中学からの友だちはブログを休んだことが無い。毎日必ず更新している真面目な書き手で、私のように理由をつけて休む怠け者ではない。そんな彼なのに、23日のブログのままになっている。どうしたのかと心配になる。彼はシルバー人材センターの理事を引き受け、町内役員では広報を担当するいわば現役の高齢者だ。
今年の年賀状に私は、「ブログの文章が長すぎるから、せめて1千字でまとめるようにしたら」などと、いらぬことを書き込んだが、それでも相変わらず2千字くらいの文章が続いていた。そんなことくらいで寝込むようなヤツではないから、風邪でも引いて体調を崩したのかも知れない。
彼がペースメーカーの移植手術を受けたとブログに記載した半年後に、私も移植手術を受けることになった。同病相哀れむというか、互いを気遣ってきただけに気がかりだ。私が「文章が長すぎる」と苦言を呈したのは、私たちの高校の大先輩の外山滋比古さんが「簡潔な文章を書くように」と『知的文章術』に書いていると、彼自身がブログに書いていたからだ。
小学校の時の友だちは「一杯飲もう」と言っていたのにガンになり、誘いがなくなったと思っていたが、今年は年賀状も来ていない。だんだん、そういう年齢になってきた。井戸掘り仲間の先輩は認知症の研究をしていて、市大病院で行われる「運動と認知症の関係」に参加し、自らの身体でデータを集めると言っていた。
先輩が言うには、「80歳で4割が認知症になる。認知症予防の最も良い方法は恋愛をすること。寝ても覚めても相手のことを考えていれば認知症にはならない」と断言する。何事もよく知っている先輩の言うことだから間違いないと思うけど、恋愛が成り立つのかと不安になる。中学からの友だちは恋愛の権化のようだったから認知症にはならないと思うので、どうしたのかと心配だ。
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