連日の寝不足がたたったのか、夕方に急に疲れを感じて、今日は珍しく9時頃に真っ直ぐ家に帰りました。
最近の私としては異例な時間です。
いつもならビールで夕食になるのですが、缶ビール1本を飲みきる程の飲みたさもなく、珍しくウイスキーで晩酌の食事でした。
全然お酒に強くないのに、少量ですがピュアモルトを生意気にもストレートで。
琥珀色の色がそうさせるのか、この液体はいろいろな事を、想い出させてくれます。
先日、あるバーのスタッフと、一番美味しいお酒の銘柄について話したのですが、ウイスキーだけは“あの時”飲んだ酒に、勝るモノはありません。
今から20年以上も昔になりますが、当時、今はもう無くなってしまいましたが、ある釣具メーカーの広告を担当しておりました。
毎年、11月頃は翌年の広告やカタログのために、いろいろな所に撮影に行っておりました。
その年に行ったのが九州の草垣群島です。
枕崎から90キロは離れており、当時の高速船でも2時間以上は、かかったかと思います。
モデル役の釣名人2人と得意先の担当に、私とカメラマンでその島に渡りました。
絶海の孤島とは、この島から出来たのではないかと思わせるような、絶壁だらけの島です。
人を寄せ付けない険しい岩肌。
雲間から差す陽射しを浴びた、その島の容貌を見た時に、誰もが“神”の存在を感じるかもしれません。
まったく異次元の世界です。
そして、1日目の撮影を終えて本当は船に戻り、船内で1泊をする予定だったのですが、そのロケーションに魅せられ、急遽ロケ地で夜を明かすことになりました。
辺りが真っ暗になり、聞こえるのは“ドドォーン”と岩肌に響く、不気味な波の音だけです。
新月の夜だったのか、空は満天の星。
その星空を夜空一杯に横切っていく人工衛星。
私が人工衛星を肉眼で見たのは、後にも先にもこの時だけです。
こんな中にいて感じるのは、人間の小ささだけです。
どんなに偉い人でも、謙虚な気持ちになるような気がしました。
その時に飲んだのが、得意先の方から頂いた、スキットルに入ったウイスキーです。
銘柄は分かりませんが、バーボンだった様な気がします。
体が冷え切っていたせいもありますが、あの時程、ウイスキーが旨いと思ったことはありません。
あの状況下なら、どんなに安いウイスキーでも、極上のウイスキーになったかもしれませんが、ひょっとしたら、今の仕事の業種を選んだ意味は、そのコトをを知るためだったのかもしれません。
そのバーのスタッフも言っておりましたが、酒は一緒に飲む相手によって味が全く変わります。
本当に美味しい酒を知ることと、安い酒でも旨く飲める術(すべ)を知るのが、大人になる条件のような気がします・・・
ウイスキーを思いながら、また、こんな時間になってしまいました。
今夜も寝不足になりそうです。
最近の私としては異例な時間です。
いつもならビールで夕食になるのですが、缶ビール1本を飲みきる程の飲みたさもなく、珍しくウイスキーで晩酌の食事でした。
全然お酒に強くないのに、少量ですがピュアモルトを生意気にもストレートで。
琥珀色の色がそうさせるのか、この液体はいろいろな事を、想い出させてくれます。
先日、あるバーのスタッフと、一番美味しいお酒の銘柄について話したのですが、ウイスキーだけは“あの時”飲んだ酒に、勝るモノはありません。
今から20年以上も昔になりますが、当時、今はもう無くなってしまいましたが、ある釣具メーカーの広告を担当しておりました。
毎年、11月頃は翌年の広告やカタログのために、いろいろな所に撮影に行っておりました。
その年に行ったのが九州の草垣群島です。
枕崎から90キロは離れており、当時の高速船でも2時間以上は、かかったかと思います。
モデル役の釣名人2人と得意先の担当に、私とカメラマンでその島に渡りました。
絶海の孤島とは、この島から出来たのではないかと思わせるような、絶壁だらけの島です。
人を寄せ付けない険しい岩肌。
雲間から差す陽射しを浴びた、その島の容貌を見た時に、誰もが“神”の存在を感じるかもしれません。
まったく異次元の世界です。
そして、1日目の撮影を終えて本当は船に戻り、船内で1泊をする予定だったのですが、そのロケーションに魅せられ、急遽ロケ地で夜を明かすことになりました。
辺りが真っ暗になり、聞こえるのは“ドドォーン”と岩肌に響く、不気味な波の音だけです。
新月の夜だったのか、空は満天の星。
その星空を夜空一杯に横切っていく人工衛星。
私が人工衛星を肉眼で見たのは、後にも先にもこの時だけです。
こんな中にいて感じるのは、人間の小ささだけです。
どんなに偉い人でも、謙虚な気持ちになるような気がしました。
その時に飲んだのが、得意先の方から頂いた、スキットルに入ったウイスキーです。
銘柄は分かりませんが、バーボンだった様な気がします。
体が冷え切っていたせいもありますが、あの時程、ウイスキーが旨いと思ったことはありません。
あの状況下なら、どんなに安いウイスキーでも、極上のウイスキーになったかもしれませんが、ひょっとしたら、今の仕事の業種を選んだ意味は、そのコトをを知るためだったのかもしれません。
そのバーのスタッフも言っておりましたが、酒は一緒に飲む相手によって味が全く変わります。
本当に美味しい酒を知ることと、安い酒でも旨く飲める術(すべ)を知るのが、大人になる条件のような気がします・・・
ウイスキーを思いながら、また、こんな時間になってしまいました。
今夜も寝不足になりそうです。