昨日は午前、午後と総選挙をうけた会議などがつづきました。
福井県の総がかりアクションでは会議を先日開催し、この間の戦争法廃止、改憲反対の運動をさらに強化していくことを確認しました。
そして11月、12月のそれぞれ19日にスタンデイングと集会をおこなうことが決まりました。詳細は後日発表されます。
全国的には11月3日に国会周辺での大規模行動が展開されます。福井県内の各団体からも参加します。
■赤旗・・・・強力な対抗勢力の再構築を 総選挙結果 市民連合が見解
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合(市民連合)は23日、総選挙の結果を受けて見解を発表しました。「今回の市民と野党の共闘の成果を踏まえ、立憲野党が、無所属、その他の心ある政治家とともに、強力な対抗勢力を再構築することを心より期待し、市民連合もできるかぎりの応援をしたい」と表明しています。
見解は、「与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制度がもたらした、民意からの乖離(かいり)といわなければなりません」と指摘。「前原誠司代表が希望の党への合流を強引に推し進め、民進党を分裂させ、野党協力の態勢を壊したことは、強く批判されるべきだと考えます」とのべています。
立憲民主党が野党第1党になったことにふれ、「立憲主義を守る一応の拠点ができたことは一定の成果と言えるでしょう」とし、「この結果については、自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したいと考えます。社会民主党も野党協力の要としての役割を果たしました」とのべています。野党共闘の構築に取り組んだ市民に対して心からのエールを送っています。
安倍政権が狙う改憲発議に対して「反対」を表明し、立憲野党とともに大きな運動をつくっていく決意を明らかにしています。
市民連合の「見解」 全文
総選挙の結果を受けて「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)が23日に発表した「第48回衆議院議員選挙に関する見解」は次のとおりです。
10月22日に投票が行われた第48回衆議院議員選挙において、自民党・公明党の与党が3分の2の議席を確保する結果となりました。市民連合は、安倍政権がこの多数基盤の上に、憲法の基本精神を破壊する方向でその改定を具体化することを強く危惧(きぐ)します。
選挙戦の中で行われたいくつかの世論調査では、内閣支持率が低下し、不支持率を下回るものもありました。その意味で、国民は安倍政権を決して信頼したり、評価したりしているわけではないことは明白です。投票率も戦後最低レベルに留(とど)まってしまいました。与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制度がもたらした、民意からの乖離(かいり)といわなければなりません。
野党側では、民進党が分裂したことが与党の大勝を招いたことも事実です。総選挙における立憲勢力の前進のために市民と野党の協力体制の準備を進めていたことを無視し、前原誠司代表が希望の党への合流を強引に推し進め、民進党を分裂させ、野党協力の態勢を壊したことは、強く批判されるべきだと考えます。
しかし、立憲民主党が選挙直前に発足し、野党協力の態勢を再構築し、安倍政治を憂える市民にとっての選択肢となったことで野党第一党となり、立憲主義を守る一応の拠点ができたことは一定の成果と言えるでしょう。この結果については、自党の利益を超えて大局的視野から野党協力を進めた日本共産党の努力を高く評価したいと考えます。社会民主党も野党協力の要としての役割を果たしました。
そして何よりも、立憲野党の前進を実現するために奮闘してきた全国の市民の皆さんのエネルギーなくして、このような結果はあり得ませんでした。昨夏の参議院選挙につづいて、困難な状況のなかで立憲民主主義を守るための野党共闘の構築に粘り強く取り組んだ市民の皆さんに心からエールを送ります。
与党大勝という結果は残念ではありますが、安倍政治に対抗すべき市民と野党の共闘のあるべき姿がこの選挙戦を通じて明確になったことには意味があると思われます。違憲の安保法制を前提とした憲法9条改悪への反対と立憲主義の回復などを共通の土台とした今回の市民と野党の共闘の成果を踏まえ、立憲野党が、無所属、その他の心ある政治家とともに、強力な対抗勢力を再構築することを心より期待し、市民連合もできるかぎりの応援をしたいと考えます。
衆議院で与党が3分の2を確保したことにより、安倍政権・自民党は近い将来、憲法改正の発議を企てることが予想されます。もちろん、現在の国民投票法は、運動に関する規制があいまいで、資金の豊富な陣営がテレビコマーシャルなどを通して民意を動かすことができるなど大きな欠陥があり、市民連合は現行制度のままでの改憲発議に反対します。しかし、万一、与党が数を頼んで改憲発議を行った場合、市民連合は国民投票において、安倍政権の進める憲法改正に反対するための大きな運動をつくるために、立憲野党とともにさらに努力を進めていきたいと考えます。