高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

反対側から見る、平凡な毎日。

2010年10月23日 10時48分21秒 | ●美意識・ファッション・デザイン私的考察
毎日は平凡なコトの積み重ねの様でいて、実は小さな変化の連続であったりするのでしょうが、そうは感じないまま、一週間単位で時間が過ぎてく様にも思えます。

せめてメリハリを感じようと、私が土曜や休日出勤の時にしているのが、平日のそれとは違う反対側のシートに座ることです。

いつもは、高島平団地が見える側のシートに座るのですが、土曜の今日は反対側でした。


平日とは時間も、少し遅らせて行くこともあるのですが、土曜は乗ってる人の様相が違います。

今日は両サイドを2、30歳の若者に挟まれ、正面はやはり若い女性で、その両サイドが50前後の男性でした。

西台を過ぎた辺でしょうか、その50前後の男の一人が、大きなクシャミを始めたのです。

それが、所構わず口を手で押さえることもせずに、かなりの間です。


身なりからして、明らかにサラリーマンの休日ファッションでした。

週末だけに着ているような、くたびれていないカジュアルな格好。

清潔感はあるのに、この人は会社でもこうなのだろうかと、思わず考えてしまいます。

周りも、とても迷惑そうな顔です。


そして、改めて周りを見直して気付いたのが、その男以外の5人が本を読んでいたこと。

30代前半の頃、会社の大先輩が言っていたことを思い出しました。

「本は知識だけ身に付けるために読むのではない。」

「相手の言いたいコトや、気持ちを少しでも理解出来る様になるために、読むものだ」と・・・


今まで歳に関係なく、いろいろな人から大事なコトを、それぞれ一つずつ学んだ気がします。

本当はそれ以外にも、その先輩から学んでるはずなのですが、頭に強く残っているのはそれしかありません。

それ以外は、多分、無意識に自分の何かの引き出しの、一つになっているはずです。


このクシャミの男性が、多少なりとも本を読む人であれば、周りを気遣う人だったかもしれません。

勝手な推測かもしれませんが・・・


今でもこの大先輩に出会えたことを、感謝しております。

少しだけかもしれませんが、本を読み続けてるお陰でそれまでの自分より、相手の気持ちを気遣うようになりましたので。


反対側に座ったお陰で、反面教師に会えた土曜の朝でした。



コメント
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