巧緻なしつらえに目を見張る。
お手入れも大変でしょうに、2014年に新設成った瀟洒でモダンな「橋本関雪記念館 MUSEUM 」には、祖父・関雪を熱く熱く語ってくださった二代・帰一の思いが生かされているようで、心して拝観させていただいた。
今は三代・帰一(妙さんのご長男)夫妻も手伝っておられるそうで、「三代が居てくれたから、この記念館が出来ました。 私一人では到底できませんでしたよ」、妙さんのお言葉には、千鈞の重みが感じられた。
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さくらが初めてお訪ねした年に、中国とかかわりの深かった関雪が直接持ち帰った東洋蘭が、10数年ぶりに一茎九花を着けたと大きな話題になり、新聞記事の拡大コピーと共に玄関先に飾ってあったことを思い出し、そんなよもやま話をすると、妙夫人が「不思議ですね。今年数年ぶりに、こんなに花を着けてくれましたよ」と紹介してくださった。
今日の清遊は、遠方の病友を迎え、市田理事の「体の元気は自分で何とかできますが、自粛自粛で心の栄養が枯れています」との言葉に背中を押され、現役時代に仕事でお訪ねした白沙村荘に決めたのだけれど、いま同館のHPを拝見したら、現在は冬季休館中とのこと!
思い込み・さくらは、「思い込んだら命がけ」。
妙さん、三代さんの奥さま、わがままを聞いていただき、格別の世話になりました。
申し訳なくも、ありがとうございました。
感謝申し上げます。
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