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『永遠の0』その2

2015年06月04日 | O60→70(オーバー70歳)
【91ページ】
「たしか宣戦布告が遅れたのでしたね」
「そうです。我々は、宣戦布告と同時に真珠湾を攻撃すると聞かされてきました。しかしそうはならなかったのです。理由はワシントンの日本大使館職員が宣戦布告の暗号をタイプするのに手間取り、それをアメリカ国務長官な手交するのが遅れたからですが、その原因というのが、前日に大使館職員たちが送別会か何かのパーティで夜遅くまで飲んで、そのために当日の出勤に遅れたからだといいます」
〔ken〕こんな馬鹿げたことで、末代まで卑怯者呼ばわりされるなんて、危機意識とか、責任感とか、当事者意識とかが欠如していたのですね。企業ガバナンスやコンプライアンスが言われて久しい昨今、古くて新しい課題なのだと再認識させられました。

【107~108ページ】
宮部はいつの間にか私の横にいました。
「いったい何をのんびりやってるんだ。すぐに攻撃しないと」
宮部は常にはない苛立った口調で言いました。
「陸上用爆弾では、空母を沈まないよ」
「沈まなくたっていい。とにかく先手をとらないと」
「でもどうせやるなら、沈めたいじゃないか。損傷だけ与えて、一目散に逃げられたりしたら元も子もない」
「それでもやらないよりはましです」
「今回の作戦の目的は敵空母の殲滅だぜ、逃げられたら意味ないじゃないか」
「それなら、なぜ最初の雷装から爆装に変更したのです。1番の目的が空母なら、雷装のまま敵空母発見の報待っているべきです」
〔ken〕「戦略と戦術」「次善の策」「先手必勝」の大切さ、そしてブレない方針が強さになるんですね。仕事、会社組織、さらには自分の人生にも参考となる話だ感じました。
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