古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

麒麟の八角鉢

2011年07月10日 09時11分46秒 | 古伊万里=鉢もの
いよ、いよ、関東地方も梅雨明けとなってしまいましたね。
ちょっと嬉しいような、暑くてかなわないような複雑な気持ちです。(笑)
でも、アブラゼミやヒグラシの声はまだしなんです。

通勤途中、郊外の畑や田んぼの中を通るのですが・・
これほど、みどりが豊で自然に恵まれた日本に生まれた私たちは、
幸せではないか?、とふと感じます。
地球儀でみるとわかり易いのですが、日本のある緯度あたりは、
世界的にみて砂漠地帯が多いとか。。。?

それにしても、最近の日本の夏は暑く、
我々が、子供の頃の夏の気温は、せいぜい30度~32度位で、
33度というのは、めったにありませんでした。
ですから、こどもたちは、麦藁帽子に自転車で、元気で、かけずり回ることができました。

いま問題だと思うの点は・・
気候が昔と違ういま、夏の甲子園で高校生野球をさせることが、問題だと思います。
高校生にこの気温下で野球をさせるのは、かなり過酷だと思いますし、
健康問題も発生しかねないと思います。
時代にあった教育や、歴史を変えていくのも、おとなの責任と思いますが・・・?

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けっこう時代のある八角鉢と思います。
題材は平凡なものですが、なかなかデザイン的にまとまりのある鉢と思います。



真ん中には、麒麟の絵が描かれています。
キリンビールの麒麟の絵にもよく似ていますよね。



まわりは、青海波とお宝が入っていそうな壺とも、巾着とも、見えます。



時代は、寛政~文化期くらいはあるでしょう。
200年ちょっと、くらい前でしょう。



後ろ側は、きわめてシンプル。
寛政期ごろ。最大直径、19cmほど。