goo

ハングル語、マスターするぞ!

2017年03月02日 | O60→70(オーバー70歳)
▶︎このところ毎日、通勤時間にハングル語の本を読み、テレビで「華政(ファジョン)」を日本国と韓国語で1回づつ見ることにしています。詩吟も10年続けた頃から、どうにか一人前になれたので、気長にハングル語も続けていこうと思います。
▶︎ケンちゃんは外国語に向いてないけど、ハングル語ならできると思うよ、と5カ国語もしゃべれた、今は亡き友人に言われ、何度かトライしてもダメだったけと、今回はやれそうです。これでなんとか、友だちとの約束を果たせそうです。
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )

『希望の資本論』その10

2017年03月02日 | O60→70(オーバー70歳)
【80ページ】
佐藤 それで1848年の『共産党宣言』の時点でモーゼス・ヘスは同じ陣営にいた。ところが70年代になると、ヘスはユダヤ人の国家をパレスチナに建てようとするシオニズム運動の理論家になって、結局そのヘスの流れからヘルツルが出てきて、イスラエルの建国につながった。そうすると、マルクスの流れというのは、一つにおいては、マルクス、エンゲルス、レーニン、そしてスターリンという形になって、70数年間、ソビエト体制を作る源泉となったのですが、もう一つの流れというのは、イスラエルの建国につながった。あれだけ小さい国ですが、アメリヵに強い影響を与え、いまだに国際秩序の混乱の原因になる国家を作ったというのも、根っこはマルクスたちなんです。
結局、いまだに思想が社会を動かしているんですよ。どういうフレームを作るかということが非常に重要なんです。
それで困ったことが持ち上がった。いままで、マルクス主義は、階級という切り口で問題を解決しようとしてきたのですが、階級という切り口に共鳴して熱くなる人の数が限られている。だから、ナショナリズム研究で有名なアーネスト・ゲルナーは「郵便の誤配」を強調する。「目覚めろ、立ち上がれ」という郵便を、神様はちょっと勘違いして、階級ではなく民族に届けてしまった、と言ったんです。

* モーゼス・ヘス(1812~1875)
ドイツの社会主義者、哲学者。ボンのユダヤ系家庭に生まれる。「ライン新聞」の創刊に関わるなど、マルクス、エンゲルスらと並んでドイツにおける社会主義の祖と言われる。その後、マルクス、エンゲルスとは別の道を進みシオニズムを主張する。
* テオドール・ヘルツル(1860~1904)
オーストリアのユダヤ人作家。ブダペストに生まれる。政治的シオニズムの祖とされる。1896年、「ユダヤ人国家」を発表、翌年には世界シオニスト会議を開催した。

【84ページ】
佐藤 それ(大量殺人の思想)は、原爆投下の論理にも通じますね。日本は異常なイデオロギーに取りつかれていて、戦争を継続していくだろう。だから、ここで原子爆弾を使えば、本土決戦によって失われるアメリカ兵の命だけではなく、日本人の命も救われる。ゆえに、原爆投下は人道的なんだと。こうした考え方は、日本人からすると受け入れ難いし、生理的な嫌悪をもよおすけれども、アメリカ人の中ではいまでも通用しています。

[ken] 佐藤さんはイスラエル建国の「根っこはマルクスたち」がいたと認識しており、アーネスト・ゲルナーが「郵便の誤配」「『目覚めろ、立ち上がれ』という郵便を、神様はちょっと勘違いして、階級ではなく民族に届けてしまった」を引用しています。そして、今年は早々からトランプ氏がアメリカ大統領に就任し、欧州でも極右勢力の台頭が予測されていますので、それらの結果によって日本が翻弄されることも危惧されます。国内企業に働く人々にとって、国際情勢の変化は企業活動に直接影響を与え、国民生活にも波及してきますから、日々のニュースにまどわされることなく、思想的な背景や宗教の歴史にも目をとおしておく必要がありますね。(つづく)
goo | コメント ( 0 ) | トラックバック ( 0 )