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『希望の資本論』その18

2017年03月10日 | O60→70(オーバー70歳)
【168~169ページ】
ピケティ 現代における最も大きな課題の「つは、巨大な政治共同体を、民主的かつ個人の権利を尊重し得る手法によって組織することでしょう。スウェーデンで900万人の政治共同体をつくるほうが、フランスで6500万人の政治共同体を組織したり、欧州連合(EU)で5億人の政治共同体をつくったりするよりも簡単です。
しかし、私たちは巨大な政治共同体を組織し、その政府がすることを信頼できるような仕組みを見つけなければなりません。さもなければ、私たちの命運は強力な資本家たちに握られることになります。金融資本主義の世界で、小さな国々は「隙間産業」として生きていくため、自らの基本的な価値観と正反対のことをしなければならないことも多い。わずかな分け前にあずかろうと、喜んでタックスヘイプンになるんです。フランスはルクセンブルクなどをタックスヘイブンだと批判しています。一方で、世界経済全体から見ればフランスやドイツも小国です。

[ken] 私は、ピケティ氏の「EU崩壊への危機感」について全面的に同意しますが、「巨大な政治共同体を組織」することだけで済むとは思いません。少なくとも、柄谷行人さんの『世界共和国へ』で構想されているような多面的な分析が必要だと考えています。また、「フランスやドイツも小国」という点については、経済規模ばかりか国土面積や人口においても、私たちが持っている大国的なイメージと異なり、小国といえます。
ちなみに、日仏独の面積と人口を調べてみました。

[日本]2017年 [フランス]2013年 [ドイツ]2015年
面積377,972.28km2 640,679 km² 357,168 km²
人口1億2686万人 66,028,467 人 82,175,700 人
なお、参考として1990年までの西ドイツの面積と人口を記載しておきます。
面積:248,577 km²
人口:63,726,000 人

 このように、面積と人口を日本と比べてみても仏独は小国の部類に入りますし、一方では日本がいかに力をもっているかを再認識させられます。私たちは力の応じた影響力をアジアにおいてと同様に、世界的にみても発揮できずにいることがわかりますね。というわけで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、これまでの棚卸しをしっかりやって、新たな「開かれた日本」および「政界への貢献にむけた力を正当に発揮する日本」へと歩む出すことが大切ではないかと思います。でもね、築地市場の移転問題などをみていると、日本における合意形成の仕方が、余りにも幼稚過ぎる気がしてならないのです。(つづく)
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ファミチキと白い大型犬!〈英訳付〉

2017年03月10日 | 気ままな横浜ライフ
私は生まれたときから、猫と寝床を共にして育ったこともあり、その習性にも熟知している猫好き人間です。でも、犬が嫌いかといえばそうでもなくて、お近づきになったら必ず触らせてもらって、写真も撮らせてもらいます。

I am a cat lover, having grown up sharing a bed with cats since birth, and am well acquainted with their habits. However, I do not dislike dogs, and I always allow them to touch me and take pictures when I get close to them.




▶︎ところで、イセザキ・モールというか、この辺一体はファミマが異様なほどあるのに、スーパーフライデーのファミチキを、ただの一度もいただいていませんでした。3月3日、ドキドキしながら嫁と一緒に初めて一つずつゲットしました。
▶︎そのレジ袋を手に歩いていたら、ソフトバンクの白い犬より、ずっと大きくて、4歳になった全身真っ白な犬と目が合ってしまいました。多分、私の手を見ていたようです。「残念だけど、あげられないよ。飼い主さんに叱られるから」と言うと、飼い主さんは「この子に食べ物をあげても、キリがないですから」とのことでした。〈どんだけ食うんだよ!〉
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