6月22日のNHK「逆転人生」は、ネットで2年も誹謗中傷され続けて、苦しみから逃れるため、いっそ死んでしまおうと思うまで追い詰められ、ついにそこから逃れ僧侶になった高橋さんが登場しました。
高橋さんが修行中に「恨みに恨みで報ぜば恨み止まず」という教えに接し、「生きてこそ逆転できる」「辛かったら逃げていい」「他人の誹謗中傷に付き合うことはない」ことを知らされます。
そして、授業を終えて自宅にもどったら、警察が誹謗中傷した人物を特定し、相手先から示談の交渉をしたいとの連絡を受け、勇気を出して行きました。
相手は、なんと高学歴で地位も肩書きもある国家公務員で、しかも両親に伴われてやって来たそうです。情け無いったらありゃしないですね。しかも、出会い頭に謝罪したのが本人ではなく両親だったのです。
子どもの喧嘩の基本的なルールさえ知らない上級男子の親も親ですが、自分の起こした犯罪の責任も果たせない本人の幼稚性に呆れ果てました。動機を聞けば「正義感」と答えたのには、見ていてびっくりしました。
ネット犯罪を調査するシンクタンクによれば、誹謗中傷を仕掛ける人はこの「正義感」という衝動にかられ、誹謗中傷を続けることで快楽を得ており、その多くは「高学歴で、高い社会的肩書きを持ち、高収入が多い」とのことです。まさに、現代の病理ですね。