北陸新幹線 来年3月16日、金沢―敦賀間開業。同日、北陸本線は経営分離され、県内区間はハピラインふくい、となります。光と陰をみての判断と対応がますます大事になりますね。
私は県議会で唯一人、現行の新幹線建設スキームは地方への巨額の建設費負担の問題、並行在来線の地方負担の問題があり反対してきました。今は私のように反対する県議はいないのではないでしょうか。オール与党で新幹線推進です。
さて、今後のポイントは
●さらなる財政無駄遣いとなりかねない敦賀以西建設はいったん凍結すること。敦賀開業まででも福井県の財政負担は北信越エリアでも最大です。
●新幹線敦賀開業の効果を県民のために最大限発揮できる政策の具体化。敦賀までこない金沢止まりの列車も多い問題もあります。
●現在のサンダーバード、しらさぎ号の利便性がなくなることをカバーする取り組み。関西中京圏との関係でも。私は県議会で、乗客を乗せたまま車両の相互乗り入れも何本かおこなうべき、と提案。
●新幹線料金ふくめ、現在の東京、関西、中京アクセスの国民負担料金は現在よりアップする見返りをどうつくるか。
●北陸本線を引き継ぐ第三セクターハピラインふくい、の利便性向上。運賃値上げ計画の問題。私も県議会で提案して値上げ幅は高校生、学生は一般より抑えられたが、異常な物価高騰を配慮したさらなる負担軽減策が必要。
などが考えられます。
「100年に一度」と強調されていますが、建設費負担や現在の北陸本線運行に福井県などが責任をもつことになる負担も「歴史的」なものです。
県民福井より
■NHK福井
北陸新幹線県内開業来年3月16日福井ー東京最短2時間51分
福井・東京間の所要時間は、最短で2時間51分と、これまでより30分あまり短縮されることになります。
JR西日本と東日本は、30日、福井市で記者会見を開き、整備の最終段階に入った北陸新幹線、金沢・敦賀間の運行計画の概要を発表しました。
それによりますと、開業日は来年3月16日の土曜日で、東京駅と福井県の敦賀駅の間を、停車駅が少ない「かがやき」が1日9往復、停車駅が多い「はくたか」が5往復するということです。
福井駅と東京駅の間は最短2時間51分で結ばれ、特急と新幹線を乗り継ぐ現在のルートよりも30分あまり短縮されるということです。
北陸新幹線の金沢・敦賀間をめぐっては、当初、ことし春の開業を予定していましたが、建設工事の遅れなどから、計画よりも1年遅れての運行開始となります。
JR西日本の長谷川一明社長は、会見で、「北陸新幹線の延伸で、文化・経済の交流がより加速していく。地域の輝きがさらに増すように、開業の準備に取り組みたい」と述べました。
その上で、具体的なダイヤや運賃については、年内の確定を目指し、調整を進める方針を示しました。
また、開業に向けて鉄道・運輸機構は、9月23日から、新幹線の車両などを使った試験走行を始めることにしています。
■読売テレビ
北陸新幹線 金沢ー敦賀間が来年3月に開業 新大阪までの全線開業のめどたたず、関西経済には痛手か
配信
歴史が色濃く残る情緒豊かな街や、冬の味覚などが魅力の北陸地方。将来、その北陸と関西を結ぶことが計画されている北陸新幹線について、8月30日、JR西日本が会見を開きました。 JR西日本 長谷川一明社長 「北陸新幹線の金沢ー敦賀間の開業に向けましては、2024年3月16日土曜日の開業とさせていただきます」 これにより北陸新幹線は約125キロ延び、福井駅のほか、加賀温泉駅や芦原温泉駅などを通ります。予定されている新大阪までの全線が開業すれば、新幹線が一筆書きでつながることになります。 期待感が高まる一方で懸念されることも。 新大阪までの全線が開業する時期は当初、23年後の2046年を想定していました。しかし、敦賀から新大阪の間は着工の時期が遅れていて、来年度も着工前の調査を続けることが明らかになっています。 JR西日本 長谷川一明社長 「具体的な着工ルートも出ておりませんし、あるいは財政上のスキーム(計画)の問題もある。現実的には環境アセスの問題も進展していない。課題はたくさんある。(着工時期について)メドがあれば申し上げたいが、早期着工を強く願う」 さらに北陸新幹線が敦賀まで開通すれば、東京と福井の移動時間は30分以上短縮し、敦賀までは50分短縮され、首都圏への利便性は期待されます。 その一方で、大阪と金沢方面を結ぶ特急「サンダーバード」は、北陸新幹線の開業に伴い、敦賀どまりになることも明らかに。 北陸新幹線の全線開業が見通せない中、関西から北陸地方への利便性は高まるといえるのでしょうか。
【取材・報告=中野颯大記者】 (Q.来年春以降、関西から北陸方面に向かう上で、どんなことが変わるのでしょうか?) 現在、大阪から金沢までは、特急、サンダーバード1本で行くことができますが、北陸新幹線が来年3月に開業することで、サンダーバードは敦賀までとなるため、金沢方面に向かうためには、北陸新幹線に乗り換える必要があります。 時間としては、福井駅までは3分、金沢駅までは22分短縮されることになりますが、旅行で向かう際には大きな荷物を持って移動される方も多くいらっしゃると思いますので、乗り継ぎの手間が増えることになります。 その乗り継ぎについてですが、こちらが敦賀駅構内の様子を表したものですが、1階が在来線特急のホーム、そして3階が新幹線のホームとなり、1階から3階を行き来する必要があります。JR西日本は、この乗り継ぎの時間を、8分程度で想定しているということです。 また、気になる料金は決まっていないということですが、現在よりも高くなることが想定されるということです。 関西の経済界にとってみても、8年前に東京ー金沢間が開業した際にも、北陸から首都圏方面への利便性が高まるため、関西ではなく首都圏に向かう人が増えるという警戒感がありました。 敦賀駅周辺でお話を伺っていても、東京へのアクセスが良くなることに期待感を示す方が複数いらっしゃいましたので、関西経済にとっては、今後、痛手となる部分が出てくるように感じますし、様々な面で関西にとっての北陸が遠のくように感じました。