読売・・・・・・記録的な豪雨に見舞われた新潟県内は、30日午後には多くの地域で天候が安定したが、各地では観測史上最高値の降水量を記録。河川の堤防決壊や冠水、土砂崩れなどが相次ぎ、各自治体は被害状況の確認に追われた。
増水した川に流されるなどして、十日町市千歳町、無職村山英一さん(67)と見附市杉沢町、会社員若杉正浩さん(25)が死亡。また、十日町市乙の無職徳永トヨさん(93)、田上町田上、農業渡辺芳孝さん(64)、小千谷市旭町、菓子店従業員川崎清さん(63)の3人が行方不明となっている。
30日未明に五十嵐川が決壊した三条市では、住民に避難指示を発令。一部地域で集落が孤立した。午後6時現在、床上浸水約300世帯、床下浸水約1500世帯の被害を確認。住宅など計13棟が川に流されたり土砂崩れに遭ったりして全壊したが、けが人はなかった。
五十嵐川の堤防が決壊した下田地域で避難指示を継続。また、周辺の山あいでは11集落約300世帯が土砂崩れによる道路寸断で孤立。30日朝から土砂の撤去作業を進め、同日夜までにほぼ解消された。また、下田地域を中心に断水。31日朝からは市内のほぼ全域で断水のおそれがあるという。市では避難所や下田地域の6小学校で午前7時~午後8時、給水車で給水を行う予定という。
孤立した牛野尾地区に住む主婦の熊倉ヨランダさん(49)は、家の車庫が土砂に押しつぶされる中を命からがら逃げ出した。「ゴーッと音を立てて土砂が流れてきて、家の車庫が音を立ててつぶれた。必死で走って逃げた」と不安な表情で話した。
親戚宅が倒壊したという会社員男性(52)は「30日早朝に車を取ろうと親戚の家に行くと、地鳴り音が聞こえ、土砂がみるみる近づいて来た。ミシミシと大きな音を立てて目の前で家が倒れた。恐怖を感じる余裕すらなかったが、命だけは助かって良かった」と複雑な表情で話した。
7年前に五十嵐川の決壊を経験した三条市下田地域の農業男性(71)は、「旧三条市域は水害を教訓に堤防を強化して、今回の大雨での甚大な被害を逃れた。今後、行政には下田地域の水防対策に力を入れてほしい」と話した。
十日町市では、29日午後からの豪雨で市街地などで土砂崩れ、道路冠水が起こり、30日中も市民生活に影響が出た。
同市内を流れる羽根川では六箇橋が濁流に呑み込まれて落下し、麻畑など8集落が孤立した。
また、29日夜には国道253号の4トンネル間と国道117号と大沢山トンネルを結ぶ道路で土砂崩れが発生し、車約20台が立ち往生した。けが人はなかった。・・・・・・・・・
2004年は新潟の豪雨のあとに福井豪雨でした。今回の新潟、福島豪雨の被害にお見舞い申し上げます。
地震、津波、豪雨・・・あらためて災害列島であることを実感します。福島では震度5の巨大な余震もおこっています。
これまでもわたしたちは「不要不急の大型公共事業よりも、防災型の公共事業を」と訴えてきました。
どれだけ「公共事業で対策」をしても、それを超える自然災害が起こりうることは3.11の大地震・津波がしめしました。
対策に「安住」してはいけないと思います。
記事に、「旧三条市域は水害を教訓に堤防を強化して、今回の大雨での甚大な被害を逃れた」とありますが、堤防強化などはダムと違って工事期間も短く、治水効果を早く実現できるひとつの手法として、私たちも提案してきたことです。おおいにすすめられるべきと思います。
今回の災害では、福井市水道局の給水隊がさっそく被災地にむかいました。公務行政だからこそ、このような機敏な対応も可能です。福井豪雨を想起し、さらなる支援を公共、民間で取り組むことが必要でしょう。
増水した川に流されるなどして、十日町市千歳町、無職村山英一さん(67)と見附市杉沢町、会社員若杉正浩さん(25)が死亡。また、十日町市乙の無職徳永トヨさん(93)、田上町田上、農業渡辺芳孝さん(64)、小千谷市旭町、菓子店従業員川崎清さん(63)の3人が行方不明となっている。
30日未明に五十嵐川が決壊した三条市では、住民に避難指示を発令。一部地域で集落が孤立した。午後6時現在、床上浸水約300世帯、床下浸水約1500世帯の被害を確認。住宅など計13棟が川に流されたり土砂崩れに遭ったりして全壊したが、けが人はなかった。
五十嵐川の堤防が決壊した下田地域で避難指示を継続。また、周辺の山あいでは11集落約300世帯が土砂崩れによる道路寸断で孤立。30日朝から土砂の撤去作業を進め、同日夜までにほぼ解消された。また、下田地域を中心に断水。31日朝からは市内のほぼ全域で断水のおそれがあるという。市では避難所や下田地域の6小学校で午前7時~午後8時、給水車で給水を行う予定という。
孤立した牛野尾地区に住む主婦の熊倉ヨランダさん(49)は、家の車庫が土砂に押しつぶされる中を命からがら逃げ出した。「ゴーッと音を立てて土砂が流れてきて、家の車庫が音を立ててつぶれた。必死で走って逃げた」と不安な表情で話した。
親戚宅が倒壊したという会社員男性(52)は「30日早朝に車を取ろうと親戚の家に行くと、地鳴り音が聞こえ、土砂がみるみる近づいて来た。ミシミシと大きな音を立てて目の前で家が倒れた。恐怖を感じる余裕すらなかったが、命だけは助かって良かった」と複雑な表情で話した。
7年前に五十嵐川の決壊を経験した三条市下田地域の農業男性(71)は、「旧三条市域は水害を教訓に堤防を強化して、今回の大雨での甚大な被害を逃れた。今後、行政には下田地域の水防対策に力を入れてほしい」と話した。
十日町市では、29日午後からの豪雨で市街地などで土砂崩れ、道路冠水が起こり、30日中も市民生活に影響が出た。
同市内を流れる羽根川では六箇橋が濁流に呑み込まれて落下し、麻畑など8集落が孤立した。
また、29日夜には国道253号の4トンネル間と国道117号と大沢山トンネルを結ぶ道路で土砂崩れが発生し、車約20台が立ち往生した。けが人はなかった。・・・・・・・・・
2004年は新潟の豪雨のあとに福井豪雨でした。今回の新潟、福島豪雨の被害にお見舞い申し上げます。
地震、津波、豪雨・・・あらためて災害列島であることを実感します。福島では震度5の巨大な余震もおこっています。
これまでもわたしたちは「不要不急の大型公共事業よりも、防災型の公共事業を」と訴えてきました。
どれだけ「公共事業で対策」をしても、それを超える自然災害が起こりうることは3.11の大地震・津波がしめしました。
対策に「安住」してはいけないと思います。
記事に、「旧三条市域は水害を教訓に堤防を強化して、今回の大雨での甚大な被害を逃れた」とありますが、堤防強化などはダムと違って工事期間も短く、治水効果を早く実現できるひとつの手法として、私たちも提案してきたことです。おおいにすすめられるべきと思います。
今回の災害では、福井市水道局の給水隊がさっそく被災地にむかいました。公務行政だからこそ、このような機敏な対応も可能です。福井豪雨を想起し、さらなる支援を公共、民間で取り組むことが必要でしょう。