古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

花唐草紋膾皿

2008年08月31日 11時07分19秒 | 古伊万里=染付中皿
江戸中期の花唐草紋(菊花唐草紋)なます皿です。
わたしは、この花唐草のお皿には、なんども、だまされております。
これは、間違えのない古伊万里です。(笑)




古伊万里って、江戸初期~中期~後期とそれぞれ作風が違いますが、
中期の作品の中で、私が好きで美しいと思うデザインが花唐草です。




もともとは、中国の牡丹唐草から派生したものでしょうが、
和風美の極みのようなやわらかい唐草で、大和民族以外だれが思いつくでしょうか?
日本独自に発展したデザインとしては、画期的なもののような気がします。






中期の古伊万里の陶土は、後期のモノとやや違い、(後期のモノの方が白い)
ややアイボリーがかる特徴がありますが、これも、その特徴を備えています。

呉須は、元禄~享保くらいによく見られる特徴的なやや暗い藍色を使って、
銘以外は、淡い色調で描いてあります。




皿裏は、柿右衛門窯を連想させる『渦福』の銘。

  直径約15cm高さ4,5cm

      元禄~享保のころ