高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

大切な人は友達くらいでいい・・・中村中「友達の詩」

2009年12月30日 03時36分36秒 | ●“私を支える”一言・本・音楽.etc・・・
今日は仕事納めです。

午後から会社で、年賀状を書いておりました。

昨年頂いた年賀状や名刺を見ながら、いろいろな人の顔が頭を過ぎっていきます。


私は人を思い出す時、その人が歌ってくれた曲と併せて、思い出すことがよくあります。

この曲は、ある得意先の方が接待の席で、歌ったのを聴いて知った曲なのですが、その時は「いい曲だなぁ~」ぐらいの感覚でした。

勿論、CDなどは持っておりませんでした。

ただ、この曲を唄っていた得意先の歌を聴いて、その方の人間性の温かさを、垣間見れた気はします。


たまたま日曜日に、CDショップでこの曲を見つけ、その方を思い出してCDを買ってしまいました。

それ以来、毎日聴いております。

大音量でヘッドフォンで聴いているのですが、曲の良さも然る事ながら、“彼女”の情感溢れる歌声に、完全に圧倒されてしまいました。


“無垢さ”と“いじらしさ”が同居した詞が、心を打つのでしょうか。

15歳の時に書いた詞とは、とても思えません。

“性同一性障害”を抱えた彼女(戸籍上の性別は男性)故に、逆に詞に“純粋さ”と、“達観”した気持ちが出るのかもしれません。

人間の感受性を深めるのは、恵まれた環境下ではなく、ある種の失意の状態の時だと思います。

“彼女”のこの歌には、聴く人の心を“無防備”にする、心に“沁み”てくる何かがあります。

3年以上も前に発売された曲を、今頃感動するのも何ですが、3年前に聴くより今聴くほうが、自分には沁み入る曲です。

遅過ぎる感動も、悪くはありません・・・


 「友達の詩」 作詞・作曲:中村中

  触れるまでもなく先の事が 見えてしまうなんて
  そんなつまらない恋を 随分続けて来たね

  胸の痛み直さないで 別な傷で隠すけど
  簡単にばれてしまう どこからか流れてしまう

  手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
  それすら危ういから 大切な人は友達くらいでいい


  寄り掛からなけりゃ側に居れたの? 気にしていなければ
  離れたけれど今更・・・ 無理だと気付く

  笑われて馬鹿にされて それでも憎めないなんて
  自分だけ責めるなんて いつまでも情けないね

  手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
  それすら危ういから 大切な人が見えていれば上出来


    忘れた頃に もう一度会えたら 仲良くしてね


  手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
  それすら危ういから 大切な人が見えていれば上出来

  手を繋ぐくらいでいい 並んで歩くくらいでいい
  それすら危ういから 大切な人は友達くらいでいい

  友達くらいが丁度いい

コメント
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