友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

友情と恋愛の狭間で

2013年05月27日 21時26分06秒 | Weblog

 白鵬が全勝優勝した。日本ハムの大谷選手が、阪神の藤浪投手からヒット2本を打った。けれど、試合は7対1で阪神が勝った。相撲は若手の活躍が目立たないが、それでも知らない名前の力士が誕生してきている。プロ野球は、楽天の田中投手や巨人の坂本選手など若手の活躍が目立つ。このふたりが小学校時代にバッテリーを組んでいて、田中が捕手で坂本が投手だったとは面白い。千葉県千葉市の市長選挙で、31歳で市長になった現職が再当選した。

 NHKの朝の連続ドラマ『あまちゃん』は高い視聴率だという。確かに私も見ていて面白いと思い、ドラマのテーマは何だろうかと思いながら見ている。この前のドラマ『純と愛』も面白かったし、家族愛や努力が何を生み出すのか、考えさせられた。今回の『あまちゃん』は軽快なテンポで小気味よく展開しているので、爽やかな気分で見ていられる。祖母役の宮本信子、母親役の小泉今日子が光っていて、主人公の女子高生は全力の演技で張り切っている。

 主人公の女子高生は、影が薄いとか個性がないとか、さんざんなことを母親から言われ続けてきた。その彼女は1年上の先輩を好きになり、彼は卒業すると東京で働くことになっているので、「遠距離恋愛でもいいから付き合ってください」と告白する。ところが「好きな人が他にいる」と振られてしまう。しかも好きだという相手は彼女の親友で、その衝撃は隠しきれない。三角関係は夏目漱石が得意としたテーマで、平成の今も変わらない課題なのだと思った。

 私は高校3年の卒業間近な時に、2年の女の子から「家に遊びに来てください」と言われたことがある。色の白い子で、自転車通学していたから、かわいそうなくらい手が真っ赤だった。私は好きだった女の子に振られた直後だったが、中学からの友だちに「俺はあの子が好きだ」と、その女の子について告白されていた。彼女の家が新築され、茶室もあるからお茶を飲ませたいという誘いだった。私は「友だちを連れて行ってもいいか」と彼女に言い、彼と一緒に家まで行った。彼には「後は自分で話せ」と言い、女の子には「用事が出来たので先に帰る」と言って、一人で帰って来てしまった。

 武者小路実篤の小説『友情』そのもののようだった。多分、私は自信がなかったのだ。初恋の人から、「あなたが恋しているのは私ではなく、あなたが作り上げた私なのよ」と言われたことが余りにもショックだったのだ。着物姿で迎えてくれた彼女は今、何をしているだろう。

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