いっぽう日本の陶磁器の鑑賞世界に、大きな影響力を持って、貢献して来たのが、茶道界だと思います。
ですから、日本の鑑賞古陶磁の世界では、茶道具としての古陶磁器が、美の規範のように思われてきました。
ですから、日本の鑑賞古陶磁の世界では、茶道具としての古陶磁器が、美の規範のように思われてきました。
しかしながら、現代では、生活様式の多様化や、国際化で、茶道具としての美意識や、
古陶磁としての美意識も変わりつつあるような気がしますが、どんなものでしょうか?
古陶磁としての美意識も変わりつつあるような気がしますが、どんなものでしょうか?
その、証拠の一番は、じつに長いあいだ茶道界で、人気のあった、明代の古染付けの価格の下落です。
それは、単なる不人気や不景気だけが原因ではないような気がします。
もちろん他の陶磁器も値下がりしていますが、特に顕著ではないかと感じてしまいます。
それは、単なる不人気や不景気だけが原因ではないような気がします。
もちろん他の陶磁器も値下がりしていますが、特に顕著ではないかと感じてしまいます。
茶道具の美意識からみると、国産の色絵磁器や、染付け磁器は、あまり評価の高いものではありませんが、
単純・わかり易い・残存数も多いというメリットもあり、もっと評価されてよいのではないかと思います。
単純・わかり易い・残存数も多いというメリットもあり、もっと評価されてよいのではないかと思います。
単純・わかり易い美という点は、欠点ではなく長所だと思います。
単純でわかり易い美が、軽薄ということは、けしてないと思います。
単純でわかり易い美が、軽薄ということは、けしてないと思います。
単純なことが劣っているならば、私たちは、俳句や、太鼓の音に感動することは、ないでしょう。
江戸時代後期・天保くらいの作品と思われます。
直径10cm高さ10,5cm