前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

福井県の文学館は?北九州市立文学館、松本清張記念館、福岡市文学館を訪問しました

2012年10月31日 | Weblog
   昨日は県議会自然エネルギー促進議員連盟の視察移動日を利用して政務調査活動で福岡県へ。

   福井県は県立図書館内に文学館をつくることを計画しています。
そこで、北九州市の文学館、すぐそばにある松本清張記念館、福岡市文学館の3ヶ所を訪問しました。

  北九州市立文学館は、図書館に併設しており、以前は別用途だったものをそのまま2階建の立派な文学館として活用しています。
  ゆかりのある松本清張、杉田久女、森鷗外、火野葦平、林芙美子ら22名を紹介しています。ちょうど開催されていた企画展は「働き、書いた  北九州の職場雑誌展」を開催中でした。製鉄や国鉄、電機などの職場で発行された雑誌が大量に展示され、文化文学活動の旺盛さを実感できるものです。
  また、現在も各分野の地域文学雑誌が発行されており、伝統が脈々と受け継がれています。
名誉館長の佐木隆三氏も八幡の労働者として書いていたのです。


  そのすぐ近所にある松本清張記念館は、文字通り生涯に1000篇の作品を書いたといわれる清張の記念館。館長は清張の編集者であり、伴走者でもある藤井さん。地下1階、地上2階で、松本清張の自宅書斎・書庫などをそのまま移転し、生前の清張がそこで仕事をしているかのような雰囲気をあじわえます。また、清張の全仕事を展示しており、壮大なスケールです。
ちょうど企画展では映画と清張を特集、シアターでは「日本の黒い霧」を上映しており、どちらも見ごたえ満点でした。
  作家個人の記念館はその作家の人気だけに左右されます。最近もある方の記念館閉館のニュースが流れていました。
  平日にもかかわらず、つぎつぎと来館者が。「清張山脈」にひきつけられている人の「山脈」の反映でしょう。


  福岡市文学館は、総合図書館館と赤煉瓦文化館の2館です。赤煉瓦文化館は東京駅を設計した辰野金吾の手になるすばらしいものです。
もちろん、当時からの文学館だったのではなく商社ビルだったものを現在は行政が活用しているとのことです。
通常展示は、1室のみで故郷の文学作品や旺盛な郷土の文学雑誌が展示されています。

  今回の3ヶ所だけの訪問で結論めいたことは言えませんが、思ったことのひとつは現在も旺盛な文学活動や作品鑑賞活動・勉強会が土台となるなあ、ということです。作品や「ゆかりの品」を集めただけでは「県民の文学館」とはなりえないでしょう。
県内の文学関係者からの旺盛な議論も期待したいものです。

12月福井県議会日程決まる。新福井警察署視察。憲法講演会講師に森英樹名大名誉教授。

2012年10月30日 | Weblog
昨日は、かねもと幸枝候補との街頭宣伝、議会運営委員会、議会の警察調査視察、地域訪問、9条の会ふくいの例会などがつづきました。

■議会運営委員会では12月議会日程が決まりました。
会期は11月28日から12月18日までの21日間です。

自民、民主による代表質問は30日。私も質問する予定の一般質問は、12月5,6日です。
請願陳情の締め切りは開会日です。


■午後の視察は新福井警察署です。開発5丁目に32億円あまりを投じて建てられました。
敷地は現在の1.7倍、庁舎は現在の1.2倍、耐震構造が通常の1.5倍。
災害に備え、庁内に止水板の設置や、約1週間稼動可能な非常用電源設備をそなえています。屋上には30KWの太陽光発電も。
オープン後には見学できない、拳銃保管庫や留置施設、カプセルホテルのような仮眠室などもみることができました。
11月26日から新庁舎での業務開始となるそうです。


■9条の会ふくいの例会では、12月9日に開催する憲法講演会の取り組みなどを相談しました。
講師が決まりました。憲法学の第一人者・名古屋大学名誉教授の森英樹先生です!

  12月9日 日曜日 午後2時~  福井県教育センター  500円。

  なお、11月3日には午後2時から ピース9フェスタ が福井県教育センターで開催されます。福井空襲のお話しや、県内各地で平和と原発問題を歌うみなさんが登場します。


  また、11月3日には、「福井から原発を止める裁判の会 発足会と記念講演会」が開催されます。
元裁判官の井戸謙一弁護士が講演します。 午後2時~  真宗大谷派 福井東別院講堂(福井市花月1丁目 、文化会館前)

盛況だった湊フェスティバル、福祉バザー。お疲れ様でした。日本共産党に期待の声。

2012年10月29日 | Weblog
   昨日は地元のフェスティバル、福祉施設のバザー、地域訪問、共産党の懇談会などでした。
湊フェスティバルの開会式では、地域功労、ひまわりコンテスト、福祉功労、親子ふれあい独楽吟などの表彰がおこなわれ、日ごろの地域を支えていただいているみなさんに感謝をし、また、地域の多彩な活動に感動しました。
あいにくのお天気でしたが、たくさんのバザーや、飲食・果実の販売など盛況でした。連れ合いも医療生協の健康チェックコーナーのお世話をしていました。
  地域訪問や懇談会では、「原発を考えれば共産党に期待します」「自民党県議の後援会をやめました。共産党を応援します」など期待の声が寄せられ、赤旗も購読していただけることに。ありがとうございます。

   先日出演した福井テレビの座・タイムリーふくいでも、求められる原子力防災の実態を考えれば、「原発からの撤退こそ求められる」と主張しました。
赤旗主張でも、強調されています。
まさに、「避難計画では解決しない」ということを肝に銘じるべきでしょう。


■赤旗・・・主張   放射能拡散予測     原発撤退の決断急ぐべきだ

原子力規制委員会が発表した、全国の原発が東京電力福島第1原発事故に匹敵する規模の事故を起こした場合の放射性物質の拡散予測に、驚きが広がっています。規制委員会は避難が必要とされる区域を原発から30キロメートルに拡大する方針ですが、予測によれば東京電力の柏崎刈羽原発や関西電力の大飯原発など4原発で30キロメートルを超えて避難が必要とされる場所が見つかったのです。住民の安全を守るため避難計画などを具体化するのは当然ですが、いったん起きれば取り返しがつかない原発事故の被害を繰り返さないため、原発から撤退の決断をこそ急ぐべきです。

7日間で100ミリシーベルト以上

 発生から1年7カ月以上たっても深刻な事態が続いている福島第1原発の事故が証明しているように、原発事故はいったん発生すれば、時間的にも長く、地域的にも広く、社会そのものを崩壊させるような被害をもたらします。世界有数の地震国で津波の被害も多い日本列島に多くの原発を建設してきた、歴代政府と電力業界など「原子力ムラ」の責任は重大です。

 原発事故の最大の危険は放射性物質の拡散による汚染です。最悪の場合は生命にも関わり、環境が汚染されれば住むことも農業などを営むこともできません。国際的な基準は、そこにとどまった人が放射性物質の拡散で、7日間で100ミリシーベルトを上回る被ばくを受ける可能性があれば避難しなければならないとなっています。

 規制委員会の予測は、全国16の原発について、炉心がメルトダウン(炉心溶融)した福島第1原発1~3号機から放出されたのと同じ規模の放射性物質の放出があったか、全部の原子炉がメルトダウンしたと仮定して計算したものです。地形などの影響は考慮に入れていません。

 その結果、30キロメートルを超えて避難が必要とされたのは、柏崎刈羽原発が40キロメートル以上離れた新潟県魚沼市など、大飯原発の場合も30キロメートルより外側の京都市内などとなっています。福島第2原発や中部電力浜岡原発でも30キロメートルの外側で基準を超える拡散が予測されました。

 放射性物質の拡散は地形や風向き、天候によって左右されます。また、いったん事故が起きた場合、福島原発規模以上の放射性物質の拡散がない保証はありません。30キロメートルの外側への拡散が予測された四つの原発に限らず、全国すべての原発で、事故被害の深刻さが浮き彫りになったのは明らかです。


避難計画では解決しない

 放射性物質の拡散が予想された区域で避難計画などを具体化するのは重要ですが、30キロメートル圏で避難計画を立てただけでも、人口は480万人にものぼります。実際には実現困難です。だいたい限られた区域で避難さえすれば「安全」と考えること自体、新たな“安全神話”です。予測を超えた事故の場合、対応できなくなります。

 いったん事故が起きれば取り返しがつかない事態になるのは明らかなのに、原発の運転を続けるのは間違っています。重大事故は絶対起きないと“安全神話”をふりまいて建設が強行された原発は、避難区域の見直しだけでなく原発周辺の活断層などについても見直しが迫られています。直ちに原発からの撤退を決断してこそ国民の安全が守られ、省エネや代替エネルギーの開発も加速できます。・・・・・・・・


消費税増税は困る!の声。議会だよりを発行しました。小野グループの粉飾決算。

2012年10月28日 | Weblog
    昨日は、後援会のみなさんと、かねもと候補とともに街頭宣伝活動。また、地域訪問をおこないました。宣伝活動や地域訪問でもたくさんの激励をいただきました。ありがとうございました。
  地域訪問では「消費税増税はぜったいやめさせて」「小野グループの粉飾には本当に驚いた」などの対話も。玄関口で話し込んでいたら、「お茶でも飲んで。これからもよろしくね」と奥さんがお菓子とお茶をだしていただいたところも。恐縮です。

   今朝の福井市内の新聞に9月県議会報告を折り込みました。ぜひお読みいただき、感想・ご要望などお寄せください。
福井市外などとどいていない地域でご希望の方には郵送します。住所、名前とその旨を書いて、 mmasao.sato@gmail.com まで。

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    福井県経済に激震が走った。ルネサス問題で雇用不安が広がるなか、今度は小野グループ3社の倒産、10年間もの粉飾決算を福井銀行が見抜けなかった。福井銀行案件としては過去最大の損失を生むことになるという。福井銀行は福井県の指定金融機関であり、福井県も迅速な対応を求められるかもしれない。

    福井銀行の記者会見の時、ちょうど読売の記者さんが控室に取材でみえられていて、繰り返し鳴る携帯にあわただしく対応されてました。たくましい女性記者さんです。
さて、代表の小野氏は県内経済界、文化分野でもよく知られた重鎮だ。なぜそんな方が粉飾を、とも思うが、「実際の経営にはあまりたずさわっていなかったのではないか」とも聞いた。

   実は小野氏とは「因縁」がある。
10年ほど前、県議会で外郭団体の外国債券問題を追及した。金利低下のもとで、円建てのサムライ債や社債に県内のいくつかの外郭団体が手をだしていた。
最初、決算委員会でこの問題を指摘したが、「為替リスクはない」との答弁。当時は、決算委員会のマスコミ取材もなく注目されなかった。
その後、予算特別委員会でも取り上げ、「為替リスクがなくとも、元本が割れたら県民の税金がふいになる」と追及した。これはマスコミでも報道された。

   いくつかの外国債券購入があったが、アルゼンチンがデフォルトとなり、損害が発生した。
そのひとつが、小野氏が責任者だった県文化振興事業団。この団体だけで6億7000万ぐらいの購入だったと思う。全体では10数億円ではなかったか。

  しばらくして文化振興事業団を所管する教育長から、「ご指摘の案件は小野氏がすべて買い取り、責任をとると申し出ています。知事も了解しています」と説明があった。
私は、「責任者が責任をとるのはひとつの選択だが、ほかの団体ではそういう措置はできないでしょう。もうひとつは、小野氏個人が巨額の負担を負うことで事業団のあとの運営に影響がでないか、ということです」と答えた。
内心は7億ちかい金をポンとだすことに本当に驚いていた、そうとう羽振りのいい事業者だなあ、と思ったものだ。

  しかし、その頃から粉飾決算がはじまっていた、ということになる。

以下、報道です。

■福井・・・福井銀行「不正経理」十年見抜けず 小野グループ3社会社更生手続き

「非常に驚いた。(福井県内経済、文化などに)大変貢献してきた会社だけに驚いた」。福井銀行が26日に申し立てた小野グループ3社の会社更生手続き。銀行が取引先を申し立てるのは異例で、会見した伊東忠昭頭取は衝撃の大きさを語る一方、破たんが近づき切迫した案件だったことを強調した。資金繰りの限界とみられていたのは今月末。時間とのにらみ合いの中で、最後は銀行自身の苦渋の決断となった。

 同行の3社への貸出金残高は約181億円と取引銀行中最大。小野グループ側から「資金繰りに窮している」と一報が入ったのは今月初旬だった。「本当にそうなっているのかよく確認した」と伊東頭取。寝耳に水だったという。

 小野光太郎代表が率いる今回のグループ3社のうちワシ興産(東京)とワシマイヤー(福井市)は国内最大級の軽合金鍛造メーカー。鍛造ホイールの製造は「BBS」ブランドで世界的に定評がある。もう1社のアサヒオプティカル(同)も鯖江市に工場を持ち、眼鏡用高屈折率プラスチックレンズで高度な技術力を有する。地域の優良企業として長年取引を行ってきたという。

 しかし今回、明らかになったのは3社の「過去10年近くにわたる不正な経理処理」(同行)。事実と異なる財務内容を提出され続けてきたことに戸惑いを隠さなかった。見抜けないまま「単体(1企業グループ)を対象にした損失では福井銀行として過去最大の額」(伊東頭取)を計上し9月中間連結業績予想を修正、赤字に転落する見込みとなった。

 ここに至った詳細な経緯については「長年にわたっているので、資料ははっきり出てこない」(頭取)とするのみ。チェック体制が機能していなかった点は認めた。

 一方で、3社の本業の顧客基盤は強固とみており、今後は経営スリム化の中でビジネスモデルも成立させられるとみている。さらに3社合計で約300人の従業員を抱え、地域経済への影響を回避するためにも会社更生手続きを申し立てるよう提言してきたという。

 小野グループサイドはいったんは拒否し、現経営陣での再建の道を模索した。しかし今月末の資金繰りが行き詰まっている現状では「じっくり時間をかけてやると、その間に信用不安が起きてしまう。無用の不安で破たんになることだけは避けたいと考えた」と伊東頭取は説明する。今月18日に伊東頭取、小野代表らトップ間の話し合いで、経営陣が交代して再建する更生手続きという決断に至った。

 経営陣の責任問題に関して伊東頭取は「なぜこうなったのか明らかになるまでは個別の話はすべきではない」とするが、金融機関が経営に入るべきとの話があれば検討したいという。「何よりも今は再建で、われわれが支援することには変わりない」とも強調した。・・・・



福井生まれのMV「サイセイアイセイ」に感動!福井県議会決算審議がつづきました。

2012年10月27日 | Weblog
  昨日もひきつづき県議会決算審査でした。その後は、福井県庁前関電前での原発ゼロめざすアピール行動。昨日はその後の『BROWNIES』での #サイセイアイセイ の試写会&ライブに参加しました。こちらも大盛況。目の前でのレゲエ歌手のみなさんの歌と踊りに大感激でした。

2本のミュージックビデオはここで観ることができます。ぜひ! ⇒ http://www.youtube.com/playlist?list=PLh5wrktY-WPwx0c5t6i66kAUmrCpo_mXm

  昼は県庁での武商デパート。先日視察におとずれたこともあり、議員も買いものに。私は武商とLAWSON、敷島パンの共同開発のパンを買いました。生徒のアイデアを商品化したもの。ただし、「儲かっても還元がないし、売れなくても責任はない」という契約だそうです。しかし、開発にかかわった生徒は売れれば嬉しいでしょう。


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 教育庁関係では、「難関10大学の現役合格150名」の根拠を質問。県側は「過去3~5年での実績をふまえて、伸ばしたい目標を設定している」と回答。私は、どう県内での人材を育てていくか、の観点も必要だと指摘しました。
また、原子力関係の教育について福島原発事故をうけてどのように変更しているかを質問。県側は「以前は原発そのものの見学に補助をだしていたがやめた」などと答えました。

  また、小松空港利用支援をおこなっていることについて、新幹線の金沢開業後の見通しを質問。県側は「利便性のため便数は維持してほしい。そのためには、飛行機が小型化してもいい」と航空会社に要求していることを明らかにしました。
また、福井鉄道支援や琵琶湖快速鉄道建設計画について、「新幹線では北陸本線が3セクとなる。全体的に維持できるのか」と質問。県側は「住民の足は守りたい」と答えただけでした。北陸線の3セク等膨らむ負担を考えれば、新幹線建設・北陸線3セク化の見直しが必要です。

 また、県としてNTTからの社員を併任で受け入れながら、福井情報スーパーハイウエイ事業を6.7億円で8年間もの長期契約をむすんでいることは関係を疑われる、と指摘。県側は、「その職員は入札には関与しない」と答弁しましたが、最近の原子力規制委員会人事を思わないではありません。

今日、福井県庁・関電前、原発ゼロアクション。緊迫するなか、憲法企画相次ぐ。西川知事の家賃が3万円!?

2012年10月26日 | Weblog
  今日は、原発ゼロめざす福井県庁・関電前行動です。夕方4時から県庁前集会とデモ、6時から県庁・関電前アクション。
本日の特別企画は、この後、Sing J Royさん企画の新曲アイセイサイセイ、お楽しみコーナーがあります。

   石原都知事が辞職し、憲法改憲をかかげ新党で衆院選出馬を表明しました。尖閣をめぐる問題で日中間の対立を引き起こし、日本経済にも大変な悪影響を与えた人物が、9条改憲で「戦争も」などと言い出す中での国政進出は許されないことです。
マスコミも政局論で報道するだけではなく、対極的な国民の利益にたって石原氏のめざす方向を検証すべきです。

  緊迫した情勢のなかで、9条の会の取り組みが連続して開催されます。
●11月3日  午後2時  ピース 9フェスタ  於、福井県教育センター
  稲木信夫氏の福井空襲のお話、山崎和華さん・じょんさん、河合良信さん、海の軌跡合唱団のうた。ピアノは中村はるな先生です。  参加費500円。高校生以下、無料。

●12月9日  午後2時  憲法学習会  於、福井県教育センター  講師未定


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 昨日は、終日、総務部関係などの決算審査でした。

 まず今後の財政見通しを質問。総務部長は「過去に箱モノをつくった返済のピークがきている。もうピークは終わる状況。臨時財政対策債は区別して管理している」と答えました。交付税措置されている対策債分は122億円、と答えました。しかし、新幹線、ダム、国体などまたまた大型事業での起債がおこされれば、どうなるのか。

 また、県庁への県民意見が年間300件程度だったものが921件に急増したが、多くは原発反対のこえだった、と報告。わたしが、そのような声にこたえて西川知事の座ぶとん集会で賛否両論を聞いたことがあるのか、と質問。県側は「原発をとりあげたことはない」と答弁。県民の関心が高いテーマで意見を聞かないとはおかしなことです。

 また、知事や部長公社の維持管理の費用支出があったことについて、家賃を質問。
県側は「知事公舎は月3万円、部長公舎は月4万8千円ほど」と答弁。
わたしは、知事公舎のそれは現況にみあっていない破格の安さであり、「私の借家より安い」と批判し、是正を求めました。
だいたい知事公舎の家賃が福井市の生活保護の住宅扶助基準以下というのはありえないでしょ!


 福井大学医学部へ献体される方々の「しらゆり会」への補助について、尊いご意志にむくいるために今後の増額を求めました。県側は「毎年40人前後の献体がある。式典の経費などを補助している」などと答えました。

 通学路などの明るい道整備について、「H22年度から26年度までに1700基の照明整備計画ですすめている。昨年度は323基整備した、今年度は600基の整備計画」と答えました。

会計局、監査委員会、人事委員会についても決算審査がおこなわれました。
ひきつづき、今日も決算委員会です。



福井県は放射能拡散予測、国を批判。であるなら大飯原発停止を求めて当然。規制委員会の実態は?

2012年10月25日 | Weblog
   昨日もひきつづき学校訪問調査、生活相談、新日本婦人の会との県政懇談、共産党の会議で第五回中央委員会総会の報告議論など夜までつづきました。
  県政懇談では、原子力政策や防災計画のことなどに議論が集中しました。1時間半程度でしたが、ざっくばらんな懇談ができました。
ご希望があれば、福井市内どこでも出向き、県政報告をさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。もちろん無料です。   mmasao.sato@gmail.com

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 規制委員会のニュースふたつ。

  一つは全国ニュースで話題になった原発事故時の放射能拡散予測。先日の福井テレビの座・タイムリーふくい、でもしゃべったが、こんなことを想定し、心配しなくてはならない原発からの撤退こそ急がなくてはなりません。
無理です、無茶です。30キロの住民、福島事故ではさらに、40キロ、50キロと放射能が降り注いで、避難生活、難民のような生活を強いられている。
その現実をみて、政治が原発ゼロを決断しなくてはなりません。日本共産党は原発マネーに汚染されていない政党だからこそ、国民本位で決断できます。
  福井県は今回の予測について批判しており、年度内の原子力防災計画策定は無理、と見解をだしました。そうであるなら、ただちに大飯原発の停止を、怒りをこめて国に求めるべきです。

もうひとつは、赤旗記事で、吉井衆議院議員が規制委員会の人事を調べたら、原発メーカーや建設業界などからごっそり配置されている、という話し。
旧態依然とはこのこと。この人たちにも元の大企業には戻れないノーリターンルールはきちんと適用されているのだろうか。
そうでなければ、「東芝の利益のために原発を・・・」との思考を排除できないのは当然でしょう。


  かように複雑巨大な原子力構造体がうごめいているなかで、原発から脱却するには総選挙、参院選で日本共産党がガバーッと増えて、「裏取引」や政策買収ができない政治(企業団体献金禁止など)を実現するしかありません。

原発ゼロと、将来の安全を願うみなさん、日本共産党と手をつないで、政治こそ変えましょう!


以下、ふたつの報道です。



■NHK・・・・4原発 30キロ圏外で基準超の試算

全国の16の原発で東京電力福島第一原子力発電所と同じような事故が起きた場合に影響が及ぶ範囲を試算した結果を、国の原子力規制委員会が23日、公表しました。
新潟県の柏崎刈羽原発など全国の4つの原発では、半径30キロの外側でも国際的な避難基準の放射線量を超えており、今後、全国の自治体が避難などの対策が必要となる範囲を決める際に議論を呼びそうです。

試算は、全国に16ある各原発のサイトごとに、福島第一原発と同じような事故が起きて大量の放射性物質が一度に放出されるという条件で、去年1年間の実際の気象条件も考慮して行い、国際的な避難基準である1週間の積算の被ばく量が100ミリシーベルトに達する地点を地図上に示しています。
その結果、北海道電力の泊原発や愛媛県の伊方原発など12の原発については、100ミリシーベルトに達する地点が、いずれも原子力規制委員会が福島第一原発の事故を受けて防災対策を重点的に行う範囲を拡大する目安として示している原発から30キロ以内に収まっていました。
一方で、7つの原子炉が集中する新潟県の柏崎刈羽原発では、原発から東南東の方向に40.2キロの魚沼市内まで影響が広がり、このほか福島第二原発と福井県にある大飯原発、静岡県にある浜岡原発の3つの原発でも、100ミリシーベルトに達する地点が30キロの外側に及んでいました。
今回の試算は、原発の立地自治体などが来年3月までに作る地域防災計画の中で、避難などが必要となる範囲を決める参考にするものですが、原子力規制委員会は、「放射性物質の拡散に影響する地形の起伏などの条件を入れておらず、放射性物質の広がりを傾向として示したもので、あくまで目安として活用してほしい」と話しています。
今後、全国の自治体が行う避難などの対策が必要となる地域を決める際に議論となりそうです。


原発事故の影響 試算の方法は

原子力規制委員会が公表した原発事故が起きた際の影響の範囲の試算は、どのように行ったのでしょうか。
試算は、2種類行っています。
1つは、福島第一原発の事故の際に1号機、2号機、3号機から放出されたとされる77京ベクレルの放射性物質と同じ量が一度に放出されると仮定したもの。
もう1つがこの77京ベクレルの放出量を各原発の出力の合計に応じて、福島第一原発の1号機から3号機の合計の出力との割合から換算した量で試算するというものです。
例えば柏崎刈羽原発の場合、7つの原子炉の出力を合わせると820万キロワットで、これは福島第一原発の1号機から3号機までの合計の202万キロワットの4倍に当たり、放射性物質の放出量も4倍とみなして試算しています。
実際の試算では、去年1年間の1時間ごとの風向きや風速、降雨量の気象条件を入れて放射性物質が拡散する方向をシミュレーションし、16の方位ごとに1週間その場に居続けた場合、積算の放射線量が100ミリシーベルトに達する最も遠くの地点を割り出しています。
この100ミリシーベルトは、IAEA=国際原子力機関の安全基準で、一時避難させる目安の放射線量です。
ただ、今回の試算は、地形の起伏を考慮せずに放射性物質が地表をまっすぐに進むと仮定するなど実際の自然条件と大きくかけ離れた仮定のもとで行われています。
このため原子力規制委員会は「試算の精度や信頼性に限界があることを踏まえてあくまで参考資料として使ってほしい」と強調しています。・・・・・


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■赤旗・・・規制庁の常勤職員   原発推進側 ずらり    吉井議員要求資料で明らか

原子力規制委員会の事務局を担う原子力規制庁の職員に、原発メーカーやゼネコン、電力会社など、原発を推進してきた関係企業出身者が今もなお多数存在していることが、わかりました。日本共産党の吉井英勝衆院議員の資料要求に同庁が提出したもの。東京電力福島第1原発事故の反省から原子力の「規制」と「推進」の分離が求められていたにもかかわらず、これに逆行するものです。

 資料は、規制庁が発足した9月19日付。これによると、常勤職員456人のうち、「人事院規則1―24」という「公務の活性化のために民間の人材を採用する場合の任用の特例」で、民間から経済産業省や文部科学省、原子力安全委員会に採用されていた職員が118人います。

 このうち、三大原子炉メーカーの一つ、東芝は14人と最多。安全審査官や、原子力防災課事故対処室の原子力防災専門職、浜岡原子力規制事務所の統括原子力保安検査官などに就いています。東芝ソリューションなどグループ会社3社の計5人も廃止措置専門官、泊原子力規制事務所の原子力保安検査官などになっています。

 同じく三大原子炉メーカーの日立製作所は7人。福島第2原子力規制事務所の原子力防災専門官、福島第1、東海・大洗、志賀、敦賀の各原子力規制事務所の原子力保安検査官に就任。日立エンジニアリングサービスなどグループ会社3社の計6人も柏崎刈羽原子力規制事務所の原子力保安検査官などになっています。

 原発などに主要機器を提供しているIHI(旧・石川島播磨重工業)は7人。原子力防災課事故対処室の緊急事態対策係長、玄海原子力規制事務所の原子力保安検査官など。

 原子力プラント用電機品を、北海道電力の泊原発、関西電力の大飯原発、高浜原発などの納入している三菱電機は、対応する原子力規制事務所の原子力保安検査官4人。

 原発の土木・建設部門を請け負うゼネコンも、清水建設、熊谷組が安全規制管理官の管理官補佐、大成建設が東海・大洗原子力規制事務所の原子力保安検査官に。

 関西電力は4人。原子力防災専門職と志賀、敦賀、島根の各原子力規制事務所の原子力保安検査官です。

 東京電力はいませんが、テプコシステムズなどグループ会社3社の計5人が、技術基盤課安全研究推進室の室長補佐、女川原子力規制事務所の原子力保安検査官などになっています。

 規制庁には、防衛省出身の2人が原子力防災課に配属されていますが、海上(6人)、航空(5人)、陸上(3人)の各自衛隊も。原子力防災課の訓練専門官や六ケ所原子力規制事務所の原子力防災専門官などに就任しています。

 規制機関である規制庁に、原発メーカーや電力会社などの出身者がいるのはいかがなものか―。原発の安全規制業務にあたる規制庁の専門職員は、メーカーなどの出身者に頼ることなく、高い専門性を備えた技術者を採用すべきです。


“事故の教訓どこへ”  由々しき事態

 原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の伊東達也さんの話
    原発を推進する側と、規制機関とが一体となることが、今回の福島原発事故の大きな原因となったことがはっきりしているのに、同様のことが、いまなお続いていることがわかった。同様の事故を起こす恐れがある。規制機関の事業者など推進側からの独立という点からみて、由々しき事態だ。

10月26日、原発ゼロアクションの後、「サイセイアイセイ」 のMV特別試写会。福島で放射線量の「偽装」

2012年10月24日 | Weblog
   昨日は、ひきつづき学校訪問調査、生活相談対応、議会の決算審議に向けた準備などでした。

  原発ゼロへ!10/26(金)16:00 ~19:30ちょっと待って!再稼働ストップアクション!ふくいにあつまろう。
今回は福井県アピール行動の後、19:30から福井駅前の北ノ庄のお店「BROWNIE’S」にて Royさんたちのレゲエの新曲、原発を歌った「サイセイアイセイ」 のMV特別試写会を開催するとのことです。鑑賞は無料だそう。飲み物はもちろん有料。
  歌は聞きましたがすごくいい!映像も楽しみです!お気軽に!



■共同・・文科省観測、線量実態反映せず 福島でグリーンピース調査

環境保護団体グリーンピースは23日、福島市内で放射線量を独自に調査した結果、文部科学省のモニタリングポストが置かれた地点の多くで、周辺の線量の方が高いケースがあったと発表した。

 モニタリングポストの土台となるコンクリートや金属板などの遮蔽効果や、設置時に地面が除染されていることが原因とみられ、「政府は住民に誤った安心感を与えるべきではない」と、より正確な線量を公表するよう改善を求めた。
 グリーンピースは16~19日、福島駅周辺や渡利地区など市内315カ所を調査。・・・


 福島では16万人もいまだに避難している。だけど、故郷に帰りたい人もたくさんいる。
生活している人たちもたくさんいる。雑誌でも学校での測定で、その機器の周りだけ除染して親を安心させている、などとも書かれていた。
 ひどい話だ。放射線量の偽装。
 原発事故の際には、SPEEDIなどの情報が住民に知らされず、放射能を浴びる地域に避難した方々もたくさんいた。
 そして今度は、生活している地域の線量を「偽装」するようなことは許されない。

 ほんとうに、こんな悲しいことを国民に強いる原発からの撤退は急務。
原発がある限り、このような事故の再来をゼロにはできないのだから。


福井城址議論、失ったものと時間の大きさを痛感。敦賀、高浜での震災がれき焼却に不安の声大きい

2012年10月23日 | Weblog
■FBC・・・・2050年には県庁や市役所を移転ビジョン

   2050年の県都・福井市を再設計する、ビジョンの骨子案が示され、県庁や市役所を移転し、福井城址公園の整備を明記している。

「ふくい県都ビジョン」の骨子案は、学識経験者やまちづくりの専門家でつくる、県都デザイン懇話会で県と市が示したもの。

この中では現在の福井城址は、城下町福井を象徴する最も重要な歴史資源とし、県庁や市の庁舎を移転し再配置することで、福井城址公園として整備するとしている。

このほか、足羽山や足羽川の保全、それに福井駅を中心とした基幹交通体系の整備などもあげていて、懇話会では今後3回程度の会合を開き、この案を正式な骨子とした上で、今年度中には「ふくい県都ビジョン」を策定する方針。・・・・・・


  県外から来福される方が一様に驚き、呆れるのは福井城址に県庁などがあることだ。
当時の県庁・県議会でも大議論で、日本共産党は渡辺三郎さん(元県議)先頭に、城址に県庁建設は反対し、建築家などによる住民運動にもなった、と聞いた。
  謙虚に住民の声を聞かないことで大きな資源を活かせないまま長期間が過ぎた。福井駅を降りても「観光周遊できない」と嘆かれている。あまりに失ったものと時間は大きい。
   今も、住民の声を謙虚に聞かない県政がつづいているのではないか。

         ★

  住民の声をきかない政治は市町にも。
市民、町民の間で心配の声があがる震災がれきの焼却を敦賀市、高浜町がおこなう。議会でも賛否が分かれている。

  高浜の隣接の舞鶴市では市民が反対し、環境省も広域処理しなくても処理可能と判断し、「凍結」され、持ち込みを阻止したのに、隣町・高浜で焼却され、埋め立てされるとあって、市民のなかでも反対の声がひろがっている、という。焼却の煙は町の境を越えるのではないか、埋め立て地から汚染がひろがらないか、と、心配しているのである。

  原発再稼働で近隣自治体住民に心配と不安を広げた福井県で、今度は震災がれきの焼却・埋め立てで、またしても騒動だ。
  震災がれき処理の強行は、その放射性物質や化学物質汚染の拡大の懸念が払しょくできない、舞鶴などでは環境省の判断で「凍結」が実現して、なぜ敦賀、高浜ではそうならないのか、・・・疑問は怒りとなって広がります。
  以下、報道と共産党宮城県委員会の見解です。

■福井・・・敦賀で26日に震災がれき試験焼却 福井県内初、高浜でも来月実施

福井県敦賀市は22日、東日本大震災により岩手県大槌町で発生したがれきについて、26日に同市櫛川の市清掃センターで試験焼却すると発表した。県内での試験焼却は初めて。また、高浜町も大槌町のがれきの試験焼却を同町水明の町清掃センターで11月4日に始めると発表した。安全性が確認されれば敦賀市は900トン、高浜町は700トンを本格的に受け入れる予定。

 試験焼却するのは柱や角材、倒木などの木くずで、それぞれ3トンをJRコンテナとトラックで搬入。一般ごみに混ぜて焼却し、安全性を確認する。両市町とも、焼却前の放射性セシウム濃度を、国より厳しい1キロ当たり100ベクレル以下とする基準を設定している。

 敦賀市廃棄物対策課は「市民に結果を説明し、理解を得た上で本格的な受け入れ、焼却をしたい。時期は年明け以降になる」としている。

 敦賀市は、大槌町に隣接する岩手県山田町で破砕処理、木くずに加工する段階で、セシウム濃度と空間放射線量を測定。25日午後4時半ごろ市清掃センターに搬入し、コンテナと木くずの空間放射線量を測る。

 試験焼却は26日午前8時半ごろに始める。飛灰や排ガスなどのセシウム濃度を調べた上で、29日に同市赤崎の最終処分場に持ち込み、埋め立て処分する。周辺の空間放射線量を測るほか、セシウム濃度などの検査結果も公表する。

 市民を対象に25日午後4時半から、26日午前10時~正午に現場公開する。焼却灰は29日午後1時から公開する。

 高浜町は4日午前8時半から町清掃センターで、運び込まれた木材チップを袋から取り出し、異物などがないか確認。一時的にごみをためる「ごみピット」に投入し、一般ごみと混ぜて試験焼却する。焼却灰は5日午前9時半から、同町下の町不燃物処分地に埋め立てる。

 町は、試験焼却前後や埋め立て前後の敷地境界線の空間放射線量、焼却灰や排ガス、不燃物処分地の放流水中の放射性セシウム濃度などを測定。11月中に町のホームページで公表するほか、広報誌にも掲載する。・・・・・


■参考資料。日本共産党宮城県委員会の見解

1、宮城県のがれき処理をめぐる経過と8つの問題 

 横田有史県議団長は今年の六月県議会の一般質問で、宮城県のがれき処理をめぐる問題点を8つの角度から明らかにしました。
 第一は、発災直後に仙台以外のがれき総量は一千五百十五万四千トン、処理費用は五千三百十三億円とされるペーパーが出回り、これが惨事便乗型でゼネコンが「活躍」する基礎となったことです。
 第二に、曲折はありましたが、ほぼ談合情報通りの契約となったことです。県に届いたメールには、環境省とスーパーゼネコンが話し合い、「石巻ブロックは鹿島・清水、名亘ブロックは大林、仙台東は清水、気仙沼は大成」との割り振りが示されていました。結果は、表1の通り見事な談合ぶりを示すものとなりました。
 第三に、それを支えた不透明な審査と異常な議会対応があったことです。県土木部予算の倍にも匹敵する石巻ブロックの約二千億円の契約をたった二日間の審議で採決が強行されました。プロポーザル方式による評価・審査は、最後まで評価者の名前や配点が伏せられ、落札できなかった業者の提案書は企業情報との理由で一切公表されませんでした。
 第四に、はじめから県外処理に頼るゼネコン提案が当然視されたことです。石巻ブロックは、がれきの約四割を県外処理するというものでした。県は環境省には西日本以降での処理は放射能問題もあって困難と報告しながら、議会にはあたかも実現可能であるかのように偽った対応をしていました。
 第五に、ゼネコン丸投げの仕掛けが巧妙に仕組まれたことです。代表企業は、建設業の総合評点値が千五百点以上とされ、全国で四十八社、宮城ではユアテックのみです。結局、県内では一社も代表企業になれない異常な発注劇が演出されました。
 第六に、広域化と大手依存で処理の大きな遅れをつくったことです。県内には、表1に示すように、仮設焼却炉二十九基が稼働する予定です。しかし、広域化とゼネコン頼みにこだわり、処理全体が遅れました。仙台市は地元産廃業者を活用し、約百三十五万トンのがれきを三カ所で分散処理し、来年五月には完了予定です。
 第七に、がれき総量の大きな見直しがあったにもかかわらず、広域処理の見直しをしなかったことです。県受託分について、契約時と見直し後の総量を比較できるようにしたのが表1ですが、石巻ブロックは当初の契約時の六四%も処理量が減っています。今年五月二十一日にがれき総量の大幅な見直しがありましたが、この時に冷静な決断をし、県内処理に転換していれば、また事態は違っていたと思います。
 第八に、放射能問題に対する国の姿勢が問われています。今回のがれき処理は、その線量や濃度の多寡にかかわらず、従来の原発関連放射能汚染物の処理、すなわち百ベクレル以上の廃棄物はドラム缶に入れ、完全に密封し保管するという処理と明らかに異なる対応が推進されました。放射能の不安にまともに答えないまま広域処理をがむしゃらに進めてきた政府の態度は、全国に限りない混乱を持ち込みました。

2、いわゆる「広域処理」問題をどう考えるか

 日本共産党宮城県議団は、がれき処理について、早く・安全に・地元力アップを原則に、県内処理を最大限追求するというのが基本であり、その上でどうしても処理できない場合は一定の広域で協力してもらうことは必要なことだと考えてきました。しかし、とくに石巻ブロックを中心に、当初からその大半を県外処理するスキームが当然視されなど、はじめから「広域処理ありき」で事が進められてきました。
 横田議員は、六月議会で広域処理問題について、次のように述べました。
 「私ども日本共産党は、北九州市をはじめ全国各地で広域処理の要請を受けとめて、協力していただいている自治体、住民のみなさんに、あらためて感謝の意を表するものです。知事としても、全国各地でがれきの広域処理の受け入れをめぐって多大な苦労をおかけしていることについて、礼節を尽くして感謝と謝意を届けるべきであります。同時に、がれきの総量が大幅に減ったもとで、宮城県のがれきの広域処理の計画を抜本的に見直し、最大限県内処理で行い、宮城県については広域処理を行わないでも済む方向を知事が決断すべき時期です」
 横田議員は引き続き、九月県議会の予算特別委員会の総括質疑でも、党県議団の調査に石巻市が文書で「可燃物の広域処理についてはほぼ目途が立ちました」と答えていることも紹介し、知事の決断をあらためて求めました。
 知事は、ついに北九州市との契約変更がありうることを認め、以下のように答えました。「もうこれ以上お願いしなくても大丈夫だという目途が立ってくれば、その時には御礼を言いながら、『結構でございます』ということがあるかもしれません」
 さらに横田議員は、所管の環境生活農林委員会での質疑でも、北九州市への輸送に海上保安庁などが厳重な警備をしている異常な光景を指摘しつつ、できるだけ早い時期に見直しを決断するよう求めました。本木隆環境生活部長は「わかりました」と答えています。
 この間、宮城県は広域処理の協力を検討していた大分県や愛知県などには丁重にお断りをするなど、費用対効果なども考慮に入れた慎重な対応をしてきました。北九州市とは来年三月末までの契約で、石巻分のがれき二万三千トンを処理してもらうことになっていますが、一トン当たりの処理単価が約二万七千円に対し、輸送費が約五万円ですから、県内処理すれば約一万五千円程度の単価で済むものを、たとえ全額国費だからと言っても、国民に復興増税までして生み出した財源の使い方として、はたして適切かどうかなど、多くの方々が素朴に疑問を持つのは当たり前です。来年四月以降、北九州市が年間処理可能量としている三万九千五百トンをあらためて契約するのかどうか、県議会の議論もふまえ注視していく必要があります。

3、宮城県におけるがれき処理の今後の課題

 まず第一に、以下の方向で県内処理の拡大に全力をあげることが重要です。
 ①いっそう分別を徹底し、リサイクルに回せる量を拡大すること。
 ②県内の仮設焼却炉および既設も含めた活用と連携を図ること。
 ③県議会議員五十九名全員が参加する「いのちを守る森の防潮堤推進議員連盟」の活動を進め、がれきの将来に向けた活用を具体化すること。
 ④県の外郭団体である環境公社が管理運営する小鶴沢最終処分場は、まだ百十五万トンの余裕があり、広域処理が必要とされる不燃物の四十三万トンは地元合意を前提に最終的にはそこで処理することを検討すること。同処分場の水もれ問題は早急に解決すること。
 ⑤来年七月で完了する宮城東部ブロックには石巻分十万トンを要請すること。岩沼処理区も早く完了する予定と聞いており、石巻分を要請すること。来年八月で終了とされる山元処理区に建設したバイオマス発電所は、木くず処理のため期間延長すること。
 こうした努力を重ねれば、高い輸送コストをかけて広域処理しなくとも県内で処理することができます。
 第二に、表1に示すように、がれきの総量が大きく変わっています。それぞれの処理区の実態にあった契約変更が必要となっています。
 石巻ブロックは、総量が六四%も減ったにもかかわらず、現場管理費や広域のための輸送費(一トン当たり約六万円)を高めに設定するなど、契約金額は二三%しか減額しないというずさんなものでしたが、そうしたごまかしや無駄づかいを許さない監視が必要になっています。
 第三に、がれき処理はゼネコンのもうけのために行われるのではなく、震災復興につながるように、地元企業や地元雇用を重視して進める必要があります。
 最近、気仙沼処理区で働くダンプ労働者から党県議団に十トンダンプの報酬(一日当たりの契約単価)が三万六千円でしかなく、これではやっていけないとの訴えがありました。県の震災廃棄物対策課にただちにダンプの労務単価や契約時単価を調べてもらいました。その結果、各処理区で四万円から五万円の契約となっていることが判明しました。その後、先のダンプ労働者も「最低四万円の保障、距離で割増しする」となったそうです。こうしたがれき処理で働く労働者の健康管理および生活と権利を守るたたかいが、これからますます重要になっています。

変動地形の典型、若狭に原発集中の危険、立石先生が強調。新幹線問題での県民福井コラム。

2012年10月22日 | Weblog
  昨日は共産党の会議、しんぶん赤旗主催の「囲碁県大会」で挨拶、公民館まつり、原発問題住民運動福井県連絡会総会、新潟大学・立石名誉教授の原発と活断層の講演、懇談会などでした。


  原発問題住民運動連絡会の会議では、この1年余を振り返り、今後の原発めぐるたたかいの方針を決めました。
当面は11月11日に東京での集会に呼応し、福井市中央公園野外音楽堂で正午から予定されている集会に参加することを決めました。この日は、県庁前行動をよびかけたSing J Royさんたちの脱原発も歌うコンサートが坂井市三国町でおこなわれるため、この企画にも連帯していくことを決めました。このコンサートは午後3時からみくに文化未来館。
宮腰理バンド、よしこの芽&安富歩、FRYING DUTCHMAN、岩上安身氏も参加します。コンサートは前売り3000円。
  今回の総会で、福井のうたごえ協議会も正式に加盟することになりました。
 
 
   講演で立石雅昭先生は、「福島で今何が起こっているか」として、「チェルノブイリに比べて、福島の子供達の甲状腺異常はより高い確率で、しかも短期間に発生している。これは被曝した放射線量がきわめて高かった可能性も考えられる」と指摘しました。
   若狭地域に原発が集中していることについて、「60~70万年前から近畿地方には圧縮の力が加えられ、隆起、変形がおこった。近畿トライアングルは変動地形の典型であり、その頂点の若狭に原発が集中しているのは大変なことだ」と指摘しました。
大飯原発でおこなわれる調査についても、「原発施設が建っているなかで正確な調査ができるのか」「F-6破砕帯は10メートルぐらい隆起したと考えられるが、いつ頃からどのように隆起したのか解明されなければならない」と述べました。

   講演会の後、有志で立石先生を囲み、杯を重ねながらさらに懇談をつづけました。
「研究者の説明を鵜呑みにするのではなく、どんどん研究者に意見をだしてほしい」ということを何度も強調されました。
私が県の専門委員会の中川委員長に意見をだすべく面会を求めたが断られたことを話すと、大変驚かれていました。
   どの世界でも謙虚な方ほど立派だと感じます。


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■県民福井・・・・コラム「非公開」

   「福井県の学生はシャイ。マスコミが入ると意見が言えないかも」。県新幹線建設推進課の男性職員の説明にあきれた。
十五日、県立大学で開かれた、金沢ー敦賀間が着工した北陸新幹線整備の必要性を説明する県の出前講義。

巨額の税金が投入される新幹線整備を若い世代はどう考えるのか。
「県民トーク」の名の通り自由な意見が聞けるかと期待したが、講義は県の説明に終始。 学生の感想や質問は公表せず、県が質問に答える次回は非公開という。

 現場で理由を聞いた答えが冒頭の言葉。匿名で情報開示を求めたが「大学が求める学生の人権への配慮」を理由に、県が選んだ意見だけを翌日になって公表した。
事業趣旨の観点からも非公開の理由が分からない。(山内悠記子)・・・・・・・・


   なぜ県がこのような対応をするのか。しかも責任を学生の側に押し付けるのか、山内記者ならずとも誰もが疑問に思うでしょう。
県立大学生も腹が立つのではないか。
マスコミの調査でも5割を超す県民が新幹線不要論。しかし、行政、政治家の「思い」ですすめるのですから、行政も、政治家も説明責任を果たさなくてはなりません。巨額の税金投入ですからなおさらです。

   しかし、ある市では市議会議員の有志が地元の県議に説明会を求めたところ、返事が来ないと聞きました。
   堂々と説明に出向けない自信がない施策なら、いまからでも方針転換して、「新幹線はいまは不要。在来線はそのままJRで」と堂々とやればいいのです。
  ちなみにその市の市長は、「新幹線は国策であり、うちの市だけが反対はできない」と議会で答弁しているとのこと。
心から新幹線を望んではいないようです。新幹線建設・在来線3セク化をすすめるには、あまりにお粗末な論理ではないでしょうか。


         ★

  PEACE LIVE の赤旗記事です。

■赤旗・・・・原発のない平和な社会を    福井・ピースライブに1000人

「原発や平和について思うことを表現しよう」。原発集中立地の福井県に住む青年らが20日、福井市のJR福井駅西口芝生広場で「ピースライブ」を開き、約1000人が集まりました。同じ思いで手をつなごうと5月に結成されたピースアクション実行委員会の主催。

 音楽ライブではレゲエやフォークなどの11組が出演し、自然や故郷、家族を愛する故に原発のない平和な社会への願いを込めて熱唱。ボーカルが「ピースアクション」と声をかけると、観客も同様に返し、体でリズムをとりながら楽しむなど盛り上がりました。

 1分間発言のマイクリレーでは10人が発言し、母乳で子育て中の女性は「放射能汚染された、食べ物を食べたり、空気を吸うわけにいかない。だから原発には反対です」と訴えました。

 原発反対運動歴40年以上になる小浜市の中嶌哲演・明通寺住職と、会の河合良信事務局長のトークセッションが行われ、中嶌氏は「取り返しのつかない事態になる前に、廃炉を決めた海外の事例や、脱原発を決断した福島県と同様の努力を福井県もやっていく必要がある」とのべました。河合氏は福島にボランティアで行った経験にふれ、「(放射能により)一つの村がばらばらに避難し、心までばらばらにされてしまった」と語りました。

 会場には、自然エネルギー発電の体験コーナー、原発に関わる嘘(うそ)と真実を示したパネルや東日本大震災被災地の写真も展示され、参加者が見入っていました。・・・・・

秋晴れにPEACE LIVEの輪が広がりました!私学振興大会。公務公共一般大会。土屋公雄展。

2012年10月21日 | Weblog
  いよいよ本日!  マスコミでも紹介されましたが、大飯原発、敦賀原発の活断層の真相にせまる講演会です。
   新潟県の委員もつとめた新潟大学名誉教授・立石雅昭先生です。

   本日午後2時~ 福井県社会福祉センターです。
   来月には大飯原発敷地内に専門家の調査団もはいります。ぜひ、ご参加ください。
   主催は原発問題住民運動福井県連絡会です。


            ★


  昨日は、PEACE LIVE、第1回福井県私学振興大会、公務公共一般労組の大会、土屋公雄展、地域訪問などでした。

  福井駅西口でのPEACE LIVEは平和と原発ゼロを訴える、終日にぎわいました。
私は、午前中の中嶌哲演住職のトークやコンサートを堪能しました。企画展示の、絵画や、原発についての資料展示なども充実したすばらしいものでした。
食事は、春日で店をだしている「RICO」さんがカレーを500円で販売。おいしい野菜のカレーに大満足です。


  午後は、フェニックスプラザで開催された第1回福井県私学振興大会に同僚議員や西川知事とともに出席。

福井県私立学校連合会長の金井兼氏は挨拶のなかで、「これまで、つどい、という形で10年間やってきたが、私学の厳しい状況を大会という形で訴えていく」と述べました。
大会では、「教育振興補助金の堅持拡充」「安定的な定員の確保」「就学支援金制度の改善」などをかかげた「私立学校の振興助成に関する要望」が採択されました。

  国会議員各氏も挨拶に立ちました。自民党の山崎参議院議員は「授業料無償化が私立の障害となっている。安倍総裁は教育再生最優先で取り組む」、稲田衆議院議員は「安倍総裁は総理の時に教育基本法を改正した。旧法は個人の人権をあまりにも重視していた。道徳が重要。総理が約束守らないで、子供に教育できない」などと言いたい放題。
まあ、自民党政府時代に国連人権規約の高等教育無償化条項を保留しつづけたことこそ問題です。
安倍氏は著書のなかで、学力での「差別」をいっそう持ち込み、「能力がない」となった教員をクビにすることなどを書いていました。このような形で政治の強権を教育現場に持ち込むことは、「恐怖政治」となりかねません。

  公務公共一般の労働組合の大会では、国政県政問題などについて挨拶させていただきました。
参加者のみなさんからは、JAとの協同、原発反対の取り組み、新幹線問題や県立病院で計画されている賃下げ問題などについて質問が相次ぎました。
公務員のみなさんが、住民の生活を守る立場と自らの権利・生活を守るたたかいを統一させてがんばっていただきたいと思います。

 
  夕方、時間が空いたので、今日で閉幕する「土屋公雄」展を県立美術館で観ることができました。
美術館全体をつかったスケールの展示配置と、3.11の衝撃をあらわしたような造形に衝撃をうけました。
巨大な実物大の、あるいは実物の家並みや、柱の存在は、現実からの抽出であることをしめします。観る者を体験者へと誘うのです。
また、過ごした福井市の風景を雨とともに映像化した作品にもうなりました。
今日が最終日ですので、都合のつく方は観に行かれたらいかがでしょうか。

今日は福井駅西口で終日PEACE LIVEが開かれます。年金者一揆。日中問題で福井商工会議所と懇談

2012年10月20日 | Weblog
    いよいよ本日!  若者によるPEACE LIVE が福井駅西口広場で開催されます。午前10時~午後7時頃までいろんなイベントがあります。

   私が出演する原子力防災問題でのテレビ討論番組。福井テレビ「座・タイムリー」は20日10時から放送されます。こちらもよろしく。


  PEACE LIVE 
   10時~  micky によるライブペイント
   10時半  小浜・明通寺住職、中島さんと実行委員会事務局長、河合良信さんのトーク
   11時過ぎからは、敦賀のじょんさん、若者合唱団おでん部、レゲエのゴロリン、
      ROYAL FISH、Dannne The Ridden Band などが続きます。

   14時すぎには、参加者のマイクリレー
    このほか、ダンス、ライブ書道、うたごえ、モザイクアート、キャンドルナイト・・・・
      多彩な企画です。そして原発NO!を訴えます。

     都合のいい時間にぜひおいでください。差し入れ、カンパも大歓迎!とのことです。


 ■明日は、いよいよ大飯原発、敦賀原発の活断層の真相にせまる講演会です。
   新潟県の委員もつとめた新潟大学名誉教授・立石雅昭先生です。

     21日午後2時~ 福井県社会福祉センターです。
   いよいよ大飯原発敷地内に専門家の調査団もはいります。ぜひ、ご参加ください。
   主催は原発問題住民運動福井県連絡会です。


            ★

  昨日は年金者一揆、商工会議所との懇談、福井県庁・関電前での原発ゼロアクションなどでした。

   年金者一揆には80名ほどが集まり、福井市中央公園で集会を開催。山野寿一委員長の力強い挨拶、労働組合や各団体のあいさつ。共産党からはかねもと1区候補が連帯挨拶をおこないました。藤岡2区候補も参加しました。政府は臨時国会での年金2.5パーセント引下げを計画しています。さらに、国保・介護の負担増に加え、消費税増税で日本の老後は寒々しい光景です。
なんとしても政治を変えよう!と秋空の下、デモ行進を西武までおこないました。

会場で配られた宣言文の裏に、「むしろ旗川柳」が印刷されていました。

税あげて 年金下げて 支持下げた

この年金 三途の川も 渡られず

世の中を 東京電力 暗くした

長生きは 昔お祝い いま厄介

孫愛し 脱原発の デモに入る

沈黙の 我慢脱ぎ捨て デモにゆく

・・・・・ どの句も、ひざを打ちますねえ。たたかいも 楽しく元気に 年金者、という感じです。


           ★


   福井商工会議所では宮崎和彦事務局長に応対していただきました。かねもと候補と私がたずねました。

尖閣問題での日本共産党の態度をかねもとさんが説明し、経済への影響などをお聞きしました。


   宮崎氏は「いまの状況はお互い損だ。日本は中国との間に領土問題がない、と言っても世界に通用しない」と明快に、いまの政府の態度に疑問を呈されました。そして、「詳細は来週発表するが、会議所として企業に緊急調査をおこなった。影響ある、と答えた企業は54.3パーセント。企業のなかにも、今後の中国での設備投資が必要だが、考えざるを得ない、というところもでている」と話されました。

  私も先の9月県議会で、いまの状況は福井県経済にも影響がでかねない、福井県としても国に対して領土問題の存在を明確にして交渉するように求めるべき、と質問しました。

  商工会議所幹部と尖閣の領土問題、経済関係での認識が一致したことは、日本共産党の提案が道理があるということです。
世界に通用しない依怙地な外交では日本の利益を害することになるのです。

  また、私達が憲法改憲、集団的自衛権行使の動きも説明したことに対し、宮崎氏は「戦争は愚の骨頂だ。軍備にまわす金はない」と明快でした。
日中関係で経済発展をさらにすすめようとすれば、憲法改憲ではなく、9条こそ守らなくてはなりません。


   夕方は、定例の原発ゼロめざす福井県庁・関電前行動でした。なんと、とんかつ専門店のかつサンドの差し入れもあり、たいへんおいしくいただきました。ごちそうさまでした。
  また、Royさんたちレゲエグループの新曲、アイセイ・サイセイも披露されました!すばらしい曲です。福井県民、国民のなかに広がるといいですね。
まもなく、無料ダウンロードができるようになるそうです。

今日は夕方、原発ゼロへ福井県庁・関電前行動です。昨日は宣伝デーで訴え。米兵事件を考える。

2012年10月19日 | Weblog
  今日金曜日は官邸前行動に呼応して福井県庁・関電前での原発ゼロ・大飯再稼動停止もとめるアクションです。

  夕方4時から県庁前アピール、デモ行進。夕方6時~県庁・関電前アクションです。
日本中でうごいている原発は大飯だけ、の異常。しかも、敷地内に活断層の疑いがあり調査されるのに運転停止もしない。おかしい。
  政治の世界では自民、民主を中心に、原発ゼロはとおい彼方に追いやられようとしている!
 
   福島を忘れないでください!
   もう過ちをくりかえすことは許されないのです。ぜひ、ご参加ください。
ただし、寒い季節になってきました。あたたかい格好でご参加ください。体調のイマイチの方は無理しないでください。

  
 ■明日20日は、若者によるPEACE LIVE が福井駅西口広場で開催されます。午前10時~午後7時頃までいろんなイベントがあります。

   私が出演する原子力防災問題でのテレビ討論番組。福井テレビ「座・タイムリー」は20日10時から放送されます。こちらもよろしく。


  PEACE LIVE 
   10時~  micky によるライブペイント
   10時半  小浜・明通寺住職、中島さんと実行委員会事務局長、河合良信さんのトーク
   11時過ぎからは、敦賀のじょんさん、若者合唱団おでん部、レゲエのゴロリン、ROYAL FISH、Dannne The Ridden Band などが続きます。

   14時すぎには、参加者のマイクリレー
    このほか、ダンス、ライブ書道、うたごえ、モザイクアート、キャンドルナイト・・・・多彩な企画です。そして原発NO!を訴えます。

     都合のいい時間にぜひおいでください。


 ■翌21日は、いよいよ大飯原発、敦賀原発の活断層の真相にせまる講演会です。
   新潟県の委員もつとめた新潟大学名誉教授・立石雅昭先生です。

     21日午後2時~ 福井県社会福祉センターです。
   いよいよ大飯原発敷地内に専門家の調査団もはいります。ぜひ、ご参加ください。
   主催は原発問題住民運動福井県連絡会です。




            ★

  昨日は衆議院北陸信越地域の宣伝デーでした。私は福井市内各地で街頭演説をおこないました。
消費税や原発、領土問題、沖縄問題などで、財界、アメリカいいなりの政治からの転換を訴えました。
家からでてきて激励してくださる方や、車を停めて聞いてくださる方も。ありがとうございます。ガンバリマス。

   その後、原発問題住民運動連絡会の幹事会、会議で共産党の第五回中央委員会総会の説明、衆院福井1区の集会などとつづきました。

   街頭でも訴えましたが、オスプレイ問題につづき、またしても米兵による暴行事件。日本人の人権、尊厳が蹂躙される犯罪がアメリカ兵によって続いています。
   安保体制でアメリカいいなりの日本のゆがみです。安保見直しもふくめて、断固とした対応が求められます。
アメリカにたいしても、領土問題では中国やロシアにもきちんと外交交渉できる政治をつくることがもとめられています。

  以下、赤旗です。「現象」を追うだけでなく、安保体制の問題にまでふみこんで報道する赤旗をぜひお読みください。
     福井の方は 0776-27-3800 まで。

■しんぶん赤旗・・・主張   米兵の暴行事件 基地あるがゆえの犯罪許さず

起きてはならない、あってはならない犯罪がまた起きました。沖縄本島中部での、米兵による女性への暴行事件です。

 女性への性的暴行は、女性の人権を侵害する重大な犯罪です。しかも米兵が来日し一時滞在した沖縄で女性を襲い暴行するなどというのは、日本でなら沖縄でなら何をやっても許されるというに等しい、言語道断な行為です。今回の暴行事件は、繰り返されている米兵犯罪の氷山の一角です。基地あるがゆえの犯罪を、絶対に許すわけにはいきません。

繰り返される米兵犯罪
 事件は16日未明に起きました。アメリカ本土の基地に所属する米海軍の3等兵曹と上等兵の容疑者が、沖縄本島中部の路上で帰宅途中の女性を襲い、性的暴行を加えたうえ、首にケガをさせたというものです。女性が容疑者の顔を覚えていたため警察に緊急逮捕されました。

 容疑者の米兵は所属するアメリカ本土の基地から神奈川県の厚木基地を経て沖縄の嘉手納基地に来ており、暴行事件は帰国する日の朝だったといいます。朝早くで、しかも2人は酒を飲んでいたといわれ、公務中などという言い訳はまったく成り立たちません。日本の法律に照らして、きびしく処罰されるのは当然です。

 事件をうけ、仲井真弘多沖縄県知事は日米両政府にきびしい対応を申し入れました。野田佳彦首相や玄葉光一郎外相、森本敏防衛相らも「あってはならない事だ」と発言しています。その言葉が本当なら、形ばかりの綱紀粛正にとどまらない対策を示すべきです。

 米兵による暴行や強盗、殺人などの犯罪は、沖縄をはじめ全国で繰り返されています。日本がアジア・太平洋戦争に敗れアメリカなどに占領されてから70年近くたつのに、日米安保条約にもとづいていまだに全国に米軍基地が置かれ、沖縄や横須賀(神奈川県)、佐世保(長崎県)など基地周辺では米兵がわが物顔で歩き回っている現実は、独立国ではとても考えられない異常このうえないものです。

 とくに沖縄は、戦争中に不当に奪った土地に基地がつくられ、「銃剣とブルドーザー」で拡大して、全国の米軍専用基地の74%が集中します。嘉手納基地は極東最大の米空軍基地としてかつてはベトナム侵略戦争などの出撃基地とされ、沖縄の海兵隊は世界で唯一海外に基地を置く「殴り込み」部隊です。1995年には米海兵隊員による少女暴行事件が発生し、島ぐるみの抗議行動が繰り広げられました。繰り返される犯罪は、米軍がいまだに沖縄を「植民地」扱いしていることを示すものです。

安保も基地もなくして
 日米安保条約や在日米軍についての地位協定で、米軍は日本国中どこでも基地を置くことが認められ、米兵が事件を起こしても「公務中」などの理由で裁判にもかけられない特権が犯罪を激化させているといわれます。県民の反対を踏みにじり米海兵隊の新型輸送機オスプレイの配備が押し付けられる根本にも安保があります。

 これまでも米兵の犯罪が起きるたび、日米両政府は地位協定の「運用改善」などでお茶をにごしてきました。これでは基地あるがゆえの犯罪はなくなりません。安保条約を廃棄し、基地そのものをなくす方向に踏み出すべきです。・・・・・


原子力防災でテレビ討論録画、福井テレビで20日土曜日の10時から放映。意見、疑問続出の新幹線討論集会

2012年10月18日 | Weblog
  昨日は、会議や学校訪問、テレビの録画取り、新幹線・在来線を考える集会などでした。

  テレビの録画取りは、福井テレビの「座・タイムリーふくい」。「これでいいのか?原子力防災」ということで、9月議会でこの問題をとりあげた会派から、3名が出席しました。
自民党は大飯原発地元の田中宏典議員、民主党は野田議員、そして私です。
原子力規制委員会が月内にまとめようとしている原子力災害対策指針の内容や、県内の課題等について議論しました。

  私としては、議論すればするほど、こんなことが必要になる原発からの撤退が必要になることも主張しました。ができばえは?
放送は、20日土曜日の10時からです。ご覧いただき、ご意見などもお寄せください。


         ★


  収録を終えて、あわただしく越前市へ。
越前市労働福祉会館で開催された「北陸新幹線敦賀延伸を考える県民討論集会」に参加しました。
かねもと1区、山本3区予定候補をはじめ、各地の共産党の議員、無所属の議員も参加していました。

  考える会からは代表世話人の松原氏と、事務局の橋川氏が報告。
県庁からも3名が参加し、新幹線推進課の成瀬参事が報告しました。

   松原氏は「現在、関西、中京への特急利用は1日19000人もおり、これが北陸本線の黒字の元になっている。これをフリーゲージに置き換える新幹線計画は疑問。災害時の輸送などの役立つのは貨物であり、これが3セクでどうなるのか、など全体像がしめされていない。工事の財政負担など見通しも不明確」などと問題点、課題を指摘しました。

  橋川氏は、「金沢開業から敦賀開業までの間、北陸本線はどうなるか」「敦賀延伸後の新幹線と現行の北陸本線特急の所要時間・利用料金の比較」を報告し、県民の利便性向上にかならずしもならない問題を指摘しました。橋川氏の時間短縮などの試算について、県庁側から「おおよその傾向はあっているが、数字がおかしい」との指摘がありました。
会場からは、「県がすすめる新幹線であり、県が責任をもって県内各駅からの試算を公表すべきだ」との声があがり、成瀬参事は「県としての試算を提供する」と約束しました。

  県庁の成瀬参事は北陸新幹線整備計画の、意義、整備効果、並行在来線の扱い、各地の3セクの状況、工事計画などについて説明しました。3セクの経営改善について、「平成23年度からの貨物調整金制度の拡充にともない各地で改善されているし、輸送密度が高く、多くの貨物の走る北陸本線は健全経営が期待できる。富山県では年間12億円を見込んでいたその収入が25億~26億程度と倍程度の見込み」と強調しました。

  参加者のみなさんからは、「全国では3セクで運賃値上げになっている」「機構の説明が一方的で、県が説明責任を果たすべき。鯖江では新幹線駅もなく、百害あって一利なしだ」「ストロー現象がおきる。3セクではえちぜん鉄道に、あわら市は毎年2000万だしている、北陸本線もそうなるのでは」「所要時間、3セクどうなるか、県民に判断材料がしめされていない」「並行する福井鉄道などはどうなるのか」「敦賀の中池見湿地の下にトンネル計画。10年ぐらい前のアセスしかない。もう一度やるべき」など沢山の意見、質問が相次ぎました。
  私も簡単に9月議会で議論になって点などを発言しました。
 
  残念ながら会場の時間の関係で9時にはおわらなければならず、県との十分な議論ができませんでしたが、あらためて、新幹線・在来線3セクについて、県民のみなさんの関心の強さを実感しました。

  考える会もひきつづき様々な取り組みをおこなうでしょう。県庁のみなさんもひきつづき説明責任を果たす立場で、積極的に県民議論に加わっていただきたいと思います。



いよいよ本日、新幹線・在来線で初の県民討論集会。武商デパート、若狭エネ研を視察しました。

2012年10月17日 | Weblog
  今日は、北陸新幹線・在来線問題での県民集会が開催されます。新幹線延伸と在来線を考える会の主催です。
福井県庁の担当課からも参加し、説明をおこないます。考える会は問題点を指摘します。

   新幹線がとおる予定地では鉄道運輸機構などによる説明会が開催されていますが、新幹線・在来線全体の説明ではありません。
新幹線の費用や効果、北陸線の3セク問題など全容について県民にオープンな形で推進と反対の双方からの説明と議論がおこなわれる初の機会ではないでしょうか。
   双方の説明を聞き比べていただいて、疑問な点はご質問ください。ぜひ、ご参加ください。


   本日午後7時から。越前市労働福祉会館2階ホールです。


                ★

  昨日は、県議会総務教育常任委員会の県内調査でした。
武生商業高校では、片野校長先生らから武商デパートの取り組みをお聞きしました。
平成3年からはじまり、今年で第22回になるそうです。歴史、実績ある取り組みです。
全校生徒が参加し、仕入れから販売までおこない、「簿記」「会計」「文書デザイン」「マーケティング」などの授業の実践編でありイベントではない、と強調されました。
  昨年は、4000人が訪れ、350万円を売り上げたそうです。仕入れで努力し、1箱1000円をきる蜜柑など箱ごとの販売も好評だとか。
以前は、100万円の箪笥が売れたこともあるそうです!

  その後は、商取引や、プログラミング、文書作成の授業風景を見学させていただきました。検定があるということで、物凄いスピードで文書を打ち込む高校生に議員らも感嘆の声をあげていました。

今年のデパートの日程は、
●10月26日  午前11時半~13時30分  福井県庁ロビー
●10月27日  12時~15時          越前市蔵の辻
●10月28日  9時半~15時          武生商業高校体育館


    ぜひ、みなさんもお買い物におでかけください。


  午後は、敦賀市の若狭湾エネルギー研究センターを調査しました。
旭信昭理事長らにご説明、案内をいただきました。51億円の基金(県は5000万、あとは事業者)が組まれており、利息年間1億ほどが運営費となっている。全体の年間運営費は16億ほどで、国、事業者、県からの受託事業や、会員会費による、ということで、財政的には原子力推進センターといえるものです。

  昨年度からはじまった福井県国際原子力人材育成センターではアジア各国から研修生を受け入れ、プラント安全コース、広報コースが開講されています。昨年は40名が受講したとか。これらは、経済産業省や文部科学省の事業です。

県内向けには原発関連の仕事の受注をめざしての研修がおこなわれ、昨年度は995人が受講。あらたに5社程度が参入できた、とのことです。

  自民党議員からも「日本が原発を否定していて、外国に原発を売り込むのか」ときつい質問。私も、昨年度からの開講だが、福島原発事故をふまえたカリキュラムになっているのか、などを質問しました。

  また、現場見学では小型レーザー除染装置による模擬除染試験の様子や、その試験片などをみることができました。効率的な除染にはいい技術ですが、原発の巨大プラントや、福島のように破壊されたプラントの除染にどれほど活用できるのか、課題だと感じました。