高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

青空ノムコウ

2009年12月24日 02時39分25秒 | ●雑記録
師走の神保町を少し散歩し、ついでに食事をして、高島平に帰ると午後1時を回っていました。

朝、会社の窓から見た雲ひとつなかった空は、高島平に着く頃には、さらに青みを増していて、とても綺麗です。

歳を取ることの良さは、若い頃は特に感じなかった、身近な生活の中にこのような感動や、喜びを感じられると云う事でしょうか。

そう云う意味では、“老後”を普通の人とは違って、誰より楽しみしているオヤジでもあります。


月曜日に、本社のある向島に行ってきました。

途中の曳舟の駅で電車を乗り換えるのですが、そのホームで見る下町の空も好きです。

同じ空なのに、何かココロに“スパイス”がかかるのでしょうか、高島平とは違った空に見えるのです。

そして、そのホームから見える、もう一つの楽しみがあります。

今、建てている「東京スカイツリー」が、他の建物から邪魔されることなく、ホームからハッキリ見えるのです。

もう高さが240m位になりました。

丁度、映画「三丁目の夕日」のラストシーンで見る、建築途中の東京タワーを彷彿させます。

でも、時代背景が全く違います。

「三丁目の夕日」の映画の説明の中に、こんな言葉があります。

“携帯もパソコンもTVもなかったのに、どしてあんなに楽しかったのだろう”と。

東京タワーは1958年12月23日、丁度、51年前の今日完成。

東京スカイツリーは2011年の年末に、完成予定となっています。

“携帯”も“パソコン”も“TV”があって便利な時代なのに、何故かココロが満たされない時代です。

一方が日本の高度成長期の、指標としてのシンボルだったとしたら、もう一方は経済発展や消費文化だけを追った、社会の成れの果ての“墓標”にもなり兼ねません。

段々、カタチが見えてきたスカイツリーを見ていて、そんな事を考えてしまいました・・・


しかし、希望も見えます。

今までの都心に集中していた建物と違い、スカイツリーが建つ押上は日本の文化が残る街。

スカイツリー目当てで来る人が、この街に来る度に“何か”を感じるかもしれません。

それは世の中が“便利”になった事によって、忘れていったようなモノのような気がします。

それと、スカイツリーのデザインも好きです。

安藤忠雄監修のデザインは、日本の美である日本刀の緩やかな「反り」や、伝統建築の発想を駆使しされ、新しさと伝統が上手くマッチしていて、何年経っても色褪せないデザインです。

一部には、公共性の高いこのような巨大建物で、デザインコンペにしなかったことへの批判もあるようですが、大体、このような建物の役割の50年先、100年先を見越したグランドデザインが出来る、審査役の有識者が日本に何人いることやら。

世界に誇れる安藤忠雄に、デザインは任せておけばいいのです。

いかん、お酒も飲んでないのに、デザインの事になると熱くなってしまいます。


今日の“青空”せいで、いつもより少し真面目なブログになってしまいました・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする