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2021.12.01  二十年振りに訪ねた喫茶店

今日は、元町に行く用事があり出かけた。
食事をするところも、喫茶店も水曜日が休みのところが多いので困った。

仕方なく、大丸の方へ歩きつつ、ふと思い出して、踵を返した。
二十年以上前に、行ったことのある、あの喫茶店は、今もあるのかしら?
探してみよう。そう思いついて、反対側に戻ってみた。

南京町の店を、確認しながら通ってゆくと、どうも、見あたらない。
そりゃあそうだ、その頃から、毎朝4時に起きて、北区の方から、1時間半かけて、
通ってきているとのことだったので、しかも、その時、若い人ではなかったので、
もう、とっくに閉店されているのだろうと思った。
その内に、南京町の出口に近くなったので、もう、探さなくても、結局、そういう
ことなのだと自分に言い聞かせていると、何と、その店がパッと目に飛び込んできた


昔のままの、綺麗な清潔な姿だった。
二十年も経ったのに、少しも古ぼけていない。スッキリと綺麗な佇まいである。


中に入ると、以前と同じ女性経営者が居た。
店の中も、清潔ですっきりしていた。

私が、この清潔さを褒めると、「自分は、いつも、雑巾を持って、そこら中拭き
まくっている」と、お客に言われると言っていた。



コーヒーの味が、抜群だった。
神戸人なら、知らない人はいないと思われる、あの仕入れ先「萩原コーヒー」の味だった。
久しぶりに美味しいコーヒーを飲んで、感動した。

今日聞いたところによると、彼女は、老いたご両親を看取り、今は、一人だとか。
今までは知らなかったが、彼女の親を思う心の優しさに、今日は感動してしまった。
こんなに良い人だったのだ。知らなかった。

この頃、本当に美味しいコーヒーが飲めなかった。
しかし、ここが、あったのだ。
まさか、二十年も忘れていて、来なかったお店が、昔と全く変わらず、存在し続けれて
いてくれたとは! 本当に嬉しく思った。
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