高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

蓮見圭一・・・『水曜の朝、午前三時』

2010年10月04日 02時21分32秒 | ●“私を支える”一言・本・音楽.etc・・・
今日の休日出勤は待ち時間が多く、読書には丁度良い休日出勤になりました。

そして、金曜から読み始めて、今日読み終えたのがこの『水曜の朝、午前三時』です。

先週の日曜日にブックオフに立ち寄り、2,3冊本を買ったのですが、最後に読んだこの本に深い感動を覚えております。


雑読で大した読書家でもない私には、9年前にこの本がベストセラーだったことを、全く知りませんでした。

サイモン&ガーファンクルの曲に、同名の大好きな曲があり、題名に惹かれ買ってみたのです。

自分が彼らのファンでなければ、この本を一生手にすることは、なかったかもしれません。


人生は意味のある偶然で、成り立っているように思えます。

その偶然がどう繋がっていくかが、シアワセの分かれ道にもなるような気がします。

音楽でも映画でも本でも、そして人でも“大好き”な存在があれば、意味のある偶然を呼び起こし、全てが“真理”に繋がっていくような気がします。

とにかく今日は同名の曲を大好きになった、自分の“感性”に自分で感謝したくなりました。

このところ、仕事での迷いもあって、啓蒙書的な本を読むことが多かったのですが、この本を先に読んだ方が、案外迷いが晴れたかもしれません。


以前に読んだ辻仁成の『サヨナライツカ』の沓子を彷彿させような、奔放なヒロインの四条直美。

二人の狂おしいまでの、相手への想いは共通ですが、こちらはストーリーの至る所に、鋭い箴言的な言葉が散りばめられており、私には高いメッセージ性を持つ恋愛書と、哲学書を併せ持った小説でした。

『水曜の朝、午前三時』、この曲を聴いて訳詩も知ってる方には、最後の解説で周到なタイトルに、一層感銘を受けると思います。


『サヨナライツカ』も、『水曜の朝、午前三時』も偶然同じの、今から9年前の本です。

これも何か意味があるのかもしれません・・・



コメント (2)
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