
先日、公園を散歩していたら、片隅の柿の木に赤く色づいた甘柿が、たわわになっていました。
幸い雨模様だから誰もいなかったし、試しに色づいたやつを一つ、無断で頂戴し家で皮をむき、口に入れたらとっても甘くて美味しかったです。

自然の濃い甘さ、採りたて、あんな場所で、タネがあったのも昔懐かしく、何十年ぶりのお味でした。柿泥棒って呼ばれるかも知れませんが、今の人はもちろん、カラスやスズメさえ高タンパク、高糖度の食べ物に慣れ切ってしまい、タネのある在来種の甘柿に見向きもしないのですね。

柿の木の持ち主も我が家の柿は食べませんし、食べたい人におすそ分けするよりは、ドブに捨ててしまったり、朽ち果てるままにしておく方がマシだ、という「すさんだ景色」が見え隠れしているのですね。