古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

粟(あわ)に大波紋の青磁染付皿

2011年07月17日 17時24分46秒 | 古伊万里=染付皿青磁
この暑さの中、いかがお過ごしでしょうか?

  暑お見舞い申し上げます。

生きているのがやっとと言う感じですよね。
でも、いがいと湿度が低い。。

それで、朝晩の庭の植木鉢の水やりが大変です。(笑)
日本の気候が変わってしまった感あり。
夕立がほどんど、いや、ここのところまったくありません。

わが街は、『雷都』という別名があるくらいですから・・
子供の頃は、夏というとほどんど連日、午後3時過ぎは、毎日のように夕立があり、
夕方は、過ごし易くなったものです。
そんなわけで、雷よけの『雷電神社』もあります。

しかし、野球部の高校生も、落雷事故で、毎年のように亡くなったこともありました。
落雷が原因で、ゴルフや、畑仕事で亡くなる人もいました。
当時は、雷やにわか雨は、毎日でしたので、すぐ避難という発想があまりなかったんですね。。
来るかとおもいきや、かすれることも多く、隣町だけ激しい雷雨だったりします。
気まぐれ雷雨も20~30分もやり過ごせば、また、お天気になるくらいの考えだったと思います。

最近は、落雷事故の話は、ほどんど聴かなくなりました。
気候の変動は、善し悪しがあるんだなぁ。。と思いました。

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これは、大波に粟(あわ)紋の大皿です。



せっかく実ったアワに大波が襲いかかろうとしています。
水のアワとでも、言いたいのでしょうか?

なんだか、先日の津波を連想して、複雑な思いがします。
が、どうしてこう言う文様を考えたか、私には詳細は、わかりません。



流水に菊とか、大波に牡丹とか、とにかくこういう文様が江戸中期ころに流行ったようです。

もともと流水は、清めるとか、いう意味がありますが、そういう意味もあるのでしょう。
あるいは・・・
あらゆる栄華や繁栄も、時の流れにはあらがえず、つぎなる主役にその座をゆづらなければならない。
その覚悟と自覚を、われわれに促しているようにも見えます。(笑)




後ろは、いたってシンプル。
『大明成化年製』とお決まりの銘。

時代は、江戸中期ごろ。 直径約29cm。