古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

明末、清初の壺

2013年06月29日 21時28分58秒 | 中国古陶磁
きょう私は、珍しく、庭の草取りをしました。

それとは、別の話なんですが、
お袋が、市の老人保養施設へときどきおしゃべりをしに、いきます。
84歳になるご婦人との会話の内容なんですが・・

そのご婦人は、農家の方で、
腰は「く」の字というより「へ」の字に近いほど、曲がっています。
それでも、あさ4時起きして、畑の草むしりをしてくるそうです。
ときどき野菜を、おすそ分けしてくれます。
その方に・・
お袋が・・
「庭の草むしりが大変だ」と、こぼすと、
 「何坪あるの?」と聞かれたと、言います。
「建家こみで、100坪」とお袋が、いうと・・

「(´▽`*)アハハ」
と綺麗な声で、笑われてしまったそうです。(笑)

そんなもんなんですね。
農家の人のご苦労は。。(^_^;)

それでは、若者が出ねばなるまい、ということになり、
僕の出番となったわけです。(笑)
はぁ、疲れた、コワイ。。
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これは、
明時代末期から清朝初期に造られたと思われる壺です。



これは、おそらく、羅漢図ではないでしょうか。



暗めの呉須で、中国人らしく、いくぶん硬めの筆致で、
軽妙に描かれていますよね。


銘は、ウサギ紋です。

高さ18cmほどの小さめな壺ですが、
中を覗くと、明時代特有のいわゆる同継ぎになています。
壺の上部と下部をべつべつに轆轤をひいて、あとで貼り合わせています。
清朝時代になると、一体化成型になり、大作以外同継ぎは、
なくなると、言われているそうです。