古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

錦手微塵唐草紋大皿

2012年05月27日 21時13分00秒 | 古伊万里=色絵大皿
金環日食、感動的でした。。

予測予定時間に、きっかりと始まり、終わる、日食。
そこで、私は、不思議な感覚にとらわれました。

この世で、起きることのすべてが、本当は、すでに決まっているこてではないのか?
ただ、その事実を人間が予測でないでるだけではないのか?
そんな疑問にとらわれました。

ただ、すべて、決まっているかというと、そうでもなく・・
例えば、今晩の食事は、寿司にしようか、カレーライスにしようか、という場合。
それには、まだ、まだ、不確定要因がある。
私たちにも、選択肢が与えられ残されている。

しかし、
ある人間が、何歳くらいまで生きて、どんな病気でなくなるとか、
その人間が、結婚するとか、一生独身で暮らすとか、
そういう人生上重要なことは、おおむね決まっているのではないか?
そんな疑問が、わきました。

たとえば、金環日食が、300年後どういう地域で起きるのはすでに、決まってはいるが、
当日、晴れるか曇るかは、まだ、未定で、かなりまじかにならないと、わからないのに似ている。

人間も、人生も所詮、大宇宙の副産物である。
宇宙の法則の外にあることは、考えにくいのではないだろうか?

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錦手の微塵唐草の大皿です。



見込みは、鳳凰と龍に松竹梅。



見込みが、このように錦手になっているものは、非常に少ないものです。



金彩のほどんどが、落ちてしまったようですが、まだ、美しい文様が楽しめます。







時代は、天保期くらいではないでしょうか?

  直径44cmほど、天保期。