高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

釣り、この感動を語りたい。

2010年02月14日 03時30分14秒 | ●“私を支える”一言・本・音楽.etc・・・
2つ目のデザイン会社で30歳から30数歳の間、私は釣具メーカーの広告を担当しておりました。

もう、無くなってしまった会社ですが、オリムピック釣具と云う日本で一番伝統ある、釣具メーカーです。

毎年、この時期になるとフィッシングショーがあり、ショーに間に合うようカタログやパンフレットを作っていたものです。

そのフィッシングショーを久々に見るために、今日、横浜の「パシフィコ横浜」に行ってきました。

7~8年振りになります。

オリムピックに勤めていた方々も、他の釣り関係の会社に移った方が多く、懐かしい再会をしてきました。

実は、昔から釣り業界は不況に強いと云われており、未曾有の景気の悪さの中で、状況はどうなのかを確かめ、参考に出来るものはないかという目的がありました。

会場は2万人前後の入場で、中々の活気です。

何人かの方に状況を聞いてみますと、全体の市場は変わってないそうなんですが、前年比で2~3割の売上げアップをするメーカーもあるとか。

私が昔お世話になった方の会社も、この御時勢で1割以上売上げが伸びてるそうです。

いろいろヒントになるかもしれません。

それに、それとは別に大変に興味深い話も聞けました。


30~40代男性の釣り離れが多いそうなんです。

理由はゲーム世代で、アウトドアや自然に関心が薄いそうなんです。

代わりに、同世代の母親と子供の釣り体験ツアーが盛況とか。

狩りの本能を忘れたオトコに、果たして男の魅力は?


また、マニュアル育ちの弊害も確実に出ているそうです。

例えば釣り餌の求め方でも、「よく釣れる餌をください」と云う、安直なやり取りが多いそうなんです。

自然界では状況の変化に応じて、答えが3つも4つも必要になります。

社会も全く同じでしょうが・・・

自分で状況を読む能力や意識が、今の人は極めて低いそうです。

採点の効率だけを考えた、マークシート方式の欠陥でしょうか?

何だか寒々しくなりました。


釣りを経験した人ならご存知でしょうが、魚が掛かった時にロッド(釣竿)とリールを通して、魚の強烈な引きがあります。

ウキが沈んだ時、どんな小さな魚でさえ、全知全能を呼び起こします。

釣りの魅力はこの一瞬と、魚との知恵比べかもしれません。


“釣り、この感動を語りたい”は、オリムピック釣具である期間使われた、スローガン的なコピーです。

“機械”中心の現代の生活環境で、この言葉の重さが大きく、圧し掛かってきているような気がしきます。


安易な“快感”より、小さくても“感動”の方が、私にはいいです・・・
コメント
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